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株式会社アニー -製菓・製パン業界のIT経営ソリューション企業の展望-

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2021年3月、製菓・製パン業界に特化したサポートを行なっている株式会社アニー(以下:アニー)が、TRNグループにグループインを果たしました。

アニーは、製菓・製パン店専用顧客管理POSレジシステム「ninaposⓇ」の開発・販売を通じたIT経営ソリューション企業として、単なるレジの開発・販売にとどまらず、店舗が抱える課題をパートナーとして解決し、お客様と共に業界を活性化することをビジョンに掲げています。


さらなる業界の発展へ貢献するため、どのような事業展開を目指しているのか、発展のためにTRNグループと手をとってどのような成果を上げていきたいのか。この記事では、TRNグループの一員となったアニーに焦点を当てて詳しくご紹介していきます。

“2040年までに「100の事業」「100人のトップ」”という長期ビジョンへの共鳴

TRNグループでは、店舗を軸とした事業領域で、「100の事業」を創出することを目指し、2040年までに『業務スキル』『ヒューマンスキル』『経営スキル』を兼ね備えた「100人のトップ」輩出に向けた事業展開をしてまいりました。近年では、他社との協業によるAI開発やフードロス削減サービスの運営など、業界の枠を超えた多彩なビジネスモデルも展開しています。

TRNグループがアニーをグループに迎え入れた背景として、過去に税前利益1億円を実現した確かな実績を持っていたこと、“店舗”を顧客とした事業を継続している点に加え、一番のポイントとして、経営者が長期ビジョンを語れる点が大きな要因としてありました。

ビジョンは、企業経営を行う上で重要な指針となり、社員に働く意義をもたらします。明確なビジョンを経営者が提示できなければ、全社一丸となり目指す未来に向かって突き進むことはできません。

“2040年までに「100の事業」「100人のトップ」”という確固たるビジョンに共鳴し、“店舗”を軸としたソリューション企業としての発展を目指すTRNグループとアニーは、ビジョンの実現に向け、グループ間でのシナジー創出を念頭にさらに歩みを進めてまいります。

顧客の課題に耳を傾け、真摯に寄り添うことで成長を遂げたアニー

ここからはインタビューをもとに、アニーが具体的にどのような課題に対して向き合い、店舗に対するサービスを提供しているのか、また、グループインをした背景とともに今後の展望などをご紹介していきます。

インタビューに応じていただいたのは、「現在のアニーが形作られたのは、“自分たちの技術を使って、洋菓子店の困りごとを解決したい”という思いの結果」と語る加藤社長と、アニーの主力製品である「ninaposⓇ」や「ニナカート」の開発に携わった石井副社長のお二人です。

株式会社アニー 代表取締役社長 加藤 進次郎(かとうしんじろう)

2000年インターシステム株式会社を設立。学生時代のアルバイト先であったアニーにシステム開発を依頼し、洋菓子専門店紹介サイト『ニナのケーキワールド』を開設。サイト運営をする中で出会った洋菓子店の課題解決をするべく、顧客管理POSレジシステムの開発をアニーに依頼。2005年にアニーとインターシステムが経営統合し、2011年アニーの代表取締役社長に就任。

株式会社アニー 取締役副社長 石井 将彦(いしいまさひこ)

システム開発会社勤務を経験した後、2005年アニーとインターシステム株式会社が経営統合するタイミングで、システム開発担当としてアニーへ入社。その後、洋菓子店の課題解決を担うシステム開発に携わる。2022年にアニーの副社長に就任し、現在は開発部門だけでなく、アニーの事業全般や組織体制の整備に従事。

製菓・製パン業界に特化したアニーの事業とは?「ninaposⓇ」・「ニナカート」の強み

アニーの事業や主力製品である「ninaposⓇ」・「ニナカート」について教えて下さい

加藤社長:洋菓子店は、1年で最も忙しいクリスマス時期には、予約を受け付ける電話番や、営業時間後の予約情報集計業務、聞き間違いによるトラブル対応など、多くの人員や時間を必要とする業務によって、大きな負荷がかかっていました。そういった洋菓子店の課題をITを活用して解決することを目的に誕生したのが「ninaposⓇ」です。

「ninaposⓇ」は、来店購入かネット購入かの購入経路だけでなく、本店A、支店Bのどちらで購入したかも集計することが可能で、顧客情報と予約情報を一元管理できる点に魅力があります。洋菓子店において、クリスマス時期には短時間の間に多くのお客様が訪れるため、正確かつスピーディに対応することが求められます。ninaposⓇは、業界ならではの課題解決に特化したPOSレジシステムであり、どんなに忙しくても、正確で丁寧な対応が可能です

ninaposⓇのオプションでもある専用カートシステム、ニナカートも同様で、人手不足という製菓・製パン業界の課題解決のために誕生しました。ニナカートを導入すれば、予約のための電話対応業務が軽減されますし、お客様は営業時間に関係なく24時間365日注文可能です。電話がつながらず予約ができないといったお客様のストレス解消にも繋がるので、業務の効率化だけでなく、顧客満足度向上にも貢献できます

「アニー = レジ屋」というイメージを持っている方も多いかと思いますが、洋菓子店の課題が先にあり、その課題を解決するために製品・サービスを開発した経緯があります。そのため、私たちはあまりレジ屋という自覚はなく、製菓・製パン業界の課題をITを通じて解決する、IT経営ソリューション企業だと考えています。

働く上でのやりがい。お客様の「ありがとう」、その一言がなによりの励み

業務をする上でやりがいを感じる瞬間を教えて下さい

石井副社長:開発目線で言うと、製菓・製パン業界に向けてご提供できるシステム・サービスは確実に増えています。システム開発の仕事は相手が見えづらいこともありますが、アニーの場合、店舗に機材を設置したり、サポートをするスタッフから、「ありがとう」「こんなに業務が楽になるとは思わなかった」「もっと早く導入すれば良かった」などお客様の生の反応をいただけます。その一言が嬉しく、やりがいを大いに感じる瞬間ですね。

また、身近にninaposⓇの導入店があり、自分たちの取組みの成果を肌で感じられるのも大きいです。みなさん笑顔でケーキを選んで購入している、お客様のその先にいらっしゃるお客様の姿まで見ることができるのは、大きな励みになります。

加藤社長:毎年、クリスマスが終わるとninaposⓇの導入店からお礼のお電話やお手紙をいただきます。弊社の製品は、事業規模のことを考えると気軽に購入できるものではありません。そんな中、導入をして下さった店舗からお礼を伝えられると、お客様の課題解決に貢献できたことを実感します。

ninaposⓇは、発売を開始してから今年でちょうど20年、継続率は98%を誇っています。これは、お客様の痒い所に手が届く仕組み作りをし、アニーの行動指針を社員が大切にし、お客様の課題を自分のことのように考え、信頼関係を構築していってくれた結果だと思っています。会社を預かる身としては、そんな社員の頑張りに報えるよう、よりよい就労環境とやりがいを今後も社員に提供していきたいですね。

アニー行動指針


1、お客様のお声に真摯に耳を傾けます。
2、お客様が便利で使いやすいと感じていただけるシステムを開発し、提供します。
3、親身で心地よいと感じていただけるサービスによってお客様の成長を支援します。

TRNグループにグループインしたことで広がる可能性と今後の展望

TRNグループにグループインした理由と、グループインしたことで実現できたこと、挑戦していきたいことを教えて下さい

加藤社長:IT業界は変遷が激しいこともあり、いつまでも自社だけで開発を行っていくのは、スピードも競争力もいずれ維持していけなくなるだろうという懸念がありました。また、製菓・製パン業界というニッチな業界の課題解決を継続するには、広い視野に人材力、資金力が必要であり、それらは社員の成長にも繋がるという考えがありました。洋菓子店が抱える、人手不足、材料高、燃料高といった課題を解決するには、洋菓子店同士の協力体制も必要です。

TRNグループは、そんな我々の考えに共感をしてくれました。製菓・製パン業界が抱える課題は、飲食業界が抱える課題と共通することもあり、グループインすることでより大きなソリューションを生み出せると考えました。実際にTRNグループの仲間になったことにより、指標の重要性を再認識し、見通しも良くなり、新たなアイデアも生じています。将来的には洋菓子店同士の協力体制を構築し、業界プラットフォームを作っていけたらと考えています。そのためには、ばらばらの仕組みの統一化を図ることが今後の大きなテーマになってきます。

石井副社長:人がいないとモノ作りは始めることはできませんし、サポートだってできません。TRNグループにグループインしたことで、これまでアニーに足りなかった部分が明確化され、組織としての強化が図れています。製菓・製パン業界の課題を解決していくには、強い組織を作り上げる必要があります。営業・開発・サポートメンバーの協力体制をより強固にし、いつの日か、製菓・製パン業界のみなさんがなにかしらアニーの製品を活用しており、それが店舗のためになっている。そんな状態を目指していきます。

加藤社長:創業以来大切にしているアニーのホスピタリティ精神は失わず、業界が求めるニーズに挑戦し続ける企業であり続けますので、どうぞよろしくお願いいたします。



店舗流通ネットをはじめとするTRNグループの企業とアニーは、今後も互いの専門知識や経験、技術を活かしたサービスを提供してまいります。自立しつつも共に成長していける仲間として協力関係を築き、グループ間で化学反応を生み出しながら成長するバリューチェーンの構築を目指していきますので、どうぞご期待ください。