あけましておめでとうございます。
本日1月6日は「色の日」ということで、「色」についての話題をいくつかをご紹介したいと思っているのですが、今回は第一弾として「飲食店と色の関係」に焦点を当ててみたいと思います。
みなさんは、飲食店の内装やインテリアの「色」が営業売り上げに大きく影響することをご存じでしょうか。
今回は飲食店の「色」がお客様に与える影響と効果を、いくつかの例を取り上げてご紹介していきます。
“自分のお店に合った色は何か”をあらためて考える参考になれば幸いです。
それぞれの色の特徴を調査。あなたのお店に一番合った色を見つけよう
色は人の心理や感情に大きく影響すると言われており、その特徴をつかむことが集客や売り上げをアップさせる秘訣となります。今回は代表的な【赤】【青】【オレンジ】【黄色】【緑】の「色の効果」について取り上げてみます。【赤】
赤い色には料理をおいしく見せる、食欲を増進させる効果があります。
大手飲食チェーン店の看板をいくつか思い浮かべていただきたいのですが、どうでしょうか、赤い看板のお店が非常に多いと感じませんか?飲食店の看板に赤い色が多い理由には、「食欲増進」という背景があったのです。また、赤には時間の経過を早く感じさせる効果もあり、これを長所と捉えるか短所と捉えるかは人それぞれですが、一人ひとりの客単価にこだわるお店よりも、とにかくお客様の回転率を上げたいお店、例えばファストフード店などに向いていると言えるでしょう。
長所 | 料理をおいしく見せる |
長所・短所 | 時間の経過を早く感じさせる |
短所 | 空間を狭く感じさせる |
短所 | 長い時間触れていると疲れがたまる |
短所 | 落ち着かない、うるさい |
【青】
青色は赤色の真逆で、いわゆる「食欲減退色」と言われ、食べ物をまずく見せてしまう、寒く感じさせてしまうという大きな問題があります。ただ、集中力を高めたり、海や空を連想させることから心を落ち着かせる効果もある色です。とにかく回転率を上げたいお店には不向きかもしれませんが、たとえば開放感のあるカフェやバーなど、お客様に落ち着いた空間を提供したいお店には向いているかもしれません。
長所 | 集中力を助ける効果があり、単純作業や頭脳労働の場所で使うと効果的 |
長所 | 気持ちを落ち着かせる・青い光は犯罪抑止効果がある |
短所 | 料理をまずく見せる |
短所 | 長い時間触れていると疲れがたまる、気分が落ち込む |
【オレンジ】
オレンジ色は、赤色と同じく食欲増進の効果があります。
また、緊張をやわらげる効果もあり、ゆったりとくつろげる暖かみのある空間を演出してくれるため、病院の待合室やエステサロンなどでも多用されています。陽気で楽しい気分にさせるという効果もありますので、飲食店ではファミリーレストランで多く見られる色です。もし真っ白な壁や蛍光灯を使用しているという店舗がありましたら、ダウンライトなどの照明で無色の空間にオレンジを入れてみることをおすすめします。また、木製の材料も、同じくナチュラルなオレンジ色の効果を生み出しますので、木製素材を導入してみるといいかもしれませんね。
長所 | 緊張をやわらげ、心の傷を癒す |
長所 | ほどよいにぎやか感を演出する (ほっこりする) |
短所 | 色を使いすぎるとうるさくなる |
【黄色】
黄色に関しても、赤やオレンジと同様に暖色系の色であるため、食欲を増進させる効果があるのですが、元気でにぎやかな印象も強くなります。また、警告の看板などで使用される警戒色の印象も強いため、壁紙などに使用してしまうと落ち着かない空間ができてしまいます。赤同様に目立つ色でもあるので、新規オープンの店など人目を引きたい場合には、赤+黄色を多用した看板は効果的です。
ゆったりとした空間づくりや、和食店舗には不向きかもしれませんが、子供向けの商品を扱う店舗などには効果的かもしれません。
長所 | 消化器系の活動を活発にし食欲を促進する |
短所 | 空間を軽くする、幼稚になる危険性がある |
【緑】
緑は「やすらぎの色」と言われており、安心・安全の印象を強める色でもあります。
しかし、緑を使いすぎると逆に品がなくなり、おいしい料理の印象が損なわれてしまう恐れもあります。
店内にやすらぎの印象を持たせるために緑を使用したい場合は、アクセントとして植物を置くくらいに留めたほうが効果的です。
長所 | 心身のバランスを整え、心を癒す効果がある |
短所 | 緑のべた塗りは品がなくなる |
お店のコンセプト・効果を狙った配色を
いかがでしたでしょうか。お店のコンセプトにあった色づかいを選択することも重要ですが、お客様にどんな空間を提供したいかによって、色づかいを選択することも重要です。
これから飲食店舗を立ち上げたいと思っている方、もしくは既に店舗をお持ちの方がいらっしゃいましたら、一度ご自分の店舗内配色を見直してみてはいかがでしょうか。
一休まめけんちくし
