関連キーワードから考える2020年の飲食業界とは

2020年、明けましておめでとうございます。

店通-TENTSU-編集部、『オー!ぎはら』です。

ついに、東京オリンピック・パラリンピックイヤーの幕が開けました。
今年は日本経済にとって大きな影響をもたらす年になることは誰もが予想できるところですが、飲食業界にとってはどんな年になるのでしょうか。

ということで、今年もやってしまいます。題して、関連キーワードから考える2020年の飲食業界勝手に予想、始まり始まりです。

お時間のある方、どうぞ最後までお付き合いください。

昨年(2019年)話題になったキーワードから考える2020年

f:id:tentsu_media:20200108183930j:plain

飲食業界において、2019年はどんな年だったのか改めて思い浮かべてみると、ただただ慌ただしく時が過ぎた一年だったと思い起こされます。
なぜなのか、それは飲食業界全体が国が定めた法律の改定や、それに伴う地方公共団体の条例改正などなど、『制度に対する対策』や『人手不足』などの社会問題に迫られ続けた年だったからに他なりません。

消費税増税に伴う軽減税率対策キャッシュレス化対応、そして受動喫煙対策食品ロス削減推進法などなど。

飲食店の皆様は、やらなければならない対策に追われ、次から次へと飲食店を運営して行くための情報や知識を得て、対応策を検討したことでしょう。私ども店通-TENTSU-編集部も、ひたすら記事を企画し公開し続けた一年だったと・・・。

2019年、飲食店がどのように変化し影響を受けたのかを考察し、2020年の予想につなげてみたいと思います。

原点回帰の年になる?各対策による変化から考えてみる

人手不足対策』や『軽減税率対策』、『キャッシュレス化対応』は、飲食業界に大きな影響を与えましたが、これらによって飲食店は実際にどのように変化しているのか、消費者目線で考えてみました。

まず思い浮かぶのは、券売機やレジ、タブレット端末など機械とのやり取りが増え、とにかく便利になったこと。例えば、レストランや居酒屋でメニューを注文する際、座席に置いてあるタブレット端末で食べたいモノ・飲みたいモノを探してタッチすれば、店員さんが運んできてくれる光景、もうすっかり見慣れてきたのではないでしょうか。一昔前であれば、店員さんが席周りを通りかかるのを見計らって「すみませ~ん、〇〇お願いします」とオーダーするという当たり前だった光景も、少しずつ減ってきている気がしています。

また、レジ周りの支払いにおいても、あまり言葉を発しなくなっている変化に気づきます。例えば、店員さんからの「お支払いは?」に対して、「◯◯カードで!」「◯◯Payで!」と、◯◯で!としか発していない・・・当然、時間もかからないですし並ばずに済むので非常に便利になったのは間違いないのですが、店員さんとのコミュニケーションが減ったと、ちょっと寂しく思ったりもしています。

それらに限ったことではなく、消費税が安くなるという理由からテイクアウトが増え、飲食店の宅配代行サービスも当たり前になり、ものすごい勢いで利便性は高まっています。

そのような変化は利便性を高め生活を効率的にしてくれている反面、飲食店に行く楽しみという意味では、ちょっと物足りなさを感じてしまうことも否めません。

それらを鑑みた時、2020年は飲食店にとって原点回帰が重要な年になると予想します。利便性だけでなく、外食のそもそもの楽しみをハイブリッドで提供する飲食店が増えてくれることを切に願います。

外食のそもそもの楽しみとは、人と人とが美味しいモノを食べ、会話(コミュニケーション)を楽しみ、笑顔で時が経つのを忘れてしまう価値ある時間、であると筆者は考えます。

子供のころ味わった外食する時のワクワク感を忘れないために・・・

5Gの到来で、飲食業界はどうなるのか考えてみる

f:id:tentsu_media:20200108183728j:plain
5G

次は、2020年誰もが気になっているであろうキーワード『5G』。
5Gとは、そもそもどのようなモノなのでしょうか。

5Gとは、『第5世代移動通信システム』の略で、これまでの1~4の世代に続く5世代目(5th Generation)の携帯電話やスマートフォンなどの無線通信システムです。
サービス開始は、2020年春を予定しており、特徴としては『高速・大容量』『低遅延』『多接続』の3つとされています。

それぞれを簡単に説明しますと以下のとおりです。

5Gとは?

高速・大容量・・・文字通り通信速度と容量で現在の4G(LTE)と比べ100倍近くの通信速度が見込めるとされおり、具体的に例えると4Gでは約2時間の動画をダウンロードするのに30秒かかるのに対し5Gでは7~8秒程となります。

低遅延・・・リアルタイム性が格段に上がることとなり、発信元と受信元とのタイムラグがほぼなくなる、ということです。わかりやすい例で言うとテレビ番組のニュースで、スタジオと中継先で映像と音声にタイムラグがあることがありますが、あのような時間差がなくなるイメージとなります。

多接続・・・これも文字通り多数のスマートフォンやパソコンなどの端末だけでなく、(IoTの普及により)家庭の家電製品や世の中に設定されているセンサー類など多数の接続が可能になります。ちなみに、総務省のWEBサイトでは実証試験において端末約2万台の同時接続を確認したと発表しています。

これらの特徴を活用するわかりやすい具体例が『スポーツ観戦』とされています。例えば、プロ野球の試合を観戦する時、現在はテレビやPC、スマホやタブレットで、放映されている視点のみ(バッターならバッター、ピッチャーならピッチャーと放送局が流すそのまま)で観戦しているかと思いますが、5Gが実用化されると放映側が用意したすべてのカメラの視点を視聴者自らが選択し切り替えて観戦できるのだそうです。つまり、ある人はピッチャーが投げるところを、ある人はバッターが打つところを、またある人は監督の表情を、など個人個人が好きな視点で観戦することができるリアルタイムバーチャル空間が実現するのです。

このようなリアルタイムバーチャル空間を飲食店で考えてみると、どのようになるのでしょうか。ここから、2020年以降を予想してみます。

ずばり、2020年以降(すみません、あえて以降と言わせてもらいます)飲食店内に『バーチャル宴会ルーム』が登場すると予想します。
特に大手飲食チェーン店が各店舗に『バーチャル宴会ルーム』を設置し、多数の店舗を5Gでつなぐことができれば、そこはもうバーチャル宴会場です。
すでに自宅のPCをつないだり、スマホのアプリなどをつないでオンライン飲み会が催されていることも多々見受けられますが、接続数に限りがあることとタイムラグがあること、そして接続状況によっては会話が聞き取れないなど、環境によっては何とも煮え切らないオンライン飲み会になってしまっていることでしょう。

5Gが実用化されれば、このような煮え切らない状況は一気に解消され、数十人・数百人が一同に介しタイムラグの無いスムーズな会話で、且つ様々な視点を楽しめるリアルタイムバーチャル宴会を開催することが可能となるのです。

将来的には、チェーン店の『バーチャル宴会ルーム』としてではなく、リアルタイムバーチャル空間をコンセプトとする業態が出てくるのではないかと考えると、もうワクワクは止まりません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、『利便性に対する原点回帰が問われる年』および『5Gでリアルタイムバーチャル宴会が可能になるかもしれない年』と両極端の予想をしましたが、執筆していて思ったことは、どんなに便利になろうとも、どんなに通信技術が発達しようとも、飲食業に携わる者にとって外食そのものの楽しみ方をけっして忘れてはいけないのだということ。
人と人とが、美味しいモノを食べ、会話(コミュニケーション)を楽しみ、笑顔で時が経つのを忘れてしまう価値ある時間。これこそが外食産業で働く者が提供する価値であり、魅力であると改めて感じる年になりそうです。

そのような飲食業界のために、店通-TENTSU-は価値ある情報を今年も提供していきたいと思います。
本年も、よろしくお願いいたします。
 
店通-TENTSU-編集部一同

オー!ぎはら

 
f:id:tentsu_media:20200108183728j:plain