【昆虫食】ゲテモノと呼ばないで!食糧問題から考える、昆虫食の可能性とは?

食料問題により、日本の食卓に昆虫料理が並ぶ日は近い?ゲテモノあつかいを受けている昆虫食ですが、地球環境の悪化が進み、食糧の供給が追いつかなくなる次世代の食材として注目されています。デメリットは、病気や寄生虫、アレルギーや毒性があげられますが、メリットもいっぱいな食材です。昆虫食のメリット・デメリット、豊富な栄養価、生産・加工の容易さ、代表的な昆虫と料理、実際に食べた感想とおすすめを紹介します。

みなさん、毎日おいしくご飯を食べていますか?
現代では食生活の多様化が進み、気軽に各国の料理が楽しめる素晴らしい時代になりましたね。しかし、この豊かな時代がいつまで続くでしょうか。実は、将来的には地球環境の悪化が進み、穀物の不作によって人口増加に食糧の供給が追いつかなくなる時代がくると推測されています。
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この食料問題が深刻化した場合に、次世代の食材として注目されているのが、今回ご紹介する昆虫食です。

昆虫食といえば、世間ではまだまだ“ゲテモノ”あつかいを受けているというのが正直なところ。私も何種類か挑戦しましたが、一度その見た目を見てしまうと、口に運ぶためにはかなりの気合いが必要でした。
虫なんて食えるか!と思う方が大半だと思いますが、将来的に食べざるを得ない状況がやってくるかもしれません。そんな危機的状況がおとずれた時のために、今回は昆虫食について紹介していきたいと思います。
 

イメージがよくない昆虫食。でも実は、メリットがいっぱいな食材です!

昆虫食を紹介していくにあたって、なぜ今、昆虫が注目の食材と言われているのかに注目してみましょう。
まずは、昆虫食のよくないイメージを植え付けてしまっている原因をまとめてみます。
 
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昆虫食のデメリット

■見た目
まず何よりも先に思い浮かぶのは見た目の悪さですよね。食べるなんて考えただけで身震いしてしまう人もいるでしょう。
■毒
昆虫自体に毒があったり、毒があるものを主食とする昆虫もいるので、知識なしでむやみに食べるのは危険です。
■アレルギー
昆虫はカニやエビなどの甲殻類に近い種族であるため、甲殻類アレルギーの発作が出る可能性も指摘されています。
 
このように、たとえ見た目の悪さをクリアできたとしても、安全性を確保してから食べる必要があるため、加熱調理をすることは必須条件です(一応、生で食べられる種類も存在します)。
さらには死後腐敗しやすい特性があるため、死んでいる虫を拾って調理するのも危険です。
 
基本的には、清潔で衛生的な環境で飼育していれば問題はなく、病気や寄生虫が人間に伝染したという事例はまだありません。しかしながらまだまだ謎が多く残されていることから、ここ日本では、食用として一般家庭の食卓に上がるケースは少ないようです。
 
では、そんな昆虫食にはどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。

昆虫食のメリット

■豊富な栄養と加工の容易さ
昆虫は見た目以上にさまざまな栄養素を備えており、サプリや漢方などの健康食品としても注目されています。そのまま食べることに抵抗のある方でも、粉末やペーストにして食品に混ぜてしまえば食べられるのではないでしょうか。
昆虫の栄養価は種類によって異なりますが、一匹の体の約60~70%がたんぱく質でできており、鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ミネラルなども含まれています。その豊富な栄養と加工の容易さから、幅広い食品への活用が期待されているのです。
 
■生産のしやすさ
生産面から見ても、昆虫は飼育するのに必要な飼料が、牛や豚などの主な家畜の約1/4で、成長の速度も各段に早いのが特徴です。環境さえ整えれば、季節を問わず生産できる食料として注目を集めています。
 
世界では昆虫が食材として認識されている地域が多く存在し、さまざまな調理方法によって食べられています。
まずは先入観にとらわれず、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
 

※閲覧注意※昆虫を使った代表的な料理をご紹介!

さて、ここからはお待ちかねの昆虫料理の紹介です。
 
実際にどんな昆虫が食品として提供されているのか。私が食べたことのあるものと、その感想、そして気になっているもの紹介していきます。今でもまだ食べるには勇気がいりますけどね。。。
 
ここからはショッキングな画像が苦手な方は、閲覧注意です!
 

 

 

 

 
↓ 
 

①イナゴ

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一般的には水田を荒らす害虫として認識されていますが、貴重なタンパク源として多くの地域で食用とされています。私が食べたのは、イナゴのつくだ煮。最も有名で、昆虫食の代表的存在ですね。
これは一般的に流通・食されているだけあって、やはりおいしいです。フォルムとしてはちょっと…ですが、しょうゆと砂糖で煮てあるため食べやすく、ほのかに草が香るような風味を感じます。
食感はエビの尻尾に近いですかね。
ただ、食べすぎると口の中がモソモソしてくるのでほどほどに。ネットですぐに手に入るので、昆虫食の入門食材としておススメです!
 

②はちのこ

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※出典:Wikipedia
「はちのこ」とは文字どおり、ハチの幼虫のこと。食用としてはクロスズメバチの幼虫が主に使われており、高級珍味としても売られています。私が食べた時には炒め物で出され、相変わらず見た目はよろしくないですが、これもまた味がいける!本当は甘露煮を食べたかったのですが、個人的には炒めたほうが美味なんじゃないかと思います。
味はとても淡泊で、ゆで卵の白身のような風味。ほのかに炊き立ての白米みたいな甘味がしました。食感は火の通り具合にもよりますが、少し固めのイクラ、もしくは熱を通しためんたいこにも近いような気もしました。外皮がじゃっかん口に残りますが、これも比較的食べやすいと思います。
ちなみに生でも食べられるそうですが、私は遠慮しておきました。
 

③カイコ

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カイコは絹を作り出す昆虫として有名ですね。成虫はなかなかかわいらしい顔をしているのが特徴です。
サナギ状態のカイコは絹を採取してしまうと死んでしまうので、その亡骸は主に魚や家畜の餌として使われていました。しかし調理して食べたところおいしかったのか、これもまた貴重なタンパク源として食べられるようになりました。
私は画像のような唐辛子炒めで食べましたが、これは今でも忘れられない料理です…。
まず調味料でごまかしきれない程の味と食感。中身がドロドロとしており、ツンとする風味が鼻を突き抜けます。
その直後、とてもクリーミーな舌触りが襲ってきました。あと単純に、一つがでかい。とにかくでかい。個人的に私は二度と食べたくありませんが、好きな人にはたまらないそうです。あんまり言うとカイコがかわいそうなので、勇気のある方はぜひ。
 

④タガメ

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タガメは、主に田んぼなど流れの緩やかな水辺に生息する昆虫です。日本のタガメは絶滅危惧種に指定されていますが、食用で使われるのはタイワンタガメという種が主流だそうです。
雄のタイワンタガメは、フルーツのような芳醇ほうじゅんな香りがあり、タイではペースト状にしたタガメの調味料が販売されています。他にもその香りを再現した化学調味料もあるくらい人気の昆虫です。
雄と雌では食べ方が異なるそうで、雄は胸と脚に詰まった筋肉をかき出して食べ、雌は羽を取ってから腹にある卵塊を取り出して食べます。昆虫にも肉ってあるんですね。ちなみに卵塊も食べられるそうで、好んで食べる方もいるみたいです。
東南アジアでは人気の食材で日常的に食べられているそうなので、もしかしたら日本でも、居酒屋の定番になるかもしれませんね。
 

⑤クモ

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ご存じ、足と眼がいっぱいあって大きなお尻のあいつです。こいつはさすがに口へ運ぶのは度胸が必要ですね。
カンボジアでは、油で揚げたクモのフライが食べられており、食用にされるクモは画像のように体長の大きいものが主流です。
かなり肉が多く、なかなか食べ応えがあります。味はエビだの卵黄だの言われていますが、ぴったりと当てはまるものがないそうで、これはきっと食べた人にしかわからないでしょうね。
クモは全身に刺激毛を持つ種類も存在し、触るとかぶれることがあるため、食べる前にバーナーなどで毛を取り除く必要があります。
ちなみにクモは昆虫ではありませんが、そんな細かいこと気にしていたら虫なんて食べられませんよ!
 

昆虫料理が食卓に並ぶ日は、そんなに遠くない…?

いかがでしたでしょうか。
ここでは昆虫料理のほんの一部分を紹介しましたが、世界にはもっと多種多様な昆虫料理があります。昆虫食には深い歴史があり、現代でも食べられているのは、豊富な栄養があり、各地の郷土料理として愛されているからではないでしょうか。
 
現代の食料問題は少しずつ私たちの食生活をおびやかしています。そんな危機を救うのが昆虫たちだとは信じたくありませんが、日本の食卓に昆虫料理が並ぶのも、遠い未来の話ではないかもしれませんね。
もしその時がきたら、おいしく食べてあげてくださいね!

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くにお

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