【厄年2021】厄年とは?厄年早見表。男女で違う厄年。厄除け・厄払いの注意点

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「厄年」とは、どんな年かをご存じですか?
厄災が降りかかりやすくなる年といわれていますが、厄年とはいつのことを言うのでしょうか?
男性と女性では、厄年の対象となる年齢が異なるようですが、2021年の厄年に自分は該当しているのか一目で分かる厄年早見表をご用意しました。その他、厄除けや厄払い(厄祓い)、八方塞がりについて学びつつ確認していきましょう。

厄年とは?厄年や数え年の基礎知識

厄年 2021

厄年とは?

「厄」という言葉に災厄や不幸を表す意味が含まれるように、いつもより災いが降りかかりやすくなる年のため、慎ましく用心して過ごしましょうとされている年です。厄年は一生に何度か訪れますが、厄年の対象となる年齢は決まっています。厄年の対象となる年齢は男女で異なり、一般的に「満年齢」ではなく「数え年」で考えます。
厄年という風習がいつから始まったのか正確な時期は定かではありませんが、遅くとも1000年以上昔、平安時代中期には存在していたことが分かっています。なぜなら、紫式部が書いた『源氏物語』の中で、37歳の紫の上が厄年を過ごしているシーンがあるからです。
 

数え年とは?

生まれた日を1歳と考え、お正月(1月1日)を迎えるごとに1つ年をとる数え方です。なぜ、生まれた瞬間に1歳という考え方をするのかには諸説ありますが、母親の胎内にいるときから赤ちゃんは命を宿しているため、その期間も考慮していると考えられています。
明治6年、『太政官布告第36号』で「年齢計算に関しては満年齢を使用する」と定められるまでは、日本ではこの数え年で年を数えるのが一般的でした。そのため、七五三や年祝いなどの日本の伝統行事は、数え年で考える風習が今でも残っています。
ただ、場所によっては数え年ではなく、満年齢で厄年を計算することもあり、厄除けで有名な神奈川県にある川崎大師は満年齢を採用しています。
数え年の計算方法は後述しているので、まずは2021年の厄年一覧を見ていきましょう。

2021年 厄年の年齢早見表(令和3年の厄年)

2021年(令和3年)の厄年一覧はこちらです。

厄年 2021 早見表

厄払いをしなくてはいけない年齢かを確認してみよう

例えば、1989年(平成元年)12月1日が誕生日の女性の場合、2020年12月時点で31歳です。普通に考えれば、2021年12月1日で32歳になります。
少しややこしく感じるかもしれませんが、現在の年齢が数え年で考えた場合いくつになるかを知りたい場合、誕生日前であれば満年齢にプラス2歳、誕生日後であれば満年齢にプラス1歳をすることで求めることができます
よって、2021年の誕生日を迎えていない例の女性の場合は、31歳にプラス2歳をすることになるので、数え年が33歳となります。
 

厄年の注意事項

厄年と聞くと身構えてしまう人もいるかもしれません。それは、厄年にしてはいけないとされていることがいくつかあるからではないでしょうか。では、「厄年にやってはいけない事」にはどのようなことがあるのでしょう?

「厄年にやってはいけない」とされていること

◆結婚
◆出産
◆転職
◆起業
◆引っ越し
◆家を建てる


一般的に上記のように「新しく何かをする」「新しく何かを始める」といったことが挙げられています。

厄年にやってはいけない事とされているのは何故?

一般的に厄年は、大きな決断や新しいことを始めるのには向いていない年とされています。何事も環境を変え、新しいことを始めるということはリスクがついて回ります。そのため、厄年に「結婚」や「転職」「引っ越し」などの人生の転機に関わることをしてしまうのは災厄が降りかかりやすい厄年を避けた方が良いと考えられてきました。
ですが一方で、厄年の「出産」は、厄を落としてくれる効果があるので良いとも言われています。

つまり、厄年だからといって厄年を気にしすぎてしまうと、かえって大事なチャンスやタイミングを逃してしまいかねません。健康などに気を使うことは大切ですが、消極的になるのではなく、いつもより気を使いながら自分を見つめるよい機会と捉え、前向きな行動を心がけましょう。

昔は、今より寿命も短かったため厄年の時期に体調を壊してしまう方も多く、より注意を促すために厄年に環境を変え、無理をしないようにという意識が広まったのかもしれませんね。

とはいえ、注意すべきことはさらに詳しく把握しておきたいという方は、こちらの記事『2020厄年とは?正しい知識で備えよう!厄年にやってはいけないことと、厄年の過ごし方』で「厄年にやってはいけない」とされている「結婚」や「出産」、「転職」「引っ越し」と気になる事項の対処法について紹介していますので、気になる方は参考にしてみてください。

厄除け?厄払い?男女での違いは?

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「厄除け」「厄払い」の違いとは?

「厄除け」「厄払い」どちらも耳にしたことがある言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか?言葉の意味合いとしては以下のような違いがあります。

厄除け・・・厄難を払いよけること。
厄払い・・・神仏に祈るなどして、身についたけがれを払い落とすこと。
参照:デジタル大辞泉


「厄除け」はまだ厄年にあたっていない人が使い、「厄払い」は厄年の人が使うといった認識もありますが、お寺の場合が「厄除け」、神社の場合は「厄払い」と使い分けることもあるようです。ただ、最近では特に区別することなく、一緒の意味合いとして使用されています。
 
こちらの記事『厄年の方は要チェック!厄除け・厄払いのやり方とは?ベストな時期、服装などを知ろう』で、神社とお寺での違いを詳しく説明しているので参考にしてみてください。

厄払い、男性と女性とで違いはあるの?

すでに早見表で提示したように、男性と女性では厄年に当たる年が異なります。また、何回かある厄年のうち、最も災いや不幸が降りかかるとされている大厄(たいやく)の時期も異なり、男性の大厄は42歳、女性の大厄は33歳とされています。大厄の年齢の根拠として、42「死に」歳、33「散々」歳といった語呂合わせが理由の一つとしてよく言われますが、昔から大厄の時期に男性も女性も体や精神、環境の変化が多くあることが挙げられます。
 
また、厄年の「厄」は役目を果たす「役」と同様の意味を持つという考えもあり、仕事の責任など背負うものができる年齢であるとも考えられています。
 
ただ、男女で違いがあるのは厄年の時期だけであり、厄除け・厄払いの作法や注意事項については、特に違いはありません
厄除け・厄払いに関する細かいマナー、服装、金額などについては以下の記事でまとめています。

厄年とはまた違う「八方塞がり」とは?

厄年 八方塞がり

神社やお寺に厄払いに行くと、前厄・本厄・後厄の他に「八方塞がり」という文字を目にすることがありますが、厄年と何が違うのでしょうか?

八方塞がりとは

陰陽道において、どの方角も運気が悪く、どの方向にも進むこともできない、八方が塞がってしまった状況のことを言います。
方角と聞いてピンと来られない方もいるかと思いますが、陰陽道が盛んだった平安時代では、方角は物事を決めるのにとても重要な役割を果たしていました。目的地が運気の悪い方角にあった場合、当時の人々はわざわざ違う方角に向かって進み、運気の悪い方角と目的地の方角をズラしてから進むほどでした。
そのような背景もあり、八方塞がりの年は物事を始めるのに良くない年回りとされています。
吉凶が激しく、一度悪い方向に向かってしまうと災いが立て続けに起こってしまうため、厄年の厄払いと同様、八方塞がりの年にも厄払いをすることが良いとされています

八方塞がりの年はいつ?

2021年(令和3年)の八方塞がり一覧はこちらです。

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八方塞がりは、9年に一度という厄年よりも早いペースで巡ってきます。
八方塞がりの年かどうかは簡単に計算することができ、数え年で十の位と一の位の数字を足して「10」になる年が八方塞がりの年です。該当する場合は、新しいことに手を出すことを控え、慎重な行動をしたほうが良いとされていますが、なにごとも心配し過ぎはよくありません。
厄除祈願やお守りなどもありますので、あまり難しく考えすぎないようにしましょう。

Ms.小わっぱ