あの味を求めて~懐かしのレトロフード自販機の魅力とは?!~

懐かしの『レトロフード自販機』。うどん自販機やトースト自販機、 ハンバーガー、そばなど、熱々の食べ物が出てくる画期的な機械。 今やその自販機を求め全国を行脚するマニアも多い。 コンビニやファストフードがあふれている世の中で、なぜ『聖地』とまで呼ばれるようになったのか?その魅力を探るべく行って参りました。

こんにちは、新地おにいです。
いつもうろうろしている二子の街を飛び出し、東京から300km、米どころ『新潟県』へ行ってきました!今回の旅の狙いは、なんと…懐かしの『レトロフード自販機』です!!

  

『レトロフード自販機』とは?

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昭和の時代より全国各地に設置され、ハンバーガーやトースト、うどん、そばなど、お金を入れて少し待つだけで熱々の食べ物が出てくるという、当時としては画期的な機械でした。


平成に入り、機械の老朽化や維持費の問題などで各地から次々と姿を消しましたが、今やその自販機を求め全国を行脚するマニアも多く、『聖地』とまで呼ばれるスポットになっているのです。   
 
テレビでも取り上げられることが多くなり、ますますその貴重さがクローズアップされています。今やあちこちに24時間営業のコンビニエンスストアがあり、街にはファストフードがあふれている世の中で、なぜ『聖地』とまで呼ばれるようになったのか。その魅力を探るべく行って参りました。

  

人情味あふれる店『ポピーとよさか』

 
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今回訪れたのは、新潟県新潟市北区にある『ポピーとよさか』というゲームセンター。ここは北陸地方では唯一となる、自販機でそばやうどん、トーストサンドが一緒に食べられるお店です。


アーケードゲーム(これもまたレトロ感が半端ないです)が並ぶ一角に煌々と光る自販機があり、その懐かしい風情と味を求めて、北海道や九州から足を運ぶ人もいるといいます。



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レトロな雰囲気漂う店内



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これもなかなか珍しい自販機



まずは食べてみなければ話にならない!」ということで、そば、うどん、トーストサンドをそれぞれ購入。そば、うどんについては、自販機内で湯切りをし、つゆをかけてくれます。



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「天ぷらそば」か「天ぷらうどん」の二択のみ、300円。



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待ち時間もカウントしてくれます。



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こんな大きな自家製天ぷらがのってきます。



さて、その味はというと…どれも絶品!!しっかりとした味付けで、手作りのようなやさしい味がしました。一緒に行った子供も大喜びし、「おいしいね」と皆ではしゃぎながら食べていると、「お味はどうですか?」と、店の奥の方からおばちゃんが顔を出しました。


手作りみたいで懐かしい味です」と応えると、おばちゃんはにっこり。



ん?まさか!??



そう、なんと…全ておばちゃんが手作りをしていたのです!!


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こちらはトーストサンドの自販機



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トーストは「チーズ」と「ハム」の2種類があり、200円。お金を入れて1分ほど待つと、銀紙で包まれたこんがり焼けたトーストが出てきました。


味わい深い風情と人情

さらにこの自販機について深く知りたくなり、おばちゃんに話を伺ってみました。このお店では1980年頃に開店した当初から、毎日奥の厨房でメニューを1つ1つ手作りしては、機械の中に入れているとのことでした。

なぜそこまで自販機にこだわるのか


それは、今も昔も変わらず喜んでくれるお客さまがいてくれるからでした。今では全国からファンが訪れ、「おいしかった」と声を掛けてくれる人が増えて本当にうれしいとのことです。「生きがいに等しい」と笑いながら話すおばちゃん。このおばちゃん目当てのお客も多いかもしれません。


機械の老朽化が進み不具合が多いようで、お話のさなかもランプの誤作動が起き、手入れをしていました。メーカーが部品等の生産を中止しているので、壊れてしまえば後はないと悲しげにおっしゃっていました。


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慣れた手つきで機械を修理


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それぞれの機械の中は当時の技術がつまっていました。


おばちゃんの話を聞いて

何でもシステマチックになってしまったこの時代、レトロフード自販機の食べ物はどれも同じだろうと思われるかもしれませんが、そんな事はありませんでした。最先端の販促方法や儲かる商売術により、外面ばかり気にするのがいいお店とは限らないのかもしれません。
 
自販機を維持しながら私たちを迎えてくれたのは機械ではなく、結局『人』なのだと感じることができました。「古き良きもの」にも、お客様が喜ぶお店作りのヒントが隠されているのかもしれませんね。

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笑顔の素敵なおばちゃん、ごちそうさまでした!

新地おにい





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