どうも、水2ℓです。今回の記事は、私のライター名にあやかり、「水」を題材にします。
今回取り上げるのは、水道水。
みなさん、水道水のイメージってどうですか?「カルキ臭い」「まずい」「飲めるの?」など、マイナスなイメージが多いため、飲むなら水道水ではなくミネラルウォーターがいいと思う人も多いのではないでしょうか。
そんな偏見もあってか、各都道府県では安全な水道水をPRするために、水道水がペットボトルになって売られていることをご存じでしょうか。多少水の表記が違いますが、各都道府県や市区町村で、ご当地グルメのように販売されています。
そしてここで一つの疑問が生まれました。
いったい、どこの水道水がおいしいのだろう…
特に気になるのが関東一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)の水道水。某アルプスの天然水や、山の雪解け水など、なんとなくイメージで水が「おいしい」と言われている地域はあります。しかし、水道水が「おいしくない」というイメージは、一都三県を中心とした都心が原因なのでは?と、個人的に思い込んでいる節もあったりします。というわけで、今回のお題はズバリこれ。
一都三県、水道水が一番おいしいところはどこ!?
そんな検証をするために、各都県で売られているペットボトル水道水を社内で呑み比べしちゃおう!と企画してみました。
今回勝手に呑み比べる、一都三県の“水道水”はこれ!
ということで、今回用意した水道水は、以下の各都県で販売されている水道水です。爽やかな、川の流れのような透明感と清涼感
「神奈川のおいしい水 森のハーモニー」

pH値: 7.4 硬度:31mg/L
緑豊かな丹沢の山々が育んだ、早戸川の伏流水を原水として、相模原市緑区の鳥屋浄水場で浄水した水をペットボトルに入れて販売しています。また、売上げの一部は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団に寄付されます。
あのコバトンも認めた埼玉の水…
「埼玉県の水道水 彩の水だより」

pH値: 7.4 硬度:63mg/L
江戸川の水を原料に新三郷浄水場で作った水道水。オゾン+生物活性炭の高度浄水処理により、有害物質や臭いを除去した安心・安全な水です。
伝統と未来の融合。日常生活で愛され続ける東京の水
「東京水」

pH値:ラベル記載なし ※平成25年度平均7.6(6.8~8.1)
硬度 :37.0~92.0mg/L
東京都水道局が企画・販売する安全でおいしい水プロジェクトのPRの一環として、高度浄水処理100%の水道水。品質・技術力ともに世界に誇る「東京水」。また、国際水協会(IWA)世界会議・東京開催等国際的ビッグイベントが2018年9月に行われるため、江戸切子をモチーフにしたラベルデザインに一新し、篠原ともえさんなどがアドバイザーとして参加しました。
チーバくんとポタリちゃんの合わせワザ
「ちばポタ」

pH値:7.4 硬度:56.3mg/L
千葉県の水道水の安全性とおいしさをPRするために製造・発売されました。「ちばポタ」の名前の由来は、千葉県の「ちば」と、千葉県水道局のマスコットキャラクター「ポタリちゃん」の「ポタ」から命名。オゾンと活性炭を使って高度浄水処理した安全でおいしい水道水。
どうやって一番おいしい水を選ぶのかは簡単!社内の人に全4種類の水を飲み比べてもらい、一番おいしかった水に投票してもらうというシステムです。
この4種類の中から、どの水が“一番おいしい水”として軍配が上がるのか…みなさんも一緒にお考えください!
いざ!呑み比べ開始!!
さっそく社内で声掛けをし、総勢77名による、一都三県4種類の水道水試飲会が開始しました。
もちろん、ラベルを外しているので、みなさんには水道水だと知らずに飲んでもらいます。なんだかちょっとだましているような気分になったので、「ちゃんと売られている水です」とだけお伝えしました。うそはついてませんからね!
一番おいしいと思った水にシールを貼って投票してもらい、合わせてコメントもいただきます。
ちょっと何名かに感想を聞いてみましょう。
今回も気合いを入れて試飲会に参加してくれた、店通-TENTSU-企画の顔、AB蔵からはこんな一言。今回は2杯飲む必要はないですよ。
そう。今回の試飲会は、より味の違いを分かりやすくするために常温で飲んでもらっています。だって通常の水道水だって冷えては出てきませんからね。それにしてもこんな渋い表情(?)の真剣なAB蔵さん、私たちも初めて見ました。
店通人気ライター兼、人気インスタグラマーエナログさんにも聞いてみましょうかね。
ピチピチ???インスタとかではやってる言い回しなのかな?
さらにはポテト大渕からはブレない一言。
ありがとうございます。料理と合う、ということで翻訳しておきますね。
そして中にはこんなコメントも。。。
某ミネラルウォーターと間違うなんて、これは水道局の方が見たらうれしいのではないでしょうか。
店通-TENTSU-の運営会社、店舗流通ネットは、なんだかんだこういう企画が好きな人が多いみたいですね。みなさんありがとうございます。ちなみに、店通は“全社員参加型メディア”ですので、社長にもしっかりと参加していただきました。
正直企画側としても、本当に地域によって水道水の味の違いはあるのだろうか…という不安もあったのですが、飲んでみるとやはり違いが分かるものですね。
投票結果発表〜!!!どの水道水が一番おいしいのか!?
では、気になる結果発表です!どの水道水が一番おいしい水として輝くのか・・・!さっそく、第4位から順に見ていってみましょう!
第4位 埼玉県代表
「埼玉県の水道水 彩の水だより」 得票数:13票

3位と一票の差で、惜しくも4位となってしまったのは、こちらの埼玉の水道水。「独特の味…」という声が多く寄せられました。
・フレーバー ・風味が独特 ・海外の10代の女の子って感じ?ピチピチ? ・マイルド ・苦みがある
第3位 東京都代表
「東京水」 得票数:14票

第3位は、おいしさのPRにも力を入れている東京の水道水。クセがない、さっぱりしているとの声が多数。
・よどみがない ・さっぱりしている ・味がない ・個性がなく飲みやすい ・料理とケンカせずに何とでも合う
第2位 千葉県代表
「ちばポタ」 得票数:23票

第2位は、チーバくんが目印の千葉の水道水「ちばポタ」。ペットボトルの容器のせいか、少し黄色がかって見えるこの水には、柑橘系のフルーツの風味を感じると答えていた人が数名いました。
・風味が強い ・レモン風味? ・冷やしたら1番うまい ・クエン酸?スポーツ飲料の粉末入っている? ・じゃがいもに合いそう
第1位 神奈川県代表
「神奈川のおいしい水 森のハーモニー」 得票数:25票

堂々の第一位はに輝いたのはこちら!神奈川県の水道水!「やわらかい」「フルーティー」などの感想が多くあがりました。
・甘い ・フルーツっぽい ・飲みやすい ・さらっとやわらかい ・某天然水ですか?
というわけで、一都三県で一番おいしいは水道水は、神奈川県の水道水ということになりました!!(※当社比)
■投票結果
一つだけ注意したいのは、神奈川県の水は原材料が「水(伏流水*1)」です。他は「水(水道水)」とあるので、少し違うのかもしれません。しかし、1位と2位の千葉は僅差です。3位と4位も最後まで競り続け、1票差でした。
特徴的には、硬度がやわらかい神奈川県と千葉県が票を得ています。東京都は硬度の幅が広すぎますが、埼玉県と同様に硬い水がペットボトルに充填されていたのかもしれません。
票を入れた人が住んでいる地域は?
ところで、票を入れた人は自分の住んでいる地域の水に投票したのでしょうか?試飲会後に、投票した水と、住んでいる地域についてのアンケートを実施した結果、こんな数字が出ました。
神奈川県在住で、神奈川の水を選んだ人の割合は63%
埼玉県在住で、埼玉の水を選んだ人の割合は22%
東京都在住で、東京の水を選んだ人の割合は29%
千葉県在住で、千葉県の水を選んだ人の割合は75%
ちょっと分かりづらいので、円グラフで見てみましょう。
■自分の住んでいる場所の水に票を入れた人の割合
神奈川県在住者
埼玉県在住者
東京都在住者
千葉県在住者
神奈川県と千葉県に住んでいる人は、自分の住んでいる地域の水を好む傾向があるようです。逆に、埼玉県、東京都は他県の水に惹かれる人が多いようですね。こうやって見てみるとおもしろいです。
昔と比べて、格段においしくなった水道水。いま一度、味わってみては?
今回の検証を通して分かったことは、ペットボトルに入っているとミネラルウォーターだと勘違いする人がいるくらい、日本の水道水も進化しているということ。今回勝手に順位づけしてしまいましたが、どのお水もおいしく飲めてびっくりしました。今年2018年9月に、国際水協会(IWA)世界会議・展示会という、水に関する国際的ビッグイベントが東京にて開催されます。これを機に、各都道府県がPRしている水道水に目を向けて、まずは一度、ご自宅の水道水をあらためて味わってみてはいかがでしょう。
※こちらの記事は、あくまで社内の感想をまとめたもの・投票結果ですので、各都道府県の水道水はそれぞれおいしく、完全に個人的主観が入っている記事です。
水2ℓ

*1:旧河道や河川の砂礫(されき)層などの中を流れる水。