北イタリアの町コルティナ・ダンペッツォと世界自然遺産ドロミテ街道を旅してきました。

2026年の冬季オリンピック開催地に選ばれた、コルティナ・ダンペッツォからドロミテ街道を巡る北イタリア旅行記。行き方とバス情報、気候と気温、サマータイムと時差の基本情報から、ドロミテ街道、ソラピス山群、ミズリーナ湖、トレ・チーメ、ポルドイ峠、チェルビニアのブル湖に映るモンテチェルビーノの観光情報、お土産のポルチーニ茸とパルミジャーノレッジャーノによる本格イタリアンを紹介します。

こんにちは、1年ぶりに店通の執筆当番が周ってきた、とまとあじです。
6月に一足早く夏休みをとり、イタリアに旅行へ行ってきました。
ローマやフィレンツェといったイタリア定番人気都市ではなく、私の旅の友「るるぶ」が制作されていない地域「コルティナ・ダンペッツォ」という北イタリアの町に行った6泊8日の旅を紹介します。

コルティナ・ダンペッツォの魅力と行き方

2019年6月、コルティナ・ダンペッツォは2026年の冬季オリンピック開催地にミラノと共催で選ばれました。そうです!みなさんもう気づいたと思いますが、冬季オリンピックが開催できる場所ということは山・山・山・山~ひたすら山の地域ということです。特にドロミテ街道やドロミテ山塊
さんかい
と呼ばれるこの地区は独特な岩壁の山が続きます。
旅の日程をGoogleMapにまとめました。下記のマップの左上の四角いマークをクリックすると、詳しい行程こうていを見ることができます。
 

Cortina d'Ampezzoとは? 【コルティナの基本情報】


コルティナ・ダンペッツォの地図
●日本語表記
コルティーナ・ダンペッツォ、コルティナ・ダンペッツォ、コルチナ・ダンペッツォ、さらに中黒「・」を表記しない場合もあります。

●地理
コルティナ・ダンペッツォは、イタリア北東部のオーストリアとの国境近くのドロミテ(日本語ではドロミーティ、ドロミチとも表記)山脈(山塊、アルプスともいいます。)の麓に位置する山岳リゾート地です。

●気候
コルティナは年間を通じて曇りが多く、山岳地帯のため昼と夜の気温差が大きいのが特徴。
夏は6月~8月、平均気温は最高気温が20度程度、最低気温は10度前後なので、東京の10月くらいの気温と同等。 冬の一番寒い11月~2月の平均気温は、最高気温が0度前後、最低気温は-8度ほどで、降雪が多く、凍えるような寒さです。

コルティナ・ダンペッツォの行き方

日本からコルティナ・ダンペッツォへ行く場合、ベネチアを拠点とするのがベストです。
ベネチアからコルティナまでは、Cortina Express(コルティナエキスプレス)社とATVO(アトヴォ)社の2社のバスが運行中。
列車を利用する手段もありますが、重い荷物と一緒に移動するなら、高速バスが断然便利で早いです。2社のバス会社は、時間帯や通るコースが多少違います。 どちらも事前のバス予約をおすすめします。
●Cortina Express社(www.cortinaexpress.it)
ヴェネツィア・テッセラ空港や、ホテルの密集するメストレ駅からコルティナ・ダンペッツォを約2時間30分で結ぶ高速バス。空港利用者を考慮して、自転車などの大きな荷物も扱ってくれます。
片道運賃 18〜25ユーロ(※時間帯や時期によって割引や変動あり)
●ATVO社(www.atvo.it)
ベネチア本島のローマ広場から、空港やメストレ駅を経由して運行しているバス。
本島からコルティナまで向かうなら、こちらの利用が便利。途中で違うバス停も経由するため、Cortina Express社よりも多少時間がかかります。
片道運賃 12,90〜18ユーロ(※時間帯や時期によって割引や変動あり)

●滞在必要日数
コルティナ・ダンペッツォは、ヴェネツィアから日帰りのオプショナルツアーなども出ていますが、ゆっくり見て回るなら一泊はした方がいいと思います。
今回私はミラノ-ベネチアを拠点に、ゆったり時間をかけて移動したので、しっかり景観を楽しむことができました。

ドロミテ街道とは?

コルティナ・ダンペッツォからボルツァーノまでの100Kmの区間 を『ドロミテ街道』と呼びます。ヨーロッパ屈指の景勝地とされ、荒々しい山塊、針葉樹の森、点在する美しい湖、穏やかな田園風景が、世界各国から訪れる人々を魅了しています。

時差とサマータイム

日本とイタリアの時差は8時間なので、イタリアの深夜12時は日本は朝8時です。
ただし、3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までの7カ月間はヨーロッパ各国と同じサマータイムのため、日本との時差は7時間になります。
 
それではまず、コルティナ・ダンペッツォの町の写真をご覧ください。
コルティナ・ダンペッツォの町から望むドロミテ山塊
どうですか、大迫力の岩山ですよね・・・日本ではこういう風景は見られません。
ヨーロッパを旅すると、自然や建物、何をみても日本とのスケールの違いに感激してしまいます。
下の写真はコルティナのバスターミナル周辺。どこを見ても岩山です。
コルティナ・ダンペッツォのバスターミナルから望むドロミテ山塊
岩山が作り出す絶景が続くのがなんといってもドロミテ街道の魅力。
険しい、けど、美しい。
ドロミテ街道
町のメインストリートはこちら。
高級ブランド店やレストランもあれば、気軽に入れるバール(喫茶店)やスーパーマーケットもあり、多くの人でにぎわっていました。
日本でいう軽井沢のような場所といえばイメージしやすいでしょうか、夏はハイキングや登山、冬はウインタースポーツを楽しむ人たちでにぎわいます。
コルティナ・ダンペッツォのメインストリート

ドロミテを代表する場所、ソラピス山群とミズリーナ湖

コルティナ・ダンペッツォを起点とした観光で一番有名なのがミズリーナ湖。コルティナからバスで30分ほどのところにあります。
1956年にコルティナ・ダンペッツォで冬季オリンピックが開催されたときには、ミズリーナ湖の自然の氷の上でスピードスケート競技が行われたそうです。

写真の左側のホテルのような建物は、喘息ぜんそく
療養所です。いかに空気が良い場所なのか、みなさん想像してみてくださいね。ロードバイクやオートバイのライダーたちも湖のほとりで休憩しています。特にロードバイクを楽しんでいる方とはたくさんすれ違いました。上り坂がとても大変そうでしたが、この景色と空気の中を走るのは気分爽快
そうかい
ですね。
ミズリーナ湖の喘息療養所とソラピス山群

ミズリーナ湖とトレ・チーメ・ディ・ラヴァレード

正面の三角の大きな岩山がトレ・チーメ・ディ・ラヴァレード(略してトレ・チーメと呼ばれます)。「3つの頂き」という意味ですが、ミズリーナ湖からみると2つにしか見えないんですよね。トレ・チーメへのハイキングやトレッキングも人気があります。

コルティナ・ダンペッツォのミズリーナ湖と湖面にも映り込むトレ・チーメ・ディ・ラヴァレード

ドロミテ街道 ~ポルドイ峠~

4日目にもドロミテ街道を通り、山々の織り成す絶景を見てまわりました。
まずはポルドイ峠へ。ロープウェイで2950メートルの標高まで登ります。お天気が良くてドロミテの山々が一望できました!どこを写真に撮ったらいいのか分からないくらい壮観な景色でした。
ロープウェイで登ったポルドイ峠から望むドロミテの山々ロープウェイで登ったポルドイ峠から望むドロミテの山々

サンタ・マッダレーナ村

サンタ・マッダレーナ村へ、のんびりとした村の風景の向こうには厳しい岩山、ガイスラー山群を見ることができます。
サンタ・マッダレーナ村から望むガイスラー山群

チェルビニア~ブルー湖に映るモンテチェルビーノ~

さらにさらに足を延ばして、この旅行で一番楽しみにしていたモンテチェルビーノの山々を見るためにチェルビニアまで行きました。
アルプス山脈のマッターホルンをイタリア側から見たのがモンテチェルビーノ。数年前にスイス側の町、ツエルマットのスネガ展望台からマッターホルンを見に行ったときは、雨でまったく姿を見ることができませんでしたので、今度こそは姿を拝みたい。
チェルビニアのブルー湖の湖面にも映り込むモンテチェルビーノ
お天気が良いとブルー湖から正面にモンテチェルビーノが見え、湖面に逆さモンテチェルビーノも映るのですが、残念ながら曇天となってしまいました。
それでも半分くらいは見えているし、湖面にも映り込んでいて、とてもきれいな光景でした。そして、何よりモンテチェルビーノまでの距離が近い!
展望台から遠くの山をみるのではなく、目の前に広がるモンテチェルビーノに感激してしまいました。
チェルビニアの町から望むモンテチェルビーノ
チェルビニアの町の中へ移動して、少しでも天気が良くなるのを待ちます。雲が晴れ、モンテチェルビーノがきれいに見える場合は、写真の中のお店の壁面看板にあるように見えるそうです。今回は1時間ほど粘りましたが、天候が回復しませんでした。う~ん、残念!!

北イタリアの伝統料理 ~ポレンタとティラミス~

さて、店通で食の話題は外せませんので、ご当地料理の紹介もしましょう。北イタリアの伝統料理「ポレンタ」とは、粗挽きのとうもろこしの粉を煮てこねたもので、主食のひとつとして食べられています。ポレンタにチーズをのせて、熱々に温めたものをいただきました。とうもろこしのザラザラしたペーストといった感じで、とまとあじ個人的にはあまり好みの味ではありませんでしたが、真冬に食べたら体の芯から温まる料理です。
それから日本でも大ブームを起こして、今では定番のデザートとなった「ティラミス」も、ここ北イタリア発祥です。
ポレンタとティラミス

イタリア人はエスプレッソ好き。

コーヒーと言ってもイタリア人は濃ゆーいエスプレッソが好き。街のあちこちにあるバールで出勤前、お昼、おやつタイム、帰宅前にちょっと立ち寄って2~3口で飲み終わるエスプレッソをサッと飲んで行くのがイタリア流。日本人のように、カフェでコーヒーを飲みながらまったりという習慣はないそうです。
どこのお店もエスプレッソだと1杯1ユーロで飲めます。とまとあじにはエスプレッソはちょっと濃すぎてしまうので、カフェラテを注文してみました。カフェラテは1杯1.5ユーロ(180円くらい)。ラテアートのようなカフェラテが出てきて、喜んでしまいました(笑)こちらは日本人にもちょうど良い濃さでした。
イタリアのカフェラテ

本場の食材で!手軽なのに本格イタリアンの味~コルティナダンペッツォのお土産~

今回の旅で、スーパーで乾燥ポルチーニ茸、空港でパルミジャーノレッジャーノ(500g:19.25ユーロ)を購入してまいりました。

ポルチーニ茸

乾燥ポルチーニ茸
イタリアでは「きのこの王様」といわれる「ポルチーニ茸」はトリュフ・マツタケと並ぶ世界三大きのこのひとつで、イタリア語で「子豚たち」という意味があるように、丸々と身が詰まったきのこです。人口栽培ができないため、日本では乾燥させたものが主流ですが、冷凍品も流通しています。

生のポルチーニ茸はナッツのような濃厚な風味、乾燥ポルチーニ茸になると醤油のような独特の強い香りがあります。
トリュフと同様にパスタやサラダに生でスライスしたり、オリーブオイルやバターでソテーしたり、フリットにしたり、乾燥ポルチーニ茸はリゾットやパスタに加えたりと、イタリアの定番きのこです。

パルミジャーノレッジャーノ

パルミジャーノレッジャーノ
「イタリアチーズの王様」とも呼ばれる、イタリアの代表的なチーズ「パルミジャーノレッジャーノ」は、1年6カ月~3年ほど、長いものは5年以上熟成させる、超硬質のハードチーズ。粉状にすりおろしてパスタにかけたり、薄く削ってカルパッチョにのせたり、かち割ったものをそのままかじったりと、イタリアの食に欠かせないチーズです。

実は「パルミジャーノレッジャーノ」を名乗ることができるのは、イタリアのエミリア・ロマーニャ州およびロンバルディア州の一部の限られた地域で、伝統の製法で手造りされ、EUの品質認証であるDOP(原産地呼称保護)の認定を受け、刻印を押されたものだけなのです。
日本でよく使われる粉チーズ「パルメザンチーズ」は、パルミジャーノレッジャーノに似せて作ったもので、風味・味・香りは劣りますが、安く入手できるものが多いです。

ポルチーニ茸とトマトのパスタ ~パルミジャーノレッジャーノたっぷり~

イタリアで買ってきた「きのこの王様」乾燥ポルチーニ茸と、「チーズの王様」パルミジャーノレッジャーノで、トマトを加えたオイルベースのシンプルなパスタを作りました。

ポルチーニ茸とトマトのパスタポルチーニ茸とトマトのパスタ
ポルチーニ茸の香りと風味・うまみが北イタリアの広大な景色をよみがえらせます。
つづいて、パルミジャーノレッジャーノをたっぷりかけると、おろしたての芳醇な香りがふわーっと漂ってきます。
一度この香りを味わってしまうと普通の粉チーズには戻れないと思うほど虜になる香りです。

いつものパスタと同じ手順で作ったのに、本格イタリアンそのものの味になりました。
チーズときのこという身近な商材を、イタリアの食材に変えるだけで本場の味に再現できる「ポルチーニ茸」と「パルミジャーノレッジャーノ」は、日本の輸入食材を扱うスーパーやインターネットでも入手できます。ぜひ、お試しください。


コルティナ・ダンペッツォと世界自然遺産ドロミテ街道 ~まとめ~

ポスキアーヴォ湖畔を走るベルニナ鉄道とアルプス山脈
[5日目]ポスキアーヴォ湖畔を走るベルニナ鉄道とドロミテ山塊
イタリアというとローマの古代遺跡やフィレンツェの華やかな西洋絵画文化も魅力的ですが、北部の自然遺産ドロミテ街道で山々が作り出す絶景と良い空気に包まれながら、心の底から自然に返る旅というのもいかがでしょうか?絶景に囲まれて飲むエスプレッソは特におすすめです。

とまとあじ

 
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