食通知ったかぶり「店主さんのための超低原価・超簡単ダイエット料理パート2」です。
パート1で「食通知ったかぶり」というタイトルのいわれについて書きましたが、ここでは「店主さんのための超低原価・超簡単ダイエット料理」の意味について触れたいと思います。
「店主さんのための超低原価・超簡単ダイエット料理」とは?
「超低原価・超簡単」これはパート1で触れたように、いかに簡単に安く作るかということですね。問題は「ダイエット料理」です。「店主さんのためのダイエット料理」 ?? 意味が分かりません。私はこれでも、文章については少々うるさいので、このまま放っておくのはプライドが許しません。
ということで、正確を期すと・・・、
早い安いダイエット居酒屋をやったら流行ること間違いなし!と絶対の自信を持って店主さんに贈るというのが第一の意味です。
だって、低原価の食材を「ダイエットにいい!」という一言で高く売りつける、あっ!? いや失礼、適正な価格で売るのですから儲からないはずがない。
「太っていいんだったら違う店に行ってくれ」「食べたい!呑みたい!太りたくない! そういう人だけ来てくれ」。どうです強気でしょう。
ダイエット居酒屋のこだわり。
こうなるとビールにもこだわらないといけません。高カロリーのビールはもっての外です。糖質・プリン体・人工甘味料ゼロの発泡酒か第3のビールを出すしかありません。ダイエットにいいんですから、発泡酒をビールと同じ価格で出しても誰も文句を言うはずがありません(?)。
それに第一、酔っぱらった状態でビールと発泡酒の違い分かりますか? 自慢じゃありませんが私はしらふでも分かりません! いわんや酔っぱらっていたら何をかいわんやです。発泡酒をビールと偽って出すのに比べたら、「これは発泡酒です。あなたのダイエットのためにビール価格で提供します」 実に堂々としていていいじゃないですか! 流行ること間違いなし!
2番目の意味は、店主さんに限らず「2兆円市場を形成している数多くのダイエッターの皆さんに純粋に読んでほしい」の意味なんですが、そうすると明らかにタイトルに反するのでこの説明はここまで。
超低原価・超簡単ダイエットレシピ『しらたきの真子和え』
さて、パート1につづき、2つ目の料理です。しらたき(糸こんにゃく)の真子(生たらこ)和えとは。
この料理は、東北・北海道では比較的ポピュラーですので、知っている方は読み飛ばしてください。知らない方は必読です。とにかくおいしいんです。これを考えた人は天才ですね。
私は秋田の生まれで幼少の頃から母親がよく作ってくれたので、この料理は私にとっておふくろの味でもあるんです。もう、とにかくいくらでも食べられる。その上にご飯にもお酒にも抜群に相性がいいのです。しかも、これまた簡単。誰でも作れます。
『しらたきの真子和え』の作り方
- しらたき(350g)4袋をまな板に置き、適当に4分割に包丁で切ってざるに移します。
- 真子をフライパンで炒めます。
- 生臭さを消すために日本酒をどばーっと。
オタマ1杯くらい? よく分かりません(笑)
まあ、要するに適当でいいんです。仮にオタマ半分になろうが2杯になろうが大勢に影響はありません。
- 切ったしらたきを投入
※「あく抜きしないの?」と思った方はこれ以上読まないでください。大体、「どばー」とか言ってる段階で分かりますよね!? あく抜きなんかしません。それでも味は変わりません(私には分からない(キッパリ!))。 - めんつゆ・砂糖をオタマ1杯くらい入れ、汁が減るまで数分炒って完成です。




出来上がりに要した時間は10分弱。
この料理の最大の欠点は真子が冬しか出回らないことです。ですから私は冬場に買いだめして冷凍しておきます(上記2の写真の表面に汗が出ているのはこのためです)。
もう一つの欠点はおいしすぎること。パート1で「シャキシャキ白菜キムチ風」を「やめられない、とまらない」と評しましたが、この一品はそれ以上です。しらたきのつるつる感とその表面にまとわりついた真子のつぶつぶ感が何とも言えない対照の妙です。この一品もまた食感の大切さを教えてくれます。
※さて原価です。
しらたき :100円×4袋で400円(350g×4袋=1,400g)
真子(生たらこ):291円(約300g)
お酒・醤油・砂糖:10円位?
合計 :700円
※売値です。
上記5の写真の状態で200円でいかが?
そうすると20杯分は優にあるので、200円x20杯=4,000円です。
ということで原価率は700円/4,000円=18%です。
※ダイエット効果です。
次にダイエット効果ですが、皆さんご存じの通りしらたきは超低カロリー。1.4kgを全部食べてもわずか100kcalです。問題は真子ですね。真子の煮つけ(醤油、砂糖、お酒使用)で100gあたり150kcal程度のようです。ここでは300g使ってますから450kcal。
以上でしらたき100kcal+真子450kcal=合計550kcalです。これで20人前ですから、1人前27kcalという低カロリーです。
でも、この際はっきり言っておきますが、ダイエットも原価もどうでもいい。とにかくご飯もお酒も進む一品です。どうぞお試しください。
ダイエット居酒屋 必須メニュー『白菜鍋』
さて続きまして3品目です。パート1につづいて、もう一度白菜に登場してもらいます。白菜鍋です。『白菜鍋』の作り方
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4分の1カットの白菜を写真のように5cm幅に全て切ります。
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切ったら鍋に縦に詰めていきます。
- 豚しゃぶ肉100gを隙間に詰めていきます。
※肉は少な目でも十分おいしいです。私は肉無しでも構わないくらい。 - 塩小さじ1杯、白だし大さじ1杯入れ、ふたをして強火5分でハイ完成。






そのために一切水を使わない、醤油では味が濃いので白ダシを使う、さらに白ダシもできるだけ量を少なくし素材の甘みを楽しみたいので塩を入れる。完璧です。
ちなみに使った白ダシはこれ。1,000mlで540円です。
※原価です。
白菜 :50円(4分の1カット)
豚しゃぶ肉:200円(100g)
白ダシ :10円位
合計 :260円
※売値です。
上記4の写真の鍋1杯(直径30cm)でちょっと強気ですが4人前800円でどうでしょうか?
とすると原価率は260円/800円=33%です。
げっ まずい! 原価率30%を超えてしまいました。30%以下にするには870円にしないといけません。しかし個人的には800円でも高いように感じます。870円はいくら何でも高いのでは・・。
仕方がないので肉無しにします(オイ!オイ!)。上記4の写真の肉無しで400円とします。かなり安くなりました。
原価率は60円/400円=15%
一気に問題解決です。(しかし何か問題が違うような気が・・・)
※ここで問題です。
原価率的には後者がおススメなのですが、一体、どちらが正しいんでしょう?
肉有りの利益は540円です(売値800円-原価260円)
肉無しの利益は360円です(売値400円-原価60円)
肉有り2杯(540円×2杯)と肉無し3杯(360円×3杯)が同じで1,080円。
売上的には1,600円と1,200円。
さーて、どちら?
私の感覚では圧倒的に後者ですね。だって800円は高いけど400円は安いじゃないですか! 800円出してハズレたら腹立ちますが400円なら許容範囲。
ということで肉無しは肉有りの10倍くらいオーダーが出るんじゃないでしょうか? 2杯:3杯でイーブンですから1杯:10杯なら文句なしで肉無しです(ホントか?)。要するにここで考えるべきは、どちらがたくさんオーダーが出るかと言うことです。
※もう一つ妥協案を。
肉の産地にこだわらない方は、どうぞ海外産(米国・カナダ・・・)をお使いください。そうすると100gあたり200円の肉が何と100円になってしまいます。この結果、原価は160円です。こうなると売値も下げたくなります。600円にしましょう。
そうすると利益は440円(600円-160円)。
ウーン、なんだかこれが一番売れそうな気がしてきました。
※ダイエット効果です。
ダイエット効果ですが、ほとんど白菜ですから言わずもがなということでこれはもう割愛。
ちなみにこの鍋は冷製でもおいしいです。これから夏場に向けて鍋は・・・という方に冷製鍋で提供! ただしその場合は、絶対に豚しゃぶ肉にしてください。脂身の多い肉の冷製はノーサンキューですので。
驚異の原価率!『大根サラダ& 自家製わさびドレッシング』
さて4品目、大根サラダです。これははっきり言ってたいしたことありません。ドレッシングだけの話なんです。ホント大したことないんです。でもこのドレッシングがまた何とも・・・(と引っ張るほどではありませんが)。
大根サラダ& 自家製わさびドレッシングの作り方
- 大根をピーラーで千切りにします。 ※写真の通り皮は剥きません。ひげも取りません。何度も言いますが、この程度で「え!?」 という方はどうぞ退場ください(笑)ちなみにピーラーは100均です。
- 3分でこうなりました。お皿は直径30㎝です。 ※シャキシャキ感を出すために水につけたりするようですが、そんなことは一切無用です。そもそもそんなに変わらないし、面倒だし、水切りが大変です。そのままで何の問題もありません。
- ドレッシングは、めんつゆ、酢、ワサビ、ごま油(+砂糖)です。
写真のようにワサビを5cm程度ビューっと。
ごま油を小さじ1杯、酢を小さじ1杯、めんつゆを大さじ1~2杯
以上を入れて箸でかき混ぜて完成。
合計時間5分です。




※ダイエット効果。
これまた割愛します。説明の必要はありませんね。
※さて原価です。
使った大根はハーフサイズの半分、つまり4分の1です。1本100円なので25円です。
ドレッシング費用は20円位にしておきます。
合わせて45円。
※売価です。
売価は写真の大皿で2人前300円としましょう。
結果、原価率は45円/300円=15% です。
以上、4品にて今回は打ち止めです。
まだ数品残っているのですが、紙面が尽きました。この続きはまたの機会に。
最後に。
白菜鍋のところで書きましたが、同じような料理でも提供の仕方一つで原価率、利益率は大きく変わります。重要な事は売上ではなく利益です!! 店主さんにはこれを機会にぜひ原価率を見直されたらいかがでしょうか?
原価率30%を超えてはいけないということではありません。お客様に来ていただくために高原価率の目玉料理があって当然と思います。しかし、もしほとんどの料理が30%を超えているようでしたら、利益を出すのは大変です。原価率を下げて利益を生み出す必要があるということです。
あとがき。 ダイエッターの皆さんへ
ダイエッターの皆さんへ。最初にお話ししたように、私は順調に体重を減らしこの1年間で12kgのダイエットに成功しました。この間、食べものの制限は一切していません。食べたいだけ食べて呑みたいだけ呑んでました。 ここで取り上げたような低カロリー料理の摂取を心がけたのは事実ですが、それだけが成功要因ではありません。
多くの方がご存じかと思いますが、近年は、カロリー制限はリバウンドをもたらすためダイエットの方法として正しくない、それよりも基礎代謝を上げることが重要とされています。
基礎代謝とは
基礎代謝というのは、人間が生きるのに必要な最低限のエネルギです。例えば、寝ていても心臓は動いてるのでエネルギは消費されますが、歳をとるとこの基礎代謝が落ちてきます。つまり同じ8時間寝ても若い頃はたくさんエネルギを消費しますが、歳を取ると消費しないということです。
ということは、同じ食事をしても若い頃に比べてエネルギが消費されなくなるのです。
基礎代謝(消費)>食事のカロリー(摂取)
⇒ 消費>摂取なので太らない
■老年時
基礎代謝(消費)<食事のカロリー(摂取)
⇒ 消費<摂取なので太る
となります。
そこで皆さんカロリー制限をする訳ですが、これが大間違い。結論だけ言うとカロリー制限は基礎代謝の低下をもたらし、ますます痩せない体になってしまうという悲劇に。これがリバウンド。
ですので無理なカロリー制限をしないで基礎代謝を上げることが一番重要となります。この観点で基礎代謝をあげるためにこの1年積極的に食べていたのが「ショウガ」。
ショウガ料理もご紹介したかったのですが・・・。一つだけ、いつでもどこでもショウガを摂取できる方法を。
ダイエットの成功要因は基礎代謝!『乾燥ショウガ』
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ショウガをスライスします。
- ざるに並べて一日干します。晴天なら1日干し(写真の状態)、曇天なら2-3日干しですが清潔感に抵抗のある方はレンチンを試してみてください。
但しショウガが燃える可能性があるので、目を離さずに時間を少しずつ変えてトライしてみてください。 -
するとこうなります。
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これをユニパックに入れて持ち歩き、紅茶やランチ時のみそ汁、おかずに混ぜて食します。

食通知ったかぶり「店主さんのための超低原価・超簡単ダイエット料理」
「食通知ったかぶり」とは? 禁煙に成功し、1年で12キロのダイエットにも成功した、「簡単に」「手早く」「アバウト」、おまけにとんでもなく「安い」、もちろん「美味しいのは当たり前」という、自己流ダイエット料理を紹介する、食通知ったかぶり「店主さんのための超低原価・超簡単ダイエット料理パート1」は、こちらからご覧いただけます。そーだわ!
