飲食店の内装工事の費用や相場はいくら? 工事の流れや注意点、費用を抑えるポイントを紹介

公開日:
更新日:

飲食店の内装工事は、事業成功への重要な一歩です。適切な計画と予算配分は店舗の印象を大きく左右し、顧客の体験を高めるために必要不可欠です。内装工事は一度きりの大きな投資であり、店舗の業種や規模によって、坪単価で費用の相場が異なります。相場感や内装工事の流れを知ることで、店舗オープンに向けての予算・スケジュール管理が容易になるでしょう。

今回の記事では、飲食店の内装工事における費用や相場、流れの詳細に加え、工事中に気をつけるべき注意点やコスト削減のポイントについても詳しく解説します。

飲食店の内装工事とは

飲食店の内装工事は、一般住居用の内装とは異なり、特有の家具やインテリアが必要です。業種によって必要となる設備やレイアウトが異なるため、費用の見積もりが難しい場合があります。

例えば、厨房・水回りの設備が必要です。また、店舗の種類や坪数によって費用や工事期間が大きく異なります。主な施工内容には、カウンター、看板の造作工事、壁や天井の塗装、トイレや水道の工事、厨房工事などが含まれるでしょう。

居心地の良い空間づくりも重要で、多くの場合はインテリアコーディネーターがデザインします。家具や照明のデザインにこだわると費用が増加するため、インテリアにかける予算を事前に定めることが重要です。

飲食店の内装工事の相場

一般的な飲食店の内装工事の相場を紹介します。以下の金額情報はあくまでも相場です。実際に工事をする際は、内装業者から見積もりを取って慎重に検討してください。

内装工事にかかる費用の内訳

大きく3つに分けて紹介しています。

デザイン・設計費

内装のデザインと設計は、店舗の印象を決定づける重要な要素です。専門のデザイナーや建築家に依頼する場合は、店舗のコンセプトやサイズに応じた費用が発生します。デザインの質や複雑さ、ブランディングへのこだわりによって費用は大きく変動します。相場は35万~70万円ほどです。 

内装・設備工事費

内装工事には壁や床、照明などの基本的な施工から、電気やガス、水道といった設備工事が含まれます。一般的な内装工事の相場は50万〜150万円ほどです​​​​。 

設備・備品購入費

厨房設備や家具、照明などの備品購入にも費用がかかります。特に、焼肉店や焼き鳥店などでは特殊な排気ダクトが必要です。相場は30万〜300万円ほどです​​。 

物件の種類による違い

物件の種類による内装工事費用の違いを理解することも大切です。骨組み状態のスケルトン物件では、店舗設計をゼロから行い、内装・設備の工事や、厨房機器の購入・設置をする必要があります。

理想の空間デザインや設備環境を実現しやすいですが、投資が大きくなる可能性があります。一方で、居抜き物件は、すでに設備が整っているため内装工事を最低限に抑えられ、より早く開業できます。

飲食店の業種ごとの内装工事の相場

飲食店の業種ごとの内装工事の相場は、店舗の規模や必要な設備によって大きく異なります。代表的な業種の坪単価の相場です。参考にしてみてください。

カフェ

居抜き物件では、坪単価20万〜30万円が相場です。スケルトン物件では、一般的には坪単価50万〜70万円です。15坪のカフェであれば総額は750万〜1,000万円程度です​​。

居酒屋・ダイニング

居抜き物件では厨房設備がすでに整っているため、坪単価30万〜50万円程度に落ち着くと想定されます。スケルトン物件では居酒屋は厨房内の調理機器の費用割合が高いため、坪単価60万〜80万円が目安です。20坪の居酒屋の場合では総額1,200万〜1,600万円程度です​​。

ラーメン店

居抜き物件では坪単価60万〜80万円となることが多いです。坪面積が少ないため給排水工事費用や空調工事費用の割合が高くなり、10坪のラーメン店では総額600万〜800万円程度です​​。スケルトン物件の場合でも、坪面積の少なさから同程度の金額になると見込まれます。

焼肉店

居抜き物件では、坪単価20万〜40万円程度で、初期投資分を安く抑えることができるでしょう。スケルトン物件では、焼肉店はほかの飲食店と異なり、排気ダクトの設置が必要なことから費用が上乗せされます。坪単価は80万〜110万円で、20坪の店舗では1,600万〜2,200万円程度となることが予想されます​​。

居抜き物件とスケルトン物件の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

飲食店の内装工事の流れ 

飲食店の内装工事の流れ

飲食店の内装工事の流れを解説します。詳しくは下記をご確認ください。

1、店舗の調査

店舗を構えるエリアや物件の選定は店舗の成功に大きく影響します。外観やデザインだけでなく、周辺をリサーチして地域の客層や人通りの多さを把握することが重要です​​。 

2、内装業者の選定

設計業者と打ち合せをして店舗の設計図を作成し、施工会社を選定します。スケジュールが厳しい場合は、設計会社が紹介する業者へ依頼も可能です​​。 

希望に沿う内装業者を選ぶ内装業者の選定に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。 

3、見積もり・検討 

設計会社との打ち合わせでは、企業のブランディングや店舗のコンセプトを共有し、内装のイメージを具体化します。複数の施工会社から見積もりを取り、条件を比較して最適な業者を選定しましょう。 

また、補助金を活用して費用を抑えることも可能です。自治体や特定の組織が提供する創業助成事業など、制度によっては備品費用を含む創業経費の一部の助成を受けられる場合があります​​。 

東京都の場合ですと、2023年度の申請受付は終了していますが、定期的に実施する可能性もあるため都度確認するといいでしょう。 

4、契約 

施工会社との契約後に着工します。工事進捗は定期的に確認して、違和感があれば直ちに業者に相談します​​。 

5、着工 

工事期間は施工内容により異なりますが、簡単な内装リフォームでは3日〜1週間、スケルトンリフォームや専門工事では1〜2ヵ月が目安です​​。居抜き物件の場合、10坪のカフェの内装工事であれば、約2~3週間が目安です。居抜き物件では既存の設備や内装を活用できるため、工期をある程度短縮できます。 

6、引き渡し 

完成した店舗の引き渡しが行われます。店舗の内装工事では、デザイン・設計後に施工に入るのが通常の流れです。デザイン・設計と施工を別々の業者に発注した場合は、複数の見積もりを取り契約を結ぶため、費用が高くなる、工期が長引くなどの可能性がある点に注意が必要です。 

飲食店の内装工事の注意点

内装工事をしている様子

続いて飲食店の内装工事で注意したい点を解説します。 

打ち合せを念入りにす

最初の打ち合せでは細心の注意を払いましょう。設計会社との初期の打ち合せでは、企業のブランディングや店舗のコンセプトを詳細に共有することが重要です。内装イメージをより伝わりやすくするために、参考画像や写真を共有すると効果的でしょう。

打ち合せでの適切な情報共有は、最終的な仕上がりに大きな影響を与えるため、時間をかけて慎重に行うことが求められます。コミュニケーションがスムーズに取れる業者を選ぶことも重要です。居抜き物件の場合は、図面の有無によって工事の難易度が変わるため、時間的な余裕を持って計画しましょう。

また、複数の会社に同じ条件で見積もりを求め、費用、担当者の雰囲気、過去の実績などを比較し、ニーズに合った業者を選定することが肝心です​​。

工事期間中に状態を確認する

内装工事期間中には業者に任せっきりにせず、進行状況を適宜確認することが大切です。工事した後で指摘しても、手遅れでさらに費用がかかるケースもあります。工事期間中に工事内容の不一致や希望に沿わない点が見つかれば、直ちに業者に相談しましょう。

大幅な構造変更は難しいかもしれませんが、小さな変更については柔軟に対応してもらえる可能性があります​。 

引き渡しの際は入念に確認する

飲食店の内装工事の引き渡し時には、細部にわたって入念な確認が必要です。引き渡しに立ち会う設計者や施工責任者とともに、工事が完了した状態を詳細に確認し、傷や汚れ、仕上がりの品質を確認する必要があります。 

特に、内装の状態や設備の機能性、安全性が重要で、可能であれば実際の業務を想定した設備のテスト運用をすると良いでしょう。

水道やガス、電気設備を確認する

水道、ガス、電気といったライフラインの設備の確認は非常に重要です。厨房設備は店舗の広さやグレードによって費用が大きく異なり、厨房の設置費用は100万〜200万円前後になることが一般的です。居抜き物件の場合では、既存の水道、ガス、電気設備をそのまま利用できるため工事費を節約できることもあります。一方で、スケルトン物件からの改装では、新たな配管工事や電気工事が必要となり、費用がかさむ傾向にあります。

内装工事の費用を抑えるコツ

内装工事の費用を抑えるためには、以下の方法が有効です。

設備の整った居抜き物件を探す

居抜き物件を利用すると、電気、ガス、水道、空調、給排気などの設備工事費を大幅に削減できます。新装の場合と比較すると、電気工事やガス工事などが格安になる可能性が高いです。 

居抜き物件の内装を生かす

居抜き物件の内装や備品を活用することで内装工事のコストを下げられます。完全な希望どおりの仕上がりにこだわらず、一部妥協することも視野に入れましょう​​。

DIYでできることは自分で行う

自分でできる作業をDIYすることで工事費を節約できます​​。

厨房設備、什器、備品をお得に入手する

中古の設備や備品を買い求めれば、コスト削減にも有効です​​。 

効果的なのは、業態が変わらない場合では居抜き物件を利用し、厨房など主要な設備をそのまま使用してコスト削減することです。ただし、異なる業態に変更する場合は、解体費用がかかる可能性があります​​。 

飲食店の内装工事は相場や流れを押さえておこう

今回の記事では、飲食店の内装工事の費用相場や工事期間、工事の流れなどを解説しました。飲食店の内装工事では、相場や流れを確認し理解しておく必要があります。実例が分かると費用や工事期間が検討しやすく、開店までの工事をスムーズに進められるでしょう。そうはいっても、飲食店経営者は日ごろ多忙であり、内装工事の手配にかける時間的余裕があまりないかもしれません。 

そこで、外部の専門パートナーの手を借りることも有効です。店舗流通ネットの内装工事サービスでは、デザインや設計から施工まで一貫した工事体制のため、工事がスムーズに進みます。アフターサービスもあるため、店舗引き渡し後も安心です。飲食店の内装工事の実績も豊富にあるため、ぜひ一度お問合せください。

内装工事のバナー