1年の終わりの月である師走がやってきました。文字通り走り回るような何かと忙しい時期だと思います。
この時期になると仕事納め前にやり残したことを急いで片づける方、新年に向けて準備をする方、部屋を掃除する方などいらっしゃるかと思います。
今回は、そんな忙しい年末に誰もが一度は出したことがある年賀状について話をしていきます。
年賀状の歴史
年賀状の起源は、平安時代前期『大化の改新』によってさまざまな制度が整えられ、政治的な伝令書を届けるための『年賀状はもともと年賀のあいさつに行きたいけれど、住まいが遠くて会うことが難しい方に対してあいさつをする目的で始まりました。が、今では近況報告や昨年お世話になったことへのお礼の気持ちを込めて年賀状を送るという文化に変わりました。
年賀はがきの発行枚数と年賀状文化の現状について
昨今、年賀状を書くという文化が少しずつ薄くなってきており、年賀はがきの発行枚数は全盛期と比べると半分近くまで減っています。2001年から2018年までの年賀はがきの発行枚数は下記のようになっています。
グラフを見ての通り、2003年が44億4,780万枚と最も多く、2018年が24億2,120万枚と最も少なく、年々と発行枚数が少なくなってきていることが分かります。
年賀状の需要が減った要因はさまざまですが、その1つとしてSNSの普及が挙げられます。2005年頃からmixi、GREE、Twitter、FacebookなどのSNSがサービスを開始し、若者を中心に多くの方に利用されてきました。また近年ではLINEの普及もあり、お互いの近況を知る手段が増えたことから、普段顔を合わせないような相手でも疎遠だと感じなくなってきています。こういったSNSやLINEなどの普及が、年賀状を書く機会がなくなってきていることが原因の一つです。
2019年の年賀状を元日までに届けるためには

今年も日本郵便から2019年(平成31年)の年賀状の受付開始日と、年賀状を元日までに届けるための最終受付日が発表されました。
年賀状 受付開始日:2018年12月15日(土)
年賀状 最終受付日:2018年12月25日(火)
年賀状に関して、詳細が気になる方は下記URLの日本郵政HPをご覧ください。
余ってしまった年賀はがきの使い道
年賀状を出す方の大半は12月中旬~下旬の間で、年が明けた後に出す方はほとんどおりません。年賀はがきを買いすぎてしまった、買ったが出し損ねてしまった方のために、余った年賀はがきの使い道について記載していこうと思います。(1)お年玉付き年賀はがきの抽選
これはご存じの方も多いかと思いますが、年賀はがきには右下に6桁の番号が書かれています。この番号は日本郵便のお年玉企画の抽選番号で、毎年抽選会がおこなわれています。今年度の当選番号発表日は2019年1月20日(日)となっているので、届いた年賀はがきと合わせて手元にある年賀はがきも確認しておきましょう。ちなみにですが、当選したはがきの引換期間は2019年1月21日(月)から2019年7月22日(月)となっていますので、当選された方は注意が必要です。
(2)金券ショップなどでの買取
年越し前に年賀はがきが不必要と分かった場合は、金券ショップなどで買い取ってもらうこともできます。時期・店舗にもよりますが、だいたい販売価格の60%~90%程で買い取ってもらえます。年が空けてしまうとの買取価格が0%~40%と一気に下がってしまうため、必要ない場合は早めに買い取ってもらいましょう。
(3)その他の使い道
上記以外の方法として、郵便局での交換があります。手数料が5円かかりますが、郵便局では余った年賀はがきや書き損じた年賀はがきなどを切手や普通郵便はがきと交換してもらえます。また、年賀はがきには有効期限がないため、そのまま郵便はがきとして懸賞などにも利用できます。
終わりに
年賀状を購入したが、使わずに眠らせている方もいるかと思います。交換の時期は定められていないので、数年前のもの、両面印刷されているものでも交換することが可能ですので、未使用・未発送の年賀状があればぜひ活用してみてください。また、SNSやメールが普及している現代ですが、今年はお世話になった取引先や顧客に対して、年賀状を送ってみてはいかがでしょうか。疎遠になった方へ近況を報告することで、新たなビジネスのきっかけにつながるかもしれません。
ひでくにくん