飲食店「閉店のお知らせ」例文集|そのまま使えるテンプレートと書き方
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飲食店の閉店は、お客様や取引先へ感謝を伝え、良好な関係を維持するための重要な節目です。
この記事では、閉店のお知らせに使える様々な例文やテンプレートを紹介します。
告知のタイミングや記載すべき項目といった基本から、張り紙やSNSなど媒体別の書き方、移転や一時休業といった状況に応じた文例まで、飲食店の運営者がそのまま活用できる実用的な情報を網羅的に解説していきます。

目次
閉店のお知らせ前に押さえるべき3つの基本
閉店のお知らせを出す際は、適切なタイミングで、必要な情報を抜け漏れなく伝えることが重要です。
また、感謝の気持ちを誠実に伝えることで、お客様や関係者との良好な関係を最後まで維持できます。
ここでは、閉店のお知らせを準備する上で最初に押さえておくべき3つの基本を解説します。
基本1:最適な告知タイミングは閉店の1〜2ヶ月前
閉店の告知は、少なくとも閉店日の1〜2ヶ月前に行うのが一般的です。早めに告知することで、常連のお客様が最後に訪れる機会を十分に確保できます。
また、回数券やポイントカードをお持ちのお客様への対応や、取引先への支払いや契約に関する手続きも余裕を持って進められます。
告知が遅すぎると、お客様をがっかりさせたり、関係各所との調整が滞ったりする可能性があります。急な決定で時間がない場合でも、最低1ヶ月前には告知を行いましょう。
基本2:お知らせに必ず盛り込むべき3つの必須項目
閉店のお知らせには、必ず以下3つの項目を記載しましょう。
①「閉店日」
②これまでのご愛顧に対する「感謝の言葉」
③「店舗名と代表者名」
加えて、移転や新店舗の予定がある場合は、「移転先の情報や今後の活動」を記載することも重要です。
また可能であれば、「閉店の理由」も簡潔に伝えるとお客様の納得感を得やすくなります。
これらの要素を盛り込むことで、店頭の張り紙やWebサイトに掲載する際にも、必要な情報が漏れなく伝わります。
特に店先に掲示する張り紙を作成する際は、これらの項目がすべて明記されているか確認してください。
基本3:誠意と感謝が伝わる文章を作成する
閉店のお知らせを作成する際は、誠意と感謝の気持ちが伝わるよう心がけることが重要です。
閉店理由は「一身上の都合」「諸般の事情」などと簡潔に記すのが一般的で、ネガティブな表現や詳細すぎる説明は避けるのが賢明です。
文章は丁寧な言葉遣いを基本とし、お客様や関係者への感謝の気持ちを真摯に伝えましょう。
特に長年営業してきた店舗の場合、これまでの思い出に触れる一文を加えると、より気持ちが伝わりやすくなります。
どのような理由であっても、最後は前向きな言葉で締めくくることも大切です。
これから解説する、様々な状況に応じた例文を参考にしながら、自身の言葉で感謝を表現しましょう。
【告知方法別】閉店のお知らせ例文集
閉店の告知は、対象者に合わせて最適な方法を選ぶ必要があります。
店舗の前に掲示する張り紙から、常連客へ個別に送るメールやLINE、不特定多数に知らせるホームページやSNS、そして取引先向けの挨拶状まで、媒体ごとに適した表現や構成は異なります。
ここでは、それぞれの告知方法に応じた例文と、作成時のポイントを解説します。
店頭や店内に掲示する張り紙
店頭や店内に掲示する張り紙は、通行人や来店客の目に触れる重要な告知手段です。遠くからでも「閉店のお知らせ」だと明確に認識できるよう、見出しは大きな文字で分かりやすく記載しましょう。
記述例:
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お客様各位
閉店のお知らせ
誠に勝手ながら、当店は〇年〇月〇日をもって閉店いたします。
長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。
店主〇〇
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もし移転先が決まっている場合は、新しい店舗の住所やオープン日を併記するとより親切でしょう。
文章は簡潔にまとめ、誰が読んでも理解しやすい表現を心がけてください。
雨風による劣化を防ぐため、ラミネート加工を施したり、掲示場所に配慮したりすることも大切です。
また、手書きで作成することで、温かみや真心を伝えやすくなります。
常連のお客様に送るメール・LINE
常連のお客様へメールやLINEで閉店を知らせる際は、一斉送信の文面であっても、個別性を感じさせる工夫が大切です。
メールの場合は、件名に「【店舗名】閉店のお知らせ」と店名を明記し、誰からの連絡か一目でわかるようにします。
本文では、これまでのご愛顧への感謝を述べるとともに、お客様との思い出に軽く触れる一文を加えることで、より気持ちが伝わる温かい文章になります。
記述例:
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〇〇店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、当店は〇年〇月〇日をもちまして閉店することとなりました。
お一人でのご利用、ご家族でのお食事、記念日や何気ない日常のひとときなど、
さまざまな場面で当店をご利用いただけたことを、心より感謝しております。
閉店までの間、ぜひ最後にお立ち寄りいただけましたら幸いです。
これまでのご愛顧、誠にありがとうございました。
〇〇店
スタッフ一同
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このように個人的な連絡にも使える例文を参考に、お客様一人ひとりへの感謝の気持ちを込めて作成してください。
ホームページやSNSで広範囲に告知する場合
ホームページやInstagram、X(旧Twitter)などのSNSで告知する場合、不特定多数の人が閲覧することを意識する必要があります。
店舗の外観や内観、思い出のメニューなどの写真を添えると、より多くの人の目に留まりやすくなります。
記述例:
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【閉店のお知らせ】
平素より〇〇店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、〇年〇月〇日をもちまして閉店する運びとなりました。
日々のお食事や大切なひとときに当店をご利用いただけたことは、
私たちにとって大きな励みであり、心に残る思い出です。
残りの営業日も、変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
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コメントや質問が寄せられる可能性も高いため、可能な範囲で誠実に対応する姿勢が求められます。
特にSNSの例文では、拡散されることも想定し、誤解を招かない客観的で丁寧な表現を心がけることが重要です。
また、閉店までの期間、営業時間の変更などがあれば、その都度更新して情報を発信しましょう。
取引先へ送付する挨拶状(ハガキ・封書)
取引先へ閉店を知らせる際は、ハガキや封書による挨拶状を送るのが丁寧な方法です。
時候の挨拶から始め、平素の厚情に対する感謝を述べた上で、閉店の事実と閉店日を伝えます。
理由を記載する場合は、「諸般の事情により」などと簡潔に書くのが一般的です。
記述例:
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拝啓
平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
さて、誠に勝手ながら、〇〇店は〇年〇月〇日をもちまして閉店することとなりました。
これまで長年にわたり、ひとかたならぬご厚情を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。
本来であれば拝眉のうえご挨拶申し上げるべきところではございますが、
書中をもちまして閉店のご挨拶とさせていただきます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
敬具
〇年〇月
〇〇店
代表 〇〇 〇〇
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書面での通知は、最終的な支払いや契約に関する事務連絡を兼ねる場合もあります。
挨拶状の例文を参考に、ビジネス文書としての礼儀を尽くし、これまでの感謝と誠意が伝わるように作成します。
【状況・理由別】閉店のお知らせ例文集
閉店と一言でいっても、長年の歴史に幕を閉じる完全閉店、新しい場所で再出発する移転、改装のための一次休業など、その状況は様々です。理由や背景によって、伝えるべき内容や文章のニュアンスも異なります。
ここでは、それぞれの状況に応じたお知らせの例文と、作成のポイントについて解説します。
長年の営業を終える「完全閉店」の場合
長年の営業を終え、完全に閉店する場合は、何よりもまずお客様への深い感謝の気持ちを伝えることが最も重要です。開店以来、長きにわたり店を支えてくれたことへの感謝を、具体的な年数などを交えながら真摯に表現しましょう。
文章には、お客様と共に過ごした時間や思い出に触れる一文を加えると温かみが伝わります。
また、お客様の今後の幸せや健康を願う言葉で締めくくることで、より丁寧な印象を与えます。
記述例:
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【閉店のご挨拶】
〇〇店は、〇〇年の開店以来、〇〇年間にわたり営業を続けてまいりましたが、
〇年〇月〇日をもちまして完全閉店いたします。
開店以来、日々の暮らしの中で、また大切なひとときに当店をご利用いただけたこと、
大変うれしく思っております。
ここまで営業を続けることができましたのも、
長年支えてくださったお客様お一人おひとりのおかげです。
心より感謝申し上げます。
皆さまの今後のご健康とご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
これまで本当にありがとうございました。
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この場合の例文は、感謝を前面に出す構成を意識しましょう。
新しい場所で再スタートする「移転閉店」の場合
店舗を移転するために現在の場所を閉店する場合は、お客様の混乱を招かないよう、閉店と新店舗の情報を明確に伝える必要があります。
まず、現店舗の最終営業日を告知し、これまでのご愛顧への感謝を述べます。
その上で、新店舗のオープン日、住所、電話番号、アクセス方法などを分かりやすく記載しましょう。
特に飲食店の移転では、新しい店舗のコンセプトやメニューについて少し触れると、お客様の期待感を高めることができます。
記述例:
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【移転に伴う閉店および新店舗オープンのお知らせ】
平素より〇〇店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
現店舗は、〇年〇月〇日をもちまして営業を終了し、
新しい場所へ移転することとなりました。
これまで長きにわたり、現店舗をご愛顧いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
新店舗は、〇年〇月〇日にオープン予定です。
【新店舗情報】
・住所:〇〇県〇〇市〇〇町〇丁目〇番〇号
・電話番号:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
・アクセス:〇〇駅より徒歩〇分/〇〇バス停すぐ
新店舗では、これまでの味やサービスを大切にしながら、
より落ち着いてお過ごしいただける空間と、
〇〇をテーマにした新たなメニューをご用意いたします。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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閉店は寂しいお知らせですが、移転は前向きなニュースでもあるため、文章全体をポジティブなトーンでまとめることが大切です。
建物の老朽化や改装に伴う「一時休業」の場合
店舗の改装や建物の老朽化などを理由に一時的に休業する際は、「閉店」ではなく「一時休業」であることを明確に伝えることが大切です。お客様に完全閉店だと誤解されないよう、お知らせの冒頭で休業期間と営業再開予定日をはっきりと示しましょう。
休業の理由がリニューアルなど前向きなものであれば、新しい店舗のコンセプトや魅力を伝えることで、お客様の期待感を高められます。
記述例:
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【一時休業およびリニューアルのお知らせ】
〇〇店は、建物の老朽化に伴う改修工事のため、
〇年〇月〇日より〇年〇月〇日まで一時休業いたします。
営業再開は、〇年〇月〇日を予定しております。
今回の工事では、安全面の向上に加え、
より居心地のよい空間づくりを目指したリニューアルを行います。
新たに〇〇を取り入れた内装や、
一部メニューの見直しも予定しております。
営業再開後、皆さまに再びお会いできることを、心より楽しみにしております。
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休業中もSNSなどで改装の進捗状況を発信すると、お客様とのつながりを維持しやすくなります。

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閉店のお知らせについてよくある質問
閉店の告知を準備する中で、様々な疑問が生じることがあります。
例えば、閉店理由をどこまで詳しく書くべきか、お知らせは手書きとパソコン作成のどちらが良いか、セール告知を同時に行ってもよいかなど、判断に迷う点も少なくありません。
ここでは、閉店のお知らせに関して特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q.閉店の詳しい理由まで書いたほうがいいでしょうか?
A.必ずしも詳しい理由を書く必要はありません。
「一身上の都合」「諸般の事情により」といった定型句で十分です。
ネガティブな内容や複雑な事情は、かえってお客様を混乱させる可能性がありますので、感謝の気持ちを伝えることを最優先し、理由は簡潔に記載しましょう。
Q.印象が良いのは、パソコン作成と手書きのどちらでしょうか?
A.どちらにも利点がありますが、店頭の張り紙などには手書きの方が温かみや感謝の気持ちが伝わりやすい傾向があります。
一方、取引先への挨拶状やWebサイトでの告知は、活字の方が読みやすくフォーマルな印象を与えます。媒体や相手との関係性に応じて使い分けましょう。
Q.閉店セールについて同時にお知らせしても問題ありませんか?
A.問題ありません。
閉店のお知らせと併せてセール情報を記載することで、お客様への感謝を価格で還元する意図が伝わり、来店を促す効果も期待できます。
ただし、感謝の言葉よりもセールの告知が目立ちすぎないよう、あくまで感謝が主体である構成を心がけましょう。
まとめ
店舗の閉店に際しては、適切なタイミングと方法で、関係者へのお知らせを行うことが重要です。
告知は閉店の1〜2ヶ月前を目安とし、閉店日、感謝の言葉、店舗名・代表者名といった必須項目を盛り込む必要があります。
文章を作成する際は、ネガティブな表現を避け、これまでのご愛顧に対する感謝の気持ちを中心に据えることが肝要です。
媒体ごとの特性や状況に応じて内容を調整し、最後まで誠意ある対応を心がけることで、良好な関係を保ちながら閉店の日を迎えましょう。


