世界のジン~日本製クラフトジン8種類。味と飲み方、おすすめカクテルの作り方

ジンとはどんなお酒でしょうか。加えるボタニカルによってさまざまな香りが楽しめることが特徴で、種類によって味や香りがさまざま。有名なジン、流行りのクラフトジン、最近注目の日本のジャパニーズクラフトジン、シーン別におすすめの飲み方やジンカクテルと合うおつまみ、度数など、奥が深くておもしろいジンの世界を紹介します。

初めまして、こばやしです。最近店舗流通ネットに入社したばかりの新入りです。

前職はホテルレストラン・ウェディング(BAR担当)・イタリアンレストランで働いており、料理に合わせて最適な飲み物を考えて召し上がっていただくことも仕事の一つでした。
趣味は仕事終わりにBARに行くこと、、、

そんな中で私がおすすめするお酒は「ジン」です。ジンを使ったカクテルはたくさんありますが、ロックやストレートで飲むのもおすすめ。今回は意外に知られていないジンについてご紹介します。

また、実際にお店で働いていた経験から、シーン別におすすめのジンカクテルやジンの銘柄、合うおつまみなどをご紹介します。
ジン

ジンとは?どんなお酒?

ではまず「ジン」とは何でしょうか?

ジンとは、大麦・ライ麦・じゃがいもなどの穀物からいったんお酒を造った後、セイヨウネズという針葉樹の実であるジュニパーベリーと、さまざまなボタニカル(植物)を加え、さらにゆっくり蒸留させて作る蒸留酒(スピリッツ)です。そのため、加えるボタニカルによってさまざまな香りが楽しめることが特徴です。

ジュニパーベリー
ジュニパーベリー(ネズの実)
爽やかで柑橘系のジュースと非常に相性がよく、女性人気が抜群です。バーでは、ジンを使ったカクテルの「ジントニック」「シンガポールスリング」などは、飲みやすいカクテルとしてバーテンダーがチョイスすることも多いです。

ジンの歴史~オランダで生まれ、イギリスで洗練され、アメリカが育てた~

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ジンの発祥はオランダです。熱病の特効薬としてジュニパーベリーをアルコールにつけて飲んだのが始まりとされています。その爽やかな味わいが人々の間で好評となり、瞬く間にオランダ中に広まり、オランダを代表するお酒になりました。

そして1689年、オランダの貴族であったオレンジ公ウイリアムがイギリス国王に迎えられた際にイギリスに伝えられ、蒸留方法の進化と相まって、よりクリアで洗練された味わいへと変化しました。これが「ロンドンドライジン」という世界中で広く飲まれる代表的なジンです。

その後、海を越えアメリカに渡ったジンはカクテルのベースとして大いに活躍し、世界中で楽しまれるスピリッツに成長しました。

王道のジンからクラフトジンまで!ジンの種類について

有名なジンの銘柄

BEEFEETER(ビーフィーター)
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特徴
イギリスのジン(ロンドンドライジン)で、イギリスの伝統的な作り方で作られたザ・王道のジンです。ボトルにもあるように、宮殿を守る衛兵がモチーフになっており、まさにROYAL ROAD(王道)といったジン。
ジュニパーベリーをはじめ、オレンジピール・レモンピール・アーモンドなど9種類のボタニカルから作られるクリアな味わいが特徴です。

おすすめの飲み方
オレンジジュースで割った「オレンジブロッサム」がおすすめ。オレンジピールが柑橘かんきつ系の甘さと爽やかさを、レモンピールがすっきりとした苦みを生みます。
味わい・香りともによく、広く世界中で飲まれており、どんなカクテルのベースとしても優秀です。

Tanqueray(タンカレー)

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特徴
ジンカクテルを作る際に、デフォルトでこのジンを使うバーも多いです。先ほどのビーフィーターがROYALであるなら、タンカレーはELEGANT(優雅)といったイメージ。ジンのロールスロイスともいわれ、あの有名なジョン・F・ケネディが好んで飲んだジンです。
ボトルのデザインは、カクテルシェイカーをイメージしたともいわれています。

おすすめの飲み方
原料のボタニカルは企業秘密ですが、生のフルーツを使用しているので、ジントニックのフレッシュライムやマティーニのオリーブと相性抜群で、バレンタインデー・クリスマス、誕生日など、記念日やプレミアムなシーンにぴったりです。

BOMBAY SAPPHIRE(ボンベイサファイア)

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特徴
水色に輝くボトルがおしゃれなこちらのジンは、10種類のボタニカルを使用している、美しく気品のあるジンです。
原料のボタニカルにはオリス・アンジェリカ・コリアンダー・シナモンという独特の原料から作られており、エキゾチックで個性的な仕上がり。さらに、ヴェイパー・インフュージョンという、気化させたスピリッツをボタニカルに通して香りをつける独自の製法が、深い香りと味わいを生み出し、このジンに華やかさを添えています。

おすすめの飲み方
目でも舌でも楽しめるボンベイサファイアは、ストレートで飲まれる方が多いです。
ですが私は「ブルームーン」というカクテルで飲むことをおすすめします。レモンジュースとヴァイオレット(すみれのリキュール)を使った紫色のカクテルで、すみれの味わいが原料のオリスの香りと良く合います。ボトルのサファイアブルーと、ブルームーンの紫の色合いが美しい大人なカクテルです。

最近流行りのクラフトジン

お酒
ジンというと洋酒のイメージですが、日本で作るジャパニーズクラフトジンも最近では注目を集めています。代表的なものは以下の2つです。

六-ROKU-

サントリー ジャパニーズクラフトジン ROKU <六> [ ジン 700ml ]
特徴
日本ならではの6種類のボタニカル(柚子ゆず・桜花・桜葉・山椒さんしょう・玉露・煎茶)を使用したジン。
六角形の瓶に6種のボタニカルがデザインされ、ラベルには和紙を使うなどデザイン性にも優れています。和素材ならではの繊細な風味とクセのない味わいが、どんな日本料理にも合います

おすすめの飲み方
クセがないので、ロックでもジントニックでも何でもおいしいのですが、柚子をひと絞りするのがおすすめ。より爽やかな風味が引き立ちます。
居酒屋や和食料理店などで、ビールや焼酎以外のラインアップで加わっていると嬉しい銘柄。

季の美(きのび)

季の美 京都ドライジン 箱入 [ ジン 700ml ]
特徴
和製ジンで最も有名なのが、京都で作られるジン「季の美」で、海外の方からも絶大な人気を集めています(私が働いていたホテルでは一杯2,000円もするこのジンが何十杯も出ていました)。
作り方に非常に気を使っており、お米から作るスピリッツに、日本の素材も含む11種類のボタニカル(ジュニパーベリー・オリス・ひのき・柚子・レモン・緑茶(玉露)・生姜しょうが・赤しそ・ささの葉・山椒(実)・木の芽)と、京都伏見の伏流水ふくりゅうすいを使い蒸留します。

おすすめの飲み方
ロックでもおいしいですが、私が飲んだ中で一番おいしかったのは、カボスを使ったジントニックです。柚子の香り・山椒のスパイス・生姜の後味にカボスのアクセント、そして何よりトニックウォーターが日本製なので、さまざまなボタニカルが個性的にアピールする中にも全体としてまとまりのある味わいになるという何とも贅沢ぜいたくなジントニックです。

こばやしおすすめのジン

最後は私のおすすめのジンを、定番のジンから2つ、変わり種から1つご紹介します。

HENDRIX(ヘンドリックス)

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特徴
11種類のボタニカルから作られるスコットランドのジンです。私は、バーに行ってこのボトルが目に付くとついつい頼んでしまいます。
ヘンドリックスはジンの中でも、きゅうりのエキスが入っていることで有名です。ヘンドリックスでジントニックを作るときには、基本的にきゅうりのスライスが添えられます(もちろん普通のライムも合います)。

おすすめの飲み方
きゅうりの他に、バラのアロマやエルダーフラワーなど少し独特の原料も使っており、ぜひロックで味わってほしいジンです。
カクテルであれば、やはりきゅうりが添えられたジントニックがベスト。居酒屋のおつまみの、もろきゅう・梅きゅうなんかにも合いそうですね。

BOTANIST(ボタニスト)

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特徴
私が一番最初にジンのおいしさに気づいたのが、このボタニストを飲んだ時です。
22種類ものボタニカルを使った爽やかな香り・スパイシーなアクセント、そしてクリアで洗練された味わいが特徴的。このジンは、アイラ島(スコットランド)唯一のジンで、タイム・カモミール・ヨモギ・ミントなどなど、アイラ島に野生のまま自生している22種類のボタニカルが繊細な香りを引き出します。

おすすめの飲み方
香りを楽しむのであればソーダ割りがおすすめ。レモンを絞ると香りがより引き立ち、これからの蒸し暑い季節に爽やかな味わいがぴったりです。ぜひ生ビールに代わる1杯目のドリンクとしておすすめしたいです。

G‘VINE(ジーヴァイン)

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最後に変わり種のジンを1つ紹介します。

特徴
G’VINEはブドウを使ったジンです。ジン=穀物という概念を覆した珍しいジンです。生産国はワインの国フランスです。納得ですね。
フランスのコニャック地方原産のユニ・ブランというブドウを使い、ジュニパーベリー・カルダモン・シナモンなど8種類のボタニカル、そしてユニ・ブランの花のエキスを加え、フレッシュでフローラル、そして上品さの漂うフランスらしい味わいに仕上がっています。

おすすめの飲み方
こちらのジンは、ワイン好きの方や、ジンって飲みづらいという方には特におすすめしたいです。通常のジンよりもフローラルで甘いジンなので、女性受けも間違いないと思います。G’VINEの味わいを殺さないように、炭酸かトニック割りで飲むのがベスト。イタリアンやワインバルなどのお店でもウケのよさそうなジンです。

まとめ

どうでしたか?ひとくちにジンといっても、銘柄によって味や香り、度数もさまざま。意外に奥が深く、おもしろいジンの世界を感じていただけましたでしょうか。

銘柄によって実際に飲み比べてみるのも楽しいと思います。飲食店関係の方々、お酒好きの方々にはぜひ参考になれば嬉しいです。

こばやし

ジン