飲食店の閉店費用はいくら?相場・内訳と居抜きで安く抑える方法
【▼30秒でわかる飲食店の閉店費用の相場!】
| この記事でわかること💡 ✅飲食店の閉店にかかる費用の相場と主な内訳 ✅原状回復費を大幅に削減できる「居抜き売却」の仕組み ✅損失を最小限に抑えてスムーズに閉店するための計画的な進め方 |
飲食店の閉店を決断する際、真っ先に頭に浮かぶのは「どれくらいの現金が手元に残るのか」という切実な悩みではないでしょうか。
これまで大切に育ててきたお店を閉めることは非常に心苦しい決断ですが、撤退には想像以上の費用がかかるのが現実です。
敷金が戻ってくると考えていたものの、実際には解約予告期間中の空家賃や原状回復費用で、数百万円単位の持ち出しが発生するケースも少なくありません。
しかし、適切な手順を踏めば、その負担を最小限に抑える道は残されています。
本記事では、経営者の皆様が不安を解消し、次の一歩へ前向きに進めるよう、閉店費用の相場やコストを抑える具体的な方法について分かりやすく解説します。
目次
飲食店の閉店費用は家賃の半年から1年分?まずは全体の相場を把握しよう
飲食店の閉店にかかる費用は、店舗の規模や契約内容によって大きく変動しますが、一般的には「家賃の半年から1年分」が相場の目安とされています。
例えば、月々の家賃が30万円であれば、180万円~360万円程度の資金が必要になる計算です。
この費用の平均的な年間総額には、店舗を借りたときの状態に戻すための原状回復工事費や、解約を通知してから退去するまでの数ヶ月間の空家賃などが含まれます。
まずはこの全体像を把握し、必要な資金計画を立てることから始めましょう。
坪数と家賃から閉店費用の概算をシミュレーション

具体的な閉店費用は、店舗の坪数と家賃を基にシミュレーションすることで、より明確な目安を立てられます。
例:都内で20坪、家賃40万円の店舗をスケルトンに戻す場合
| 原状回復工事費は坪単価5万円と仮定すると100万円。 解約予告期間が6ヶ月であれば、空家賃が240万円。 これに厨房機器の処分費用などを加えると、合計で350万円以上の資金が必要になる可能性あり。 |
このように自店の状況に当てはめて計算し、必要な資金の目安を把握しておきましょう。
費用を大きく左右する「原状回復義務」の有無を確認
閉店費用の中でも特に大きな割合を占めるのが、原状回復工事の費用です。
原状回復義務とは、賃貸物件を契約前の状態に戻して返却する義務のことで、この義務の有無や範囲によって支払う金額が数百万円単位で変わることもあります。
契約書に「スケルトン返し」と明記されている場合は、内装をすべて解体・撤去する必要があり、その分費用は高額になってしまいます。
まずは賃貸借契約書を確認し、どのような状態で返却する必要があるのか、その具体的な方法と範囲を正確に把握することが費用を抑える第一歩と言えるでしょう。
【項目別】飲食店の閉店にかかる費用の内訳

飲食店の閉店に必要な資金は、単一の費用ではなく、複数の項目から成り立っています。
主に「原状回復工事費用」「解約予告期間中の空家賃」「厨房機器・什器の処分費用」「リース契約の違約金」「従業員への解雇予告手当」「諸経費」の6つに大別できます。
それぞれの項目でどの程度の費用がかかるのかを事前に理解しておくことで、より正確な資金計画を立てることが可能になります。
以下で、各項目の詳細について解説します。
原状回復工事費用
原状回復工事費用は、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超える使用による損耗・毀損を復旧するための工事にかかる費用を指します。
特に、内装をすべて解体してコンクリート打ちっぱなしの状態に戻す「スケルトン工事」が求められる場合、坪単価で3万円~10万円程度が相場となり、閉店資金の中で最も大きな負担となるケースが多く見られます。
20坪の店舗の場合、60万円~200万円かかる計算です。
工事の範囲は賃貸借契約書に定められているため、必ず事前に内容を確認し、専門業者に見積もりを依頼しましょう。
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解約予告期間中の空家賃
賃貸物件の解約には、事前に貸主へ通知する「解約予告期間」が定められており、この期間中の家賃は支払う必要があります。
この期間は、物件の種類によって異なります。
居住用賃貸物件では一般的に1ヶ月~3ヶ月程度ですが、貸しテナントやオフィス物件では3ヶ月~6ヶ月、長い場合は1年と設定されていることもあります。
例えば、家賃50万円で解約予告期間が6ヶ月の場合、300万円の費用が必要となります。
原状回復工事がこの期間内に終わらない場合、さらに家賃負担が増える可能性もあるため、計画的なスケジュール管理を心がけてください。
厨房機器・什器の処分費用
厨房機器や什器(冷蔵庫、調理台、テーブル、椅子など)の廃棄には費用がかかる場合があります。
これらは産業廃棄物として扱われるため、専門の処分業者に依頼する必要があり、費用は数千円~数万円程度かかることがあります。
しかし、これらの機器は専門の買取業者に売却することで、処分費用を抑えるだけでなく、買い取り金額を得て閉店資金に充てられる可能性もあります。
単に処分するだけでなく、売却という選択肢も検討してみましょう。
リース契約の違約金
製氷機や業務用冷蔵庫、レジなどをリース契約で導入している場合、契約期間の途中で解約すると違約金が発生することがあります。
多くの場合、残りのリース料を一括で支払うよう求められるため、高額な資金が一時的に必要になる可能性もあります。
契約しているリース会社に連絡をとり、解約時にかかる正確な金額を事前に確認しておきましょう。
従業員への解雇予告手当
従業員を解雇する場合、労働基準法に基づき、少なくとも30日以上前に解雇を予告する義務があります。
この予告が30日に満たない場合には、不足する日数分の平均賃金を「解雇予告手当」として支払わなければなりません。
この規定は正社員だけでなく、条件を満たせばアルバイトやパートも対象となるため注意が必要です。
閉店スケジュールを組む際は、解雇予告手当の発生を防ぐために、告知のタイミングを慎重に検討することが重要です。
また、退職に伴う金銭的な補償は、従業員とのトラブルを回避し円満な退職を促すための大切な備えとなります。
人件費に関わる法的な判断は複雑なケースも多いため、専門家のアドバイスを受けながら、余裕を持った資金計画を立てるようにしましょう。
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諸経費
飲食店を閉める際には、これまで挙げた主要な費用以外にも、細かな諸経費が積み重なる点に注意が必要です。
例えば、店舗の電話やインターネット回線の解約違約金、公共料金の精算、火災保険の解約手続きなどが挙げられます。
また、店内に残った一般ゴミや生ゴミの廃棄、看板の取り外し費用なども別途発生するケースが少なくありません。
一つひとつは数万円単位であっても、重なることで最終的な持ち出し額を圧迫します。
こうした細かな出費を見落とすと、閉業後の資金計画に狂いが生じる恐れがあります。
漏れのない予算管理を行い、手元の現金を少しでも多く残すためには、撤退の実務に精通した専門家のアドバイスを受けることが賢明な判断となります。
飲食店の閉店費用を賢く抑えるための5ステップ

飲食店の閉店には多額の費用がかかりますが、計画的に手続きを進めることで、その負担を大きく軽減することができます。
無計画な撤退は、予期せぬ出費を招き、廃業後の生活にも影響を及ぼしかねません。
ここでは、閉店費用を賢く抑え、スムーズに手続きを進めるための具体的な方法を5つのステップに分けて解説します。
STEP1:賃貸借契約書を再確認し、解約条件を把握する
閉店準備の第一歩は、入居時に交わした賃貸借契約書の再確認です。
特に「解約予告期間」と「原状回復の範囲」は、費用とスケジュールに直結する最重要項目です。
予告期間が何ヶ月前に設定されているか、原状回復はスケルトン返しなのか、あるいは内装を残したままで良いのか。
この条件を正確に把握することが、後の交渉や業者選定の基礎となります。
STEP2:貸主(大家・管理会社)に解約を通知し、交渉を開始する
契約内容を把握したら、定められた予告期間を守り、できるだけ早く貸主(大家や管理会社)に書面で解約を通知します。
この通知が遅れると、その分だけ余計な家賃が発生してしまいます。
通知と同時に、原状回復の範囲を緩和してもらえないか、あるいは後述する「居抜き売却」ができないかといった相談を持ちかけることが重要です。
早めに交渉のテーブルにつくことで、費用削減の選択肢が広がる可能性があります。
まずは、誠意をもって相談する姿勢を見せることが肝心でしょう。
STEP3:専門業者に査定を依頼し、売却・買取先を決める
解体処分を決める前に、必ず専門業者に査定を依頼しましょう。
具体的には、店舗の内装や設備をそのまま売却する「居抜き売却」の専門業者と、厨房機器を買い取る専門業者の両方に相談します。
複数の業者から見積もりを取り、最も有利な条件を提示してくれた先を選ぶのが賢明な方法です。
居抜き売却や機器の買取が成立すれば、原状回復費や什器の処分費用を抑えられる可能性があるほか、売却代金を受け取れる場合もあります。
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STEP4:各種行政機関への廃業手続きを進める
店舗の営業を終了するにあたり、様々な行政手続きが必要になります。
具体的には、保健所への「廃業届」、税務署への「個人事業の開業・廃業等届出書」、消防署や警察署への届け出などが挙げられます。
これらの手続きには提出期限が設けられているものも多く、漏れがあると後々問題になる可能性もあります。
どの書類がいつまでに必要なのかをリストアップし、計画的に手続き進めましょう。
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STEP5:従業員・取引先・顧客へ閉店を告知する
関係者への閉店告知は、トラブルを未然に防ぎ円満に退去を進めるための重要なプロセスです。
■従業員
解雇予告手当の発生に関わるため、法律に基づき余裕を持ったスケジュールで誠意を持って説明することが求められます。
正社員だけでなくアルバイトも対象となるため、個別のフォローを忘れずに行いましょう。
■取引先
支払いや契約解除の最終確認を早めに行い、長年の信頼を損なわないよう配慮しましょう。
■顧客
感謝を伝えるとともに、最終営業日を店頭やSNSで明記してください。
その際、他店の挨拶文などの例文を参考に、丁寧な言葉選びを心がけることが大切です。
こうした各所への調整は多大な労力を要するため、一人で抱え込まず専門家のアドバイスを受けることも検討してください。
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厨房機器・什器は処分せず専門業者に買い取ってもらう

閉店時に残る厨房機器やテーブル、椅子などの什器は、処分する前に買取の可否を確認しておきましょう。
状態や年式などによっては専門業者に買い取ってもらえる可能性があり、処分費用を抑えながら、売却代金を閉店資金に充てられる場合があります。
特に比較的新しいモデルや人気メーカーの機器は、高値で取引される可能性もあります。
リサイクルショップなどに持ち込むのではなく、専門業者に依頼することが高価買取の鍵です。
不用品回収ではなく「飲食店専門の買取業者」に依頼すべき理由
厨房機器の売却は、不用品回収業者ではなく「飲食店専門の買取業者」に相談することが重要です。
その理由は、専門業者には厨房機器の価値を正しく評価できる知識と、それを再販するための独自のネットワークがあるためです。
不用品回収業者は単に重量で処分費用を計算することが多く、価値ある機器も二束三文で買い叩かれてしまう恐れがあります。
適正価格で買い取ってもらうためにも、専門家への相談が不可欠と言えるでしょう。
少しでも高く買い取ってもらうための3つのコツ
厨房機器を少しでも高く買い取ってもらうためには、いくつかの方法があります。
①査定前に機器をできる限り綺麗に清掃しておく
見た目の印象は査定額に影響します。
②取扱説明書や保証書などの付属品をすべて揃えておく
完備されている方が価値が上がります。
③複数の機器をまとめて査定に出す
単品よりもまとめて売却する方が、業者側も手間が省けるため、買取価格が上乗せされやすくなります。
居抜き売却で閉店費用を抑える!TRNグループの「退店サポート」

飲食店の閉店費用を抑える方法の一つが、店舗の内装や厨房設備、空調、什器などを残したまま引き継ぐ「居抜き売却」です。
貸主の承諾を得て居抜きでの売却が成立すれば、原状回復工事や厨房機器・什器の撤去、処分にかかる費用を抑えられる可能性があります。
造作や設備に価値が認められれば、売却代金を受け取れる場合もあり、退店時の資金負担を軽減する選択肢となるのです。
一方、居抜き売却を実現するには、賃貸借契約の確認や貸主との調整、リース品の整理などが必要です。
買い手探しに時間がかかれば、その間も家賃負担が続く可能性があるため、閉店を検討し始めた段階から早めに動くことが重要です。
TRNグループの「退店サポート」では、店舗の立地や内装・設備、契約状況などを確認し、居抜き売却や直接買取を含めた退店方法をご提案しています。
条件に合う店舗は当社が直接買い取るため、売却先を探す手間や仲介手数料を抑えながら、スムーズな退店を目指せます。
「原状回復費用が高く、閉店資金に不安がある」
「内装や厨房設備を処分する前に、店舗の価値を確かめたい」
「空家賃を含め、退店にかかる負担をできるだけ抑えたい」
このようなお悩みがある方は、原状回復工事や設備の処分を進める前に、まずは当社へご相談ください。
※居抜き売却には貸主の承諾が必要です。また、店舗の立地、契約条件、内装・設備の状態などにより、直接買取を利用できない場合があります。
他社見積り+50万円で買取ります!「退店サポート」
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✓ 他社との比較
✓ 店舗買取までの流れ
✓ 買取の実績一覧
飲食店の閉店費用に関するよくある質問
飲食店の閉店を考え始めると、資金や手続きのタイミングなど、様々な疑問が浮かんでくるものです。
特に、コストを抑えるための居抜き売却の仕組みや、解約を伝える期間については多くの方が悩まれます。
ここでは、そうした閉店費用に関するよくある質問について、簡潔に解説していきます。
Q. 原状回復費用を抑えられる「居抜き売却」とはどのような仕組みですか?
A. 店舗の内装や設備を残したまま、次の借主などへ売却・譲渡する方法です。
貸主の承諾を得て居抜き売却が成立すれば、原状回復工事や設備の撤去・処分にかかる費用を抑えられる可能性があります。
さらに、内装や設備に価値が認められれば売却代金を受け取れる場合もあり、閉店時の負担軽減につながる選択肢です。
Q. 閉店を決意してから、いつまでに解約通知をすれば損失を抑えられますか?
A. 賃貸借契約書で定められた解約予告期間を確認し、閉店を決意したタイミングで、できるだけ早く通知してください。
通常は3~6ヶ月前とされているため、この期間の家賃負担を最小限に抑えることが、資金の流出を防ぐ上で最も重要なポイントになります。
まとめ
飲食店の閉店には、原状回復工事費や解約予告期間中の家賃、厨房機器・什器の処分費用など、さまざまな費用が発生します。
必要な金額は店舗の規模や賃貸借契約の内容によって大きく異なるため、まずは契約条件を確認し、閉店までに必要な費用とスケジュールを整理することが重要です。
費用を抑えるには、早い段階から貸主との調整を進め、厨房機器・什器の買取や居抜き売却など、利用できる選択肢を比較する必要があります。
特に居抜き売却は、貸主の承諾を得て成立すれば、原状回復工事や設備の撤去・処分にかかる負担を抑えられる可能性があります。
閉店を決断するまでには、資金繰りや従業員への対応、取引先との関係など、さまざまな事情があったはずです。
長い時間と費用をかけて築いてきた店舗だからこそ、内装や設備をすぐに壊してしまう前に、残された価値を活かせる方法がないかを確かめてみてください。
閉店まで時間がない場合や、何から手をつけるべきか分からない場合も、一人ですべてを抱える必要はありません。
TRNグループでは、現在の状況を伺いながら、これ以上の負担を増やさず、次の一歩につなげるための退店方法をご提案いたします。
決断した後に後悔を残さないためにも、まずは無料相談をお役立てください。

