お正月の主役はお餅!?お雑煮や鏡餅の由来や意味とは?お餅の最適な保存方法

お正月の主役は、おせちではなくお雑煮!?日本人はなぜ、お正月にお餅を食べるのか?地域によって異なるお雑煮から、丸餅・角餅の境界Mapまで。鏡餅の簡単な開き方(切り方)や、お餅の栄養素や保存方法もご紹介!お餅を食べる機会が増える時期だからこそ、知っておきたいお餅情報を詰め込みました!

お久しぶりです!
『招き猫』やら、『折り紙』やら、『甘酒』やら、日本っぽいものが好きな Ms.小わっぱ です。
 
日が暮れるのが早くなり、冷え込みが増してくると、大掃除をしなくては・・・という強迫観念にかられます。
今回は、大掃除を乗り越えた先にあるお正月に登場する『お雑煮』と『鏡餅』について執筆したいと思います。
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おもちはいつ頃からあったの?

おもちは弥生時代には、すでに誕生していたのではないかと言われています。なぜなら、当時すでに木製の臼は存在しており、弥生遺跡からおもちを蒸す道具のようなものが発見されているからです。 
713年、元明天皇が発したみことのりに基づいて記されたとされる地誌『風土記』には、「明け方、北の空から飛んできた白い鳥が餅になった」という話が豊後国ぶんごのくに(大分県)の風土記として紹介されているので、遅くとも奈良時代になる前には、おもちは存在していたことが分かります。
 

お雑煮とは

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お正月の膳の主役と言われている『お雑煮』は、もともとは年神様に備えた土地の産物をひとつの鍋で煮て、神様と共に食べる儀式用のものでした。
 
餅をメインの具に、味噌や醤油などベースとなる味は地域ごとに異なりますが、味をつけたつゆをはった日本料理です。お正月以外で食べられることもありますが、その際はお雑煮とは呼ばず、「餅吸物」や「おつけもち」などと呼んだりします。
呼び名からも伺い知れるように、お雑煮は世界的にはスープ料理の1つとされています。
 

お雑煮の歴史

室町時代である貞治3(1364)年正月2日、京都の吉田神社の神職をしていた鈴鹿家の日記に登場するのが、最初の記録といわれています。
その後、江戸時代初期である寛永20(1643)年に出版された『料理物語』では、お雑煮の味付けと材料が登場します。江戸前期の京都風俗を記した『日次紀事』には、身分に関わらずお正月にお雑煮が食べられていたことが記載されています。
 

全国で地域色あふれるお雑煮

もともと年神様へのお供え物であったお雑煮は、その土地の産物で作られたものを利用しているため、地域色が豊かです。お餅の形も丸餅と角餅で違えば、汁の味付けも異なります。
全国的には、すまし汁が多いですが、近畿地方は白味噌、越前地方は赤味噌と、味噌仕立てのお雑煮もあれば、小豆汁ベースのお雑煮もあります。
逆に、北海道と沖縄にはもともとお雑煮文化はなく、近年になってから広まっていきました。
 
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お雑煮の中に入る具材も地域によってバラエティ豊かです。
 
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地域 お雑煮の種類 お雑煮の具材や食べ方
岩手県 くるみ雑煮 醤油仕立てのお雑煮にくるみダレを添えて、そのタレにお餅をつけて食べる。
宮城県 正月雑煮 焼きはぜと鮭のはらこが入っており、出汁も焼きはぜでとっている。
新潟県 越後雑煮 醤油仕立てのお雑煮に、鮭の切り身やイクラが入っている。
千葉県 はば雑煮 千葉県で採れる高級な海藻「はば」を炙ったものと、青のり、かつお節と海の香りが漂うお雑煮。
愛知県 雑煮 名古屋付近では「餅菜」と呼ばれる小松菜に似ている青菜を煮たものと削り節が特徴。
鳥取県 小豆雑煮 形が崩れない程度に煮た小豆を砂糖と塩で味付けし、餅を入れて煮込んだもの。
広島県 かき雑煮 「福をかき寄せる」と言われる、かきを使用したお雑煮。
福岡県 博多雑煮 あごと昆布で出汁をとったもので、塩ブリなどが入っている。
香川県 あんもち雑煮 白味噌ベースの汁に、あんこ入りの丸餅を入れたもの。輪切りにした人参は日の出を意味している。 

 

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<新潟県:越後雑煮> ・ <福岡県:博多雑煮>
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<名古屋:雑煮> ・ <鳥取県:小豆雑煮> ・ <香川県:あんもち雑煮>
 

お正月のおもち、鏡餅の不思議

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お正月のおもちといえば、お雑煮に並んで有名なのが、平らで丸いおもちを重ねた『鏡餅』です。
鏡餅もまた、穀物の神様である年神様への供え物の1つです。年神様の依代よりしろでもあるといわれています。
 

鏡餅はなぜ丸いのか?丸い形の意味

鏡餅が今のような平らで丸いデザインになったのには、なにか意味があったのでしょうか?
一説には、丸い形は人間同士の円満を表し、望みを叶えるために満月(望月)になぞらえているとされています。
また、丸い形は天皇家の三種の神器の一つでもある、円鏡に似ていることから、「かがみもち」と言われるようになったそうです。
 
そのような背景がありつつも、現在関東で主流となっている角もちが誕生したのには理由があります。
江戸時代、関東周辺は人口が集中しており、お正月のおもちを用意するために、ひとつずつ手で丸める丸餅はとても効率が悪いものでした。そこで、関東では、一度に多く作れる角餅が広がっていったと考えられています。
 

鏡餅を飾る時期、「鏡開き」の語源とは?

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一般的に鏡餅を飾る日は、12月28日が良いとされています。
その理由は、「8」という字は末広がりで縁起がよいというもの。逆に29日は、「九もち(苦持ち)」「九日(苦日)」とされ、縁起が悪いからという理由から、もちをつくことさえ避けられました。
 
縁起を担ぐという意味では、鏡開きという呼び方も同様です。

鏡開きとは、松の内が終わった1月11日(関東)、1月15日(関西)に神様に供えた鏡餅を下げ、無病息災を祈り、神仏に感謝しながらお供えしていた餅を食すイベントですが、この時包丁は使用しないものとしています。
 
なぜ、包丁を使用しないのかといいますと、包丁で切るのは「縁や幸を切る」ということに繋がり、縁起が悪いとされていたからです。また、鏡開きという風習は武家が発祥とされており、武士にとっては「切腹を連想させる」ことから避けられました。そのため、鏡餅は木槌きづち金槌かなづちを使い、叩いて割り砕くようになりました。ただ、「割る」という言葉もあまり良い言葉とされていなかったため、忌み言葉として、末広がりを連想させる「開き」という言葉を使って、鏡開きというようになったのです
 
余談にはなりますが、お祝いの席などで振る舞われる樽酒のふたを割ることも鏡開きと言います。
これは、樽酒のふたのことを「かがみ」と呼んでいたためとされています。
 

鏡餅の簡単な開き方(切り方)

とはいえ、一般家庭において鏡餅を木槌で割ることは、なかなか困難に思えます。包丁を使用して切るとしても、かたい鏡餅に悪戦苦闘した経験はありませんか?
そこで、手間いらずで家庭でもできる、簡単な鏡餅の開き方を記載しておきます。
 
①鏡餅を半日程度水につけておきます。
②お皿に移して電子レンジで5分ほど加熱します。
③手でちぎれるくらいの固さになっているので、お好みの大きさにちぎります。
 
半日待つのも面倒だし、手でちぎらずに包丁を使いたいたいという方は、かるく水につけた鏡餅をお皿に移し、もう少し短い間隔で電子レンジで加熱するようにしましょう。
 
注意しなくてはいけないことは、あまり温めすぎないようにすることです。包丁でお餅を切る場合、柔らかくしすぎてしまうと、お餅が包丁にくっついて逆に切りにくくなってしまいます。包丁を使う場合は、お餅の表面は固く、指で押してみると内部は少し柔らかい、といった状態で止めておきましょう。
 
また、鏡餅を催したケースの中に小分けにされたパック餅が入っている商品も最近は販売されているので、そちらを飾るのも良いかもしれませんね。
 

お餅の栄養素とは?腹持ちが良い秘密

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お餅は、お米をついて作るだけあり、栄養素が豊富です。
私たちが活動する上で欠かせない三大栄養素、炭水化物・タンパク質・脂質はもちろんですが、それ以外にも栄養の吸収を助けてくれるナトリウム、糖質の分解をサポートし、脚気を予防してくれるビタミンB1、老廃物の排出を促すカリウムなども含まれています。
 
もち米は、お米よりもカロリーが高いとよく言われますが、お餅のほうが白米より太りにくいとされています。
矛盾しているようにも感じますが、その理由はお餅の腹持ちの良さにあります。
 
もち米は、アミロペクチンという栄養素でほぼ100%構成されているのですが、このアミロペクチンは消化吸収されにくいため、満腹感が長時間持続されます
そのため、間食をせずに済むのです。
スポーツ選手の方がレース前に、お医者さんが長時間の手術前にお餅を食べるのにも納得がいきますね。
 
お餅が太りにくいとされている理由は、もう1つあります。
それは、お餅に含まれるパントテン酸という栄養素です。
このパントテン酸には、タンパク質や脂質、糖質をエネルギーに分解する働きがあります。つまり、カロリーをエネルギーに変換してくれるので、肥満抑制効果が期待できるのです。
まさにパワーフード、「力餅」と呼ばれるのにも納得です。
  

カビやすいお餅の保存方法

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「力餅」と呼ばれるように、昔からパワーフードとして親しまれてきたお餅ですが、お餅は、水分や養分を大量に含んでおり、とてもカビやすい食品とされています。
小分けで市販されているものは、真空パックで、カビないようになっているのであまり心配はいりませんが、鏡開きをしたお餅や、餅つきをしたお餅はどのように保存したら良いのでしょうか?
 
お餅をラップでくるんだり、フリーザーバッグに入れて冷蔵庫で保管するというのも間違いではありませんが、この方法だと3日から1週間程度の保存が目安です。すぐに食べる予定があるのであれば問題はありませんが、1週間ほど経過している場合は、食べる前にカビが生えていないか確認するようにしましょう。
 
1週間以上保存したい場合は、冷凍するのがおすすめです。
保存方法は、冷蔵保存するときとあまり変わりませんが、フリーザーバッグを使用する場合はできるだけ空気を抜くようにしましょう。冷凍保存であれば、半年くらいは保存することが可能です。ただし、時間の経過とともに風味は落ちていってしまうので、できるだけ早く食べるにこしたことはありません。
 
冷凍したお餅を食べるには、常温で2~3時間おいて自然解凍させるか、水につけてからお皿に移し、電子レンジで30秒から1分程加熱し使用するようにしましょう。汁物の中に入れて使用する場合は、冷凍されたお餅をそのまま使うことも可能ですが、お餅の大きさなどによっては、内側が凍ったままになってしまう場合があるので、内側まで火が通っているのか確認をしましょう
 

まとめ

子供の頃からお正月には、当たり前のように食べてきたお雑煮、飾ってきた鏡餅。
なぜお正月にお雑煮を食べるのか、鏡餅を飾る意味はなんなのか、どうして包丁で切ってはいけないのか、そんなことを考えたことはありませんでしたが、意味を知ってみればお餅の奥深さを知ることができました。
 
日本では行事や季節の節目のイベントに、よくお餅の食品が登場します。
古くから、人々の生活に慣れ親しみ、神様に通じる食材だったからこそ、お餅料理はここまで多彩に広まったのかもしれません。
 
今度のお正月には、年神様へ想いを馳せつつ、お雑煮や鏡餅を堪能してみてはいかがでしょうか?
  
 

Ms.小わっぱ

 

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