【表参道】Qグレーダー厳選!日常の中の上質を味わえる珈琲店『Scrop COFFEE ROASTERS』

みなさん、はじめまして。
今回が店通デビューのまえちゃんです。

突然ですが、最近話題のスペシャルティコーヒーをご存じでしょうか!
近年、注目度が高まっており、世界の全コーヒー生産量の中でも、流通量が少ない、とても希少なコーヒーです。

今回は、そんなスペシャルティコーヒー専門店『Scrop COFFEE ROASTERS』が、この夏表参道にOPENしたと耳にしたので、早速取材に行ってきました。
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スペシャルティコーヒーとは?

今回取材をさせていただいたのは、スペシャルティコーヒーの専門店。そこで、まずはスペシャルティコーヒーについて、おさえておきましょう。

スペシャルティコーヒーとは、世界中の全コーヒー生産量のうち、わずか6~7%程度しか流通していない、大変貴重で希少な豆を使用したコーヒーのことをいいます。  
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世界でも、日本でも今需要が高まりつつある注目のコーヒーなのですが、その定義は各国のスペシャルティコーヒー協会が定めています。
日本では、一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が、下記のように定義しています。

消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。(From seed to cup)
【一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会 】

 
少し難しいですね。
以下に、スペシャルティコーヒーと名乗るための特徴をまとめてみました。
 
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特に、生産者が明確であるということが重要で、もっといってしまえば、生産者だけではなく、どのような方法で作られ、どのような保管方法で、どのような経路をたどって流通したのか、生産履歴の追跡が明確でなくてはいけません。
このように徹底した品質管理をされた豆だからこそ、希少なのですね。
 

コーヒー鑑定士資格「Qアラビカグレーダー」とは?

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SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)が定めたルールにのっとって、コーヒーの評価ができるとCQI(Coffee Quality Institute)が認定した、唯一国際的なコーヒー鑑定士のことを「Qアラビカグレーダー」(正式には、Licensed Q Grader)といいます。 
 
世界のコーヒー従事者のわずか0.016%(日本では約300人)しか取得者がいない資格です。
 
しかもこの資格、終身のものではなく更新試験が3年ごとにあります。世界で認定されたラボで年に2回試験が開催され、8科目19試験、味覚や嗅覚が審査されます。コーヒーのカッピング(*1)評価はもちろんのこと、コーヒーを使用しない味覚試験など、厳しい味覚試験を突破した方にのみ与えられる資格なのです。
 
そんなQアラビカグレーダーの資格を取得したコーヒー鑑定士が、『Scrop COFFEE ROASTERS』には、2名も在籍しているのです。
 
(*1)...ワインでいうテイスティング。コーヒーの酸味や甘味、苦味などの味・香り・品質を客観的に判断する方法のこと。 
 

『Scrop COFFEE ROASTERS』を紹介します!

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今回取材させていただいたのは、2019年6月29日にOPENしたばかりのスペシャルティコーヒー専門店『Scrop COFFEE ROASTERS 青山店』
お店の場所は、渋谷駅からも表参道駅からもアクセスしやすい、青山学院大学の敷地内。こちらの店舗は2店舗目で、1店舗目は千葉の流山にあります。
 

『Scrop COFFEE ROASTERS』の歴史

『Scrop COFFEE ROASTERS』の運営会社は、株式会社マルハンのグループ会社である、株式会社マルハンダイニング。
 
パチンコ事業で有名な株式会社マルハンですが、実は事業のスタートは1957年5月、京都府峰山町に名曲喫茶「るーちぇ」を開店したことから始まります。
 
2003年 飲食事業を担う株式会社マルハンダイニングが設立(当時:株式会社エムフーズ)
2005年 赤坂に日本一号店となるコーヒーショップ「ZOKA」(シアトル)がオープン
2008年 シアトル「ZOKA」が、全米No.1の焙煎ばいせん技術「ロースター オブ ザ イヤー」を受賞
2011年 埼玉県熊谷市に自社焙煎工場がオープン
2015年 「ZOKA」コーヒーとのライセンス契約終了を機に、オリジナルブランド『Scrop COFFEE ROASTERS』が千葉県流山にてオープン
 
そして、2019年の『Scrop COFFEE ROASTERS 青山店』のオープンへと続きます。
 
コーヒー事業から始まった会社だからこそ、コーヒーはもちろん、「食」への思い入れが強い会社だということが分かります。
それを裏付けるエピソードの1つが、焙煎工場を建設するにいたった経緯。
「ZOKA」コーヒー運営当時、シアトルで焙煎したコーヒーを空輸していたのですが、輸送費がかかる上、品質を保つのが大変でした。より良い品質のものを提供するためにと、焙煎工場建設に踏み切ってしまったというのですから、コーヒーへの愛を感じてしまいますね。
 

『Scrop COFFEE ROASTERS』の名前の由来

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「Scrop」という言葉、耳にしたことはあるでしょうか?ほとんどの方がないと思います。なぜならこの単語、実は造語だからです。
 
「Specialty coffee」の頭文字である「S」と、作物・収穫物を意味する単語「Crop」を合わせて生まれたとのこと。
 
コーヒーを含め、作物は一期一会のような出会いのものも多く、そんな特別な出会いが結びつけてくれた高品質なコーヒーで、「日常の中の上質」を感じていただきたい、という想いからこの名前がつけられたそうです。 
 
それでは早速、この素敵な店名の名付け親であり、Qアラビカグレーダーでもある中嶋太郎さんに話を聞いていきたいと思います。
 

Qアラビカグレーダー中嶋太郎さんにインタビュー

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◆中嶋 太郎(なかじま たろう)◆
CQI認定Qアラビカグレーダー。
コーヒーの本場シアトルで全米No.1の焙煎技術を習得。
コーヒーのスペシャリストとして、『Scrop』ではコーヒー豆の選定やブレンド開発、豆の買付を担当している。
 
若かりし頃はコーヒーが飲めなかったが、珈琲コーヒー店でアルバイトをしていた時、自分のれたコーヒーでお客様が喜ぶ顔を見るのが楽しくなり、コーヒーのおいしさと魅力に目覚めたのだそう。
 
接客について学ぶため、フレンチレストランで働き、コーヒーの世界に満を持して戻ってきた。
 
 
◆まず最初に気になったのが、青山学院大学の敷地内というユニークな立地です。青山の一等地ということもあり、家賃も相当高いと思うのですが、この場所にお店を出す理由が何かあったのですか?
実はもともとは、アイビーホール(*2)へのコーヒーの卸についてのお話をさせていただいておりました。そんな中で、こちらの物件に空きがあるというお話をいただき、出店に至りました。なのでもともとここを狙っていたというわけではありません。
 
ここ数年は外部卸という取り組みを続けており、たまに百貨店の催事などに出店することはあったのですが、そんな時に「実際にお店に行きたい」というお声を度々いただいておりました。なので流山店だけでなく、もう1店舗都内のアクセスの良い立地にお店が欲しいという考えはあったのですが、特に具体的にいつ、どこで、ということは考えておりませんでした。
そんな中偶然お話をいただき、青山に店舗があればお客様にももっとコーヒーを体感していただけるのではないかと、これもご縁と出店を決めました。
 
家賃はかなり交渉はしておりますが、店舗で収益を大きくあげることが最大の目的ではなく、店舗では、実際にコーヒーの味を体感していただくことと、ブランディングを目的にしています。
 
(*2)...青学会館としても有名な、表参道にある結婚式場。 
 
◆それは、スペシャルティコーヒーだというのに値段がリーズナブルなことにも関わりがあるのでしょうか?世間では1杯2,000円~3,000円で提供されているパナマゲイシャのコーヒーを600円で提供されていますよね。なぜこの価格で提供できているのですか?
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青山店では利益を大きくあげることが最優先なのではなく、より多くのお客様に「スペシャルティコーヒーの魅力をもっと知ってほしい」という想いが大きいです。
 
例えば「ゲイシャ」という品種。スペシャルティコーヒーの代名詞のようなコーヒーなのですが、ご存じの通りものすごく高い。
 
味わいはとても個性的で、フルーツのような酸味と上質な甘み、華やかで優雅な香りが特徴。しかし栽培がとても難しく、日本だけでなく世界中のバイヤーが争奪戦をしています。そんなコーヒーの本当の価値を伝えたいのです。
 
スペシャルティコーヒーは、コーヒーにこだわりのある人やニッチな市場にしか届いていないのが現状です。オリジナルブレンドをつくるのも、価格を可能な限り抑えることと同時に、ブレンドだからこそ出せる新しい味覚や複雑性をお楽しみいただきながら、世の中に広く伝えていきたいと考えているからです。
 
当店では、どのコーヒーも試飲ができますし、お求めやすい価格にしています。このお店で自分の好きなコーヒーを見つけていただき、それを自宅で飲んでいただければと思います。
 
ゲイシャを普及させたいというよりは、日常の中にゆとりや上質感を取り入れ、より豊かな生活にしていただきたいという想いがまず根底にあります。その傍らにScropのコーヒーがあればうれしく思います。
 
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説明書きもわかりやすく、コーヒーに詳しくない方でも楽しめる空間が広がっています

◆コーヒーだけでもたくさんの種類がありますが、常時どれくらいの種類を用意しているのですか?また、どのようにメニューを作っているのでしょうか?
最低でも12種類以上のコーヒーを用意しています。
メニューの生み出し方ですが、ブレンドですと主に2つの方法をとっています。
 
1、コンセプト・テーマを決めてから作る
2、こういう味覚を作りたいと、味覚を決めてから作る
 
1番でいうと、例えばクリスマスの時期のクリスマスブレンドや、バレンタインの時期のバレンタインブレンド。シュトーレンやチョコレートなどの、コーヒーと共に口にするであろう食べ物と相性が良くなるようにブレンドをします。

生豆を仕入れた後は、カッピングを繰り返し、仕入れた豆の良さを最大限に引き出す焙煎やブレンドを心がけています。
 
 
◆最後にお客様に向けたメッセージをお願いします。
コーヒーの魅力や可能性をもっともっと知っていただけたらと思っています。
私たちは、コーヒーの可能性はまだまだ無限大だと日々感じておりますので、コーヒーを通して、普段の生活の中で少しでも豊かな気持ちになれるお手伝いをさせていただきたいです。
ぜひ、一度『日常の中の上質』を体験してみてください。 
そして、そのコーヒーがScropのコーヒーであったら、大変うれしいです。

 

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日常を豊かにするお手伝いをするアイテムも購入できます。
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店内では、コーヒーに合う軽食やスイーツも一緒にいただけます。
 

まとめ

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<左>中嶋さん・<右>まえちゃん
スペシャルティコーヒーに特化したお店に取材に行くと決まった時は正直、かなり敷居が高いのではないか、と不安にかられていました。
ですがそれは大きな間違いで、中嶋さんをはじめ、お店のみなさまが温かく迎えてくださいました。
店内にはさまざまな種類のスペシャルティコーヒーが並んでおり、試飲をしながら、コーヒーについて分かりやすく丁寧に説明をしていただけます。
 
今回の取材を通して、今このようにおいしいコーヒーが飲めるのも、コーヒーを愛している方々が作った評価基準ができたからだと学ぶことができました。
 
かつてはコーヒーを消費するのは主に先進国のヨーロッパやアメリカという構図があり、買いたたきにより質よりも大量生産が求められておりました。そうなると必然と、味の質はどんどん落ちていき、清涼飲料水の誕生もあいまり、次第にコーヒーを飲む人は少なくなっていきました。
そんな状況に危機感を感じたコーヒーを愛すべき人たちが、良質なものには正当な評価をという活動を行い、生産者は正当な評価を受けることができるようになっていったそうです。 
 
最近ますます注目されはじめているスペシャルティコーヒーですが、歴史や背景を知れば知るほど奥が深く、ますます興味がわいてしまいました。
そんな魅力的なコーヒーについて、より深く触れることができる『Scrop COFFEE ROASTERS』で、まずは試飲して、コーヒーの新しい側面との出会いをぜひみなさまにも体感して欲しいと思います。
 
そして、あなたのお気に入りの一杯を見つけて、日常の生活の中に上質な時間を生み出してみてください。
 
最後になりましたが、今回快く取材にご協力くださいました、株式会社マルハンダイニング 珈琲事業部 中嶋さんをはじめとしたみなさま方、本当にありがとうございました。
 
 

今回取材したお店

Scrop COFFEE ROASTERS 青山店

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■ 住所
東京都渋谷区渋谷4-4-25 IVY HALL 1階
■ 営業時間
8:00〜19:00
■ TEL
03-6803-8325
■ アクセス
表参道駅 B1出口 徒歩約3分
 
     

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まえちゃん

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