TRNの根幹を支え続ける店舗開発課のメンバー育成

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TRNグループは、「社会から必要とされる企業になる、社員が誇れる企業になる」という企業理念のもと、「100の事業、100人のトップの創出」という長期ビジョンを掲げ、店舗を軸とした多角的な事業展開に邁進しています。そんな私たちの根幹を支え続ける店舗リース事業。今回は、この店舗開発を担う社員の視点から、企業理念の実現と長期ビジョンへ向けた人材育成の取り組みについて、詳しくお話しいただきます。

店舗開発課の変革期、基礎を作り直した3年間

関根 裕司(セキネ ユウジ) / 店舗リース事業部 店舗開発課 課長

店舗流通ネットに新卒入社後、管理部門から営業まで幅広い業務を経験。横浜支店支店長としての経験を経て、現在は店舗リース事業部 店舗開発課の課長として従事する。

ーーTRNに入社されてからの関根さんの経歴を教えてください

私は2008年に新卒で入社し、設備部門にて資産管理、工事業者とのやりとり、渉外対応等の業務を約2年行いました。その後、営業部へ異動し、横浜支店が創設されたタイミングで横浜支店の支店長を務め、3年前からは、現在の本社の営業部の店舗開発課にて課長職を務めております。

ーー本社に異動されてからの3年間、どのような取り組みに力を入れてきましたか

人材育成です。数年前の店舗開発課では、人材育成が不十分であることから、お客様からご指摘を受けることがありました。そのような状況では社員のストレスも増し、会社やサービスに対する不満や不信感までをも招いてしまう懸念があったため、企業理念である「社会から必要とされる企業になる、社員が誇れる企業になる」ためにも、まずは社員がお客様と自社に対する理解を深めることが重要であると考えました。そのため、この3年間は、お客様の課題を正確に把握し、自社が提供できる価値を考え、お客様と一緒に成長できるパートナーとなる人材の育成を目指し、マネジメントに力を入れてきました。

ーー具体的にはどんな施策を行ったのでしょうか

まずは、業務の標準化に取り組みました。私は新卒からずっとTRNに従事しており、お客様が抱える不安や課題、そして当社が提供できる解決策について、自身の経験や他者の成功事例から多くのことを学んできました。これらの知見をQ&A形式でまとめ、店舗開発課のメンバーに、お客様の課題感と当社における解決策を理解してもらいました。同時に、お客様にも当社のことを正確にお伝えできるよう、ご提案のトークスクリプトも作成しました。これにより、誰が担当となってもお客様に適切な情報を提供することができる体制が整いました。この2つはベーシックとなる情報整理に過ぎないので、これだけが全てではありませんが、まずは最低限必要な情報を確実に伝えられることが重要であると考えました。
これらの取り組みが定着するまでには約1年かかりましたが、ベーシックな情報整理が行われたことで全体の営業力が向上し、当社とお客様の相互理解が深まったため、ご指摘以上に感謝のお言葉をいただくことが増え、当社の事業によって社会に貢献する喜びと自信に繋がり、メンバーの成長がより促進されました。

自身の経験から生まれた「否定しない」チーム育成

ーー関根さんの仕事に対するモチベーションを教えてください

2つあるのですが、1つは今年の3月末に退任された戸所前社長への感謝と恩返しの気持ちが大きなモチベーションとなっていました。私自身、営業プレーヤーとしては優れた成績を残せていたわけではなく、支店長を務めていた時期も、数多くの困難に直面していました。そんなとき、いつも根気強く指導やアドバイスをしてくださったのが戸所前社長です。そのおかげで私はここまで辞めずに来られたのだと思います。この経験から、私も上司として、誰も見捨てずに、一人一人の可能性を引き出せる存在でありたいと強く思うようになりました。営業のベーシックを作成する取り組みも、このような背景から生まれたものです。

もう1つは、チームメンバーが最大限に力を発揮できる環境を整えることが、お客様への貢献に繋がるという信念も、大きなモチベーションとなっています。私自身が直接お客様と関わらずとも、チームメンバーが成長し、お客様にご提案を喜んでいただけた際には、大きな喜びを感じます。

ーーどんなときにメンバーの成長を感じますか

業務上、他のメンバーと情報を共有する際には、感性や直感も重要ですが、根拠とプロセスも大切だという考えを常に強調してきました。私はその考えを実践するため、チームメンバーからの疑問には口頭ではなく、必ずメールで根拠とプロセスを含んだ回答をし、他のメンバーにも共有するよう努めてきました。この取り組みを通じて、知識が共有され、チーム全体の理解が深まると考えたからです。その結果、チームメンバー全員が同じように根拠を示したメールをやり取りするようになりました。私以上に情報を詳細に共有し合うようになり、リスク事項の共有が促進され、全体のリスクマネジメント力が向上しました。

さらに、店舗開発課では約7割が宅建を取得しており、自主的に学習し成果を上げてくれたことに、大きな成長を感じています。宅建を取得したあるメンバーから、「今後も不動産業界で活躍する決意が強まった」という言葉を聞いた時は、非常に感激しました。

ーーそのようにメンバーが主体的に動いてくださるようになった要因はどこにあると思われますか

日常的に彼らの疑問や意見に耳を傾け、さらに、定期的にブレスト会議を行ってきました。そこでは、私自身は「否定を避ける」ことを徹底し、メンバーには「発信する」ことを促すことで、自由にアイデアを出し合えるような環境を整えてきました。このようなアプローチを通じて、チームメンバーが自ら意見を述べ、積極的に行動する習慣が身に付いたのではないかと思います。

TRNの根幹を支え続ける店舗開発課

――これからの店舗開発課を、TRNにとってどんな存在にしていきたいですか

TRNグループは長期的なビジョンとして、「100の事業、100人のトップ」の創出を掲げています。我々の事業がどれほど拡大しても、店舗は常にその中心に位置します。そのため、店舗開発課はTRNグループの基盤を支え、中核としての役割を果たし続ける存在でありたいです。そして、店舗に関する専門知識を持つ人材を育成し、将来の新たな事業展開においても積極的な役割を果たせるような人材を輩出できるよう、育て上げていきたいです。