列島店通捜査網-THE追跡-下水管を目指すものたち

今回は、出来ることなら開けたくない「厨房のパンドラの箱」ともいえるグリストラップについて迫ります。 はたして、グリストラップの行く末は? そもそもグリストラップとは?役割と仕組み、清掃の方法や掃除のタイミング等、分かりやすく解説させていただきます。

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突然ですが、皆さんはグリストラップについてどのようなイメージをお持ちでしょうか?


私も学生時代6年近く飲食店で勤務しておりグリストラップとは長い付き合いでしたが、正直なところ「臭い」「汚い」「キリがない」と最悪の3Kの印象です。今回はそんな出来ることなら開けたくない、「厨房のパンドラの箱」ともいえるグリストラップについてお話させていただきます。


そもそもグリストラップって?

グリストラップは油脂(Grease)せき止める(Trap)が由来となっており、調理場からの排水に含まれる油脂分を阻止・分離・収集するための装置で、排水に含まれる油分や残飯、食材くずなどが排水口や排水管を詰まらせたり、下水に直接流れ込んだりするのを阻止する役割をはたしています。


グリストラップの仕組み

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グリストラップは大きく分けると1槽、2槽、3槽に分類できます。この3つの難関を乗り越えた厨房排水のみが下水管へと到達できます。ここからは厨房排水が下水管に到達するための道のりにスポットライトを当てていきます。

プロジェクトTRN~下水管を目指すものたち~

これは多くの仲間を失いながらも果敢に下水管を目指していく厨房排水たちの戦いの物語である。


第1槽 生ゴミ・残飯との別れ

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厨房排水管から下水管を目指す厨房排水。最初に彼らの前に立ちはだかるのは第1槽のバスケットという名のカゴ。ここでは細かい網に捕まってしまい多くの残飯、生ゴミが夢半ばで朽ちていきます。

そして生き残った僅かな残飯や油分は後ろを振り返ることなく、下水管を目指していきます。従業員の皆さん、第1槽のバスケットでは毎日多くの残飯が夢半ばで朽ちていますので毎日の清掃をお願い致します。


第2槽 一難去ってまた一難

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第1槽のバスケットを突破し一安心。しかし困難はすぐにやってきます。第2槽で彼らを待ち構えているのは上下に分かれた3枚の仕切り板。第1槽を突破することが出来た残飯や生ゴミは、下の仕切り板に道を阻まれ、油分は水面で浮かれているところを上の仕切り板に道を阻まれます。

多くの仲間を失った厨房排水ですがもう退路はありません。多くの別れを乗り越えて前に進むだけです。第2槽を突破した油分の少ない水のみがグリストラップの最後の砦第3槽へと向かっていきます。従業員の皆さん、第2槽の油分、沈殿物は週に一度の清掃をお願い致します。

第3槽 グリストラップ最後の難関トラップ管

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困難を乗り越えて生き残った厨房排水たち。下水管を目指しひたむきに前進を続けてきた彼らを最後に待ち受けているのはトラップ管という名の狭き門。第3槽に君臨するトラップ管は残飯を寄せ付けず、勢いで流れ込んでくる油分でさえもシャットアウト!!


トラップ管を乗り越えられたものだけが念願の下水管へとたどり着き広い世界へとはばたいていきます。すべての飲食店のグリストラップで日々この様なドラマが繰り広げられています。


手付かずグリストラップの行く末

グリストラップの清掃を怠ると異臭の原因となるだけではなく、小バエなど虫が発生する原因となり、冬場になると配管の油が冷えて固まり配管詰まりや排水の逆流にもつながるので要注意です。グリストラップもしっかり清掃すればこんなに綺麗になります。
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皆さんも多くのドラマが繰り広げられているグリストラップに興味を持ち、綺麗なお店を目指してみませんか。

おれ秋葉



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