中華料理は日本発祥?中国では食べられない!?中華料理の歴史と今年の流行とは?

中華料理といえば、誰もが好きな料理のひとつ。しかし中国にもあると思っていたあの料理は、日本だけで食べられているものかもしれません。中華料理の歴史と発祥とは?中国料理との違い、実は中国発祥ではなく日本で生まれた料理、今年の中華料理のトレンドとは?焼き餃子、天津飯、エビマヨ、回鍋肉に酸辣湯麺、さらに2020年の注目料理・麻辣味について紹介します。

ラーメン、餃子、麻婆豆腐…
 
中華料理といえば、誰もが好きな料理のひとつではないでしょうか。実は、日本の中華料理は、本場の中国料理とは少し違うことをご存じでしたか?
あなたが中国にもあると思って食べていたあの料理、日本だけで食べられているものかもしれません。

今回は、実はあまり知らない(かもしれない!)中華料理について、今年のトレンドと共にご紹介します。
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中華料理とは?中国料理との違い

中国料理は、中国で食べられている本格的な料理を指すのに対して、中華料理とは、「日本人の口に合うように中国料理をアレンジした料理」のことを指します。
 
店内の様子も、中国料理店は本場と同じようにテーブルが丸く、シェフは中国人の場合が多いですが、中華料理店は四角いテーブルが設置してあり、日本人シェフがいる場合が多いです。また、価格帯も異なり、一般的に中国料理は高級料理店が多く、中華料理は庶民的な価格で楽しめることが特徴です。
 
中国料理については、こちらに詳しく書いているのでぜひご覧ください。

中華料理の歴史

日本に初めて中華料理が伝えられたのは、江戸時代初期の長崎。日本に移住した華僑かきょうの人々によって広められました。当時は、点心である「卓袱しっぽく料理」や、精進料理「普茶ふちゃ料理」がメインでした。それが日本人の舌にあうように変化していき、一般の人々が中華料理を食べるようになったのは明治時代以降といわれています。
現在では私たちの生活に馴染んでいる中華料理ですが、その歴史は意外に短いことがわかりますね。
 

あれもこれも!?実は中国発祥ではなく日本で生まれた料理

それでは、日本で生まれた料理や、アレンジされた料理をご紹介します。あなたはいくつ知っているでしょうか?

焼き餃子

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みんな大好き焼き餃子は、日本の中華料理として有名ですが、本場中国では、水餃子が一般的なのです。中国では、余った水餃子を翌日に焼いて食べることがあり、日本の焼き餃子はこれをもとにしているといわれています。また、中国では餃子は主食。そのため、餃子とごはんを一緒に食べることはないのです。また、中国の餃子には一般的にニンニクが入っておらず、日本の餃子にはニンニクが入っているのも異なる点と言えます。
 

天津飯

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天津飯は、日本だけのもの。そのため、中国の天津に行っても食べられません!そもそも中国では、丼もののようにおかずをごはんの上に乗せる習慣はあまりないのです。
発祥は、東京の「来々軒」大阪の「大正軒」のどちらかだといわれています。そのルーツの違いにより、関東は甘酢あんかけ関西は醤油あんかけのお店が多くなっています。
 

エビマヨ

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エビマヨは、「料理の鉄人」として知られた広東料理人の周富徳氏が考えたといわれています。彼がロサンゼルスで食事をした際に、マヨネーズで味付けをしたエビ料理を食べたのですが、あまりおいしいといえるものではなかったそう。それを改良して日本のお店で出したところ、大好評だったことから、それをさらに改良し、今日本で親しまれているエビマヨがあるのです。
 

回鍋肉(ホイコーロー)

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中国の回鍋肉は、そともも部分の豚肉を使います。一緒に炒めるのはニンニクの葉。キャベツを炒めるのは日本流なのです。
また、日本の回鍋肉は甜麺醤テンメンジャンを使い甘辛く味付けをしているイメージがあると思いますが、中国の回鍋肉は、甜麺醤ではなく豆板醤トウバンジャンをメインで使い、ほとんど甘みはつけません。
 

酸辣湯麺(サンラータンメン / スーラータンメン)

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酸っぱくて辛みのある味がおいしい"酸辣湯”は、中国の四川料理ですが、麺の入った酸辣湯麺は日本でオリジナルに作られた料理です。赤坂にある榮林えいらんという中華料理店が発祥で、まかないで作ったことからできた料理です。
 
これだけでなく、冷やし中華や中華丼も日本特有の中華料理です。エビチリは、日本の中華料理の父ともよばれる陳建民氏が日本人向けに辛さを抑えて開発したものです。日本で作られたりアレンジされた中華料理は、意外と多いのです。
 

2020年、今年の料理のトレンドは?

2020年、流行する料理といえば、なんといっても四川料理。2019年から麻辣の人気が高まってきています。
 

麻辣味って?

唐辛子のヒリヒリする辛さ:辣味(らつみ / ラーウェイ)と、花椒(かしょう / ホアジャオ)のしびれる辛さ:麻味(まみ / マーウェイ)という、2種類の辛さによって構成される味のこと。唐辛子の辛さだけでなく、花椒の痺れも加わることで、より本格的な四川料理の味になります。
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この麻辣味をアレンジした商品が、コンビニからも続々と発売されており、麻辣味を食べ歩く「マー活」なるものもインスタグラム上で話題に。麻辣味が爆発的に人気になっているのは、本格的な味つけを求める人の増加が背景にあるといわれており、今年さらにヒットするトレンドと予想されます。
 

まとめ

中国の料理を基本として、日本人が変化させていった中華料理。本場の中国料理を敬い、きちんと区別をつけるかのように「中華料理」と呼ぶところ、なんとも日本人らしい精神のように感じます。
本場の味で高級な中国料理。庶民的で気軽に入れる慣れ親しんだ中華料理。シーンや気分に合わせて両方楽しめると、選択肢に広がりが出て良いですね。
  

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店通編集部/ぴのこ

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