映画ファン必見【AB蔵】突撃取材!立川シネマシティ『極上爆音上映』から学ぶ差別化の極意!!【前編】

AB蔵が立川シネマシティに現れ、話題の『極上爆音上映』について、シネマシティ企画室室長の遠山武志氏へ突撃取材を試みた。 爆音という概念をはるかに超え「歴史が変わった」「あの体が震える重低音で聞きたい」といわれるシネマシティの裏側に迫り、『極上爆音上映』を丸裸にする。

先日、店通-TENTSU-初の動画コンテンツとして突如現れた謎のマスクマンAB蔵。


店通-TENTSU-初の動画コンテンツ、AB蔵、二杯食べるってよ!荻窪 - 麺処 鳴神編は↓こちら
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店舗流通ネットとお取引のある飲食店にお邪魔しては料理をひたすら二杯食べ、『売上貢献と宣伝を意図した企画を行う』と宣言したAB蔵が、再び現れた…


果たして、今回はどのような企画なのだろうか?

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2016年10月某日、東京都立川市の映画館前…

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AB蔵が現れた。飲食店の売上貢献と宣伝活動を行う彼が映画館に、なぜ現れたのだろう??


何を隠そう謎のマスクマン、AB蔵は無類の映画好き。そして、11月3日が『ゴジラの日』とあって、居ても立っても居られなくなり突撃取材を試みるために現れたのである。


ここ立川シネマシティは、7月29日の劇場公開以来、根強い指示を得ている『シン・ゴジラ』をいまだに公開中の数少ない映画館。
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しかも『シン・ゴジラ』は近年何かと話題となっているあの極上爆音上映中で、AB蔵はこれまで幾度となく『極上爆音上映』を観に訪れていたのである。
極上爆音上映とは:立川シネマシティ


そんな『極上爆音上映』に心を打たれ続けてきたAB蔵は、全国から来場者を集めている強烈な企画が、飲食店を経営されている方々に何か役立つのではないかという強い思いから趣味と実益も兼ねて突撃取材を試みたのである。


今回の取材先:シネマシティ企画室/遠山室長

まずは、シネマシティ株式会社 企画室室長の遠山武志様へのご挨拶から。
AB蔵、こんななりをしているが意外に律儀である)

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店通-TENTSU-のAB蔵です。本日はよろしくお願い致します。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainこちらこそ、よろしくお願いします。

AB蔵はシネマシティでは何回か映画を見ました。初めて見たのは『ガルパン』(ガルパンとはガールズ&パンツァー)ですね。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plain『ガルパン!?』、あっ、はいはい。(ゴ、ゴジラじゃないんだ?)

ガルパンを劇場で通算17回見てますけど、そのうち4回はここで見ています。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainありがとうございます(笑…17回って、すごい。)

では、早速取材に入らせていただきます。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain



『極上爆音上映』のきっかけは、あの首太マッチョ!


AB蔵ミッション『極上爆音上映』を始めたきっかけに迫る!


『極上爆音上映』を始める背景には、あの偉大な「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』と映画館で『音楽ライブを楽しんでもらいたい』という熱い思いが背景にあり、そこから『極上音響上映』が始まりであった。そしてその成功とお客様の『映画で音響調整したものが見てみたい』という思いが『極上爆音上映』の始まりへとつながってゆくのであった。


他の映画館では味わえない、空気が震える重低音サウンド『極上爆音上映』は何がきっかけで始まったのでしょうか?f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plain最初は2009年、マイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』ですね。僕自身がマイケル・ジャクソンの大ファンということもあって、上映させていただける際に何かやりたいな、と。その時に思い付いたのが音響の専門家に依頼して『THIS IS IT』なら、その作品に最適な調整をしてもらって上映するという提供スタイルでした。

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plain音楽ライブやお芝居などで座席側からPA(=音響スタッフ)さんが調整している、アレを映画館でもやりたい。
つまり「ライブとして楽しんでもらいたい」っていうのが、一作一作に音響調整をして上映する方式『極上音響上映』の始まりなんです。

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainそこからしばらくは音響が売りということで音楽系の作品でやっていたのですが、お客様から「SF作品やアクション映画でも音響調整したものが見たい」とのご意見をいただきまして、僕の方でも挑戦してみたかったので。そしてそれを初めてやったのが2014年夏、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』でした。

首が太くてマッチョなやつ、ですか?f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plain(ん、首太マッチョ?)あっ、そうですそうです(笑)。これはデビュー戦にふさわしいな、と。その際に、「ゴジラが目の前にいる感じを再現したい」と音響家の方に相談したところ、重低音を強調するためにサブウーファーを増設することで再現できるとのお話を頂いたので、「じゃあ、それやりましょう!」ということで、最初からある4発にさらに2発レンタルしたものを増設して上映しました。

f:id:trn_y_ogihara:20161101171422j:plainこれが最初の『極上爆音上映』です


「歴史が変わる」と思った瞬間


ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』を皮切りについに始まった『極上爆音上映』。実際にサブウーファーを入れて調整を行った後の衝撃…それは爆音という概念をはるかに超え、建物が震えるという「歴史が変わる」瞬間であった。

『極上爆音上映』が初めて導入されたハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の反響はどうでしたか?f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainいやもう、最初からすごかったですよ。それこそ20回以上見たという方もいたくらいです。そもそもサブウーファーがレンタルだったので、直前まで実際の音を聞けていなかったんです。1日のレンタル料も結構な金額でしたので、設置は公開日前日の夜でした。最初に『極上爆音上映』をやろうと思った時に「これはマニア向けの上映になるな」と思ってましたし、すごい大きい音でやるので基本的には夜の1回やればいいかな、くらいの感じでいました。
新作もやってるシネマコンプレックスなので、知らずに来た一般の方がびっくりしちゃわないように、と考えていたんです。

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainところが、実際にサブウーファーを入れて調整してもらったら、まあびっくりしました。
音楽やセリフの所は「え、どこが爆音なの?」って思ったくらい普通に聞こえるんですけど、いざ爆発シーンやゴジラの登場シーンになると、ゴゴゴゴゴッ…って建物が震えるんです。「あ、こういうことになるんだな!」と、想像をはるかに超えてましたね。

イメージしていたものをはるかにに上回るものができた、ということですか?f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain



f:id:trn_y_ogihara:20161101184513j:plain本当に「歴史が変わる」と思った瞬間でした。
そして実際その通りになりました。

私は『シン・ゴジラ』をこちらで2回見たのですが、こちらに見に来る前に普通の映画館で1回見ているんですよ。「これはシネマシティで、極上爆音で見たい」という映画だった時にこちらに再度見に行くんです。迫力が全然違う。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainそうですね。特に『シン・ゴジラ』は会議のシーンが多いし「え、ゴジラいつ出るの?」って(笑)思うくらいで…やっぱり単純にガッとボリューム上げただけではうるさくてしょうがない。

私も最初に『極上爆音上映』の話を人から聞いた時は「要するに音がでかいんでしょ?」っていう印象でした。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainって、思いますよね。

当時は『マッドマックス』(マッドマックス 怒りのデス・ロード)で『極上爆音上映』が話題になっていて、実際に見に行った人間からは「ちょっと違う、ただ音がデカイんじゃない」と聞いてました。その時は「ふーん」ってくらいでしたが、それからしばらくして『ガールズ&パンツァー』をよその映画館で見た時に「これ音がデカイので見てみたい…どんなになるのだろう」と。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

そうしたらもう全然イメージしてたものと違う、冒頭部分から度肝を抜かれるインパクトだったんですね。「これは相当すごいことをやっているな」と。その後4DXなど、他の方式の上映も見に行ったんですけど、やっぱり見ているときの臨場感が全然違いましたね。…まあ4DXはまた違った臨場感があったんですけど(笑)f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainそうですね(笑)。4DXは特殊すぎて比較できないですね。





『極上爆音上映』をスタートする前と後での違い

AB蔵ミッション『極上爆音上映』がスタート前と後の違いに迫る!


映画館の歴史を変え始めた『極上爆音上映』、日本全国からこれを目的にお客様が集まるまでに至ることとなる。ここまでに至るには、音楽コンテンツによるファンの移り変わりという新たなる課題が…『極上音響上映』から『極上爆音上映』に発展したことで、一度『極爆』を味わった人が「別の作品もまた『極爆』で見よう」というお客様の上積みによって、さらに成功へと導く結果となる。

『極上爆音上映』を上映規格に盛り込み始めて、集客性、話題性や商業面での変化はどのくらいあったのでしょうか?f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainそうですね…さっきの話に戻りますけど『THIS IS IT』が最初の音響を調整しての上映でしたが、正直最初からとてつもなく成功してしまったんです。それこそ全国からお客さんが集まってきてくださるという状況で。

ええ…(笑)。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainそこは成功していたんですけど、音楽モノの場合はコンテンツが変わるとファンも変わってしまうんですよ。マイケル・ジャクソンの次は、尾崎豊をやったとして、両方聞いている方もいるにはいるんですけど、やっぱり全く違う層になるんです。作品が変わる度にゼロスタートでそれぞれのファン層に売っていかなければならないという課題があったんです。


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『極上音響上映』の発展系である『極上爆音上映』については、アクションやSFって見る人が同じなんです。『GODZILLA ゴジラ』を上映して、『エクスペンダブルズ3』を上映して、『ワイルド・スピード』(ワイルド・スピードMEGA MAX)、『マッドマックス』(マッドマックス 怒りのデス・ロード)…並べてみるとお客さんが大体共通してそうなことがわかりやすいと思います。『ガルパン』も見る、『スター・ウォーズ』(スター・ウォーズ/フォースの覚醒)も見る、『パシリム』(パシフィック・リム)見る…そうするとお客様に積みあがっていただけるんです。今までは大きな塊になっても一つ一つの塊でしかなかったのが、上積みになっていくというのが『極爆』が強くなっていった要因だと思います。」

一度『極爆』を味わった人は、別の作品もまた『極爆』で見よう、という。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainそうですね。『極上音響上映』もうまく行っていたんですけど、『極爆』はさらに成功しました。



満を持してレンタルから購入へ

AB蔵ミッション決して安くはないサブウーファーの購入に踏み切ったその理由に迫る!


音楽コンテンツから映画コンテンツへと発展することで成功を収め始めた『極上爆音上映』。あの映画ファンなら誰もが知る『マッドマックス』によってさらなる転機を向かえることとなる。ついに、設備投資への扉が開き、そこからがシネマシティならではの戦略の始まりへとつながってゆくのであった。それは、作品それぞれへのリスペクトと、その作品を売りたいという熱い思いから生まれた広報戦略にあった。

では次なのですが、高額なサブウーファーをレンタルから購入に踏み切ったきっかけは何だったんでしょうか?f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plain大きなきっかけは『マッドマックス』ですね。2014年夏に『GODZILLA ゴジラ』で始めてから『エクスペンダブルズ3』、『ワイルド・スピード』とやったのですが、どれも非常にうまく行っていまして、その時点ではまだサブウーファーをレンタルでやっていたんです。でもこれだけうまく行っていれば、長期的に考えた時にどう考えても買った方が安いな、ということになりました。

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plain「じゃあ新規導入をしようかね」という話をしている中で、どういうタイミングでやるかとなった時に『マッドマックス』が出てきたんですね。
 『マッドマックス』は事前情報で、ほぼCG無しで、あれだけ狂った、あんなデタラメなカーチェイスをやる…「このマッドマックスの狂気に応えるために新しいスピーカーを買う!」というコンセプトを作ったのです。

作品へのリスペクト、ということですね。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainそうです。その作品のためにスピーカーを買う。映画館がスピーカーを新調するということは珍しいことではありませんから、それだけではニュースにはなりません。この作品のために買う、というとき“物語”が生まれます。それが人の心を動かすのです。

確かに(笑)。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainシネマシティのHPを見ても設備のことはほとんど書いてないですよ。あえて書いてないんです。なぜならば、設備を売るんじゃなく、作品を観てもらいたいからです。『マッドマックス』は作品の中にドゥーフ・ワゴンってやたらスピーカーをたくさん積んだ車輌が出てくるというのがあって、スピーカーが一つのアイコンになっている。だからスピーカーを導入する、というコンセプトが“物語”になるんです。例えば『ガルパン』では音響設備のことはあまり触れていません。『ガルパン』は「音響監督による直接音響監修」という“物語”でやっています。そういうことなんです。

非常にわかりやすい、と。その後スピーカーを追加しましたよね?f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainスピーカーの追加は『マッドマックス』再上映の時ですね。2015年9月に『マッドマックス』の上映が全国一斉終了したんですが、その頃には「アカデミー賞行くかもね」という噂が出ていました。ついにはゴールデングローブ賞にも絡み、もしやアカデミー賞もということで全国80館くらいで再上映が行われました。
再上映の話が来た時に「最初に上映した時にスピーカーを買った。じゃあ再上映の時にもう一回スピーカーを買おう」という、“物語”を忠実になぞったわけです(笑)。まあ費用と吊り下げの問題で2月のタイミング(アカデミー賞発表時期)には間に合わず、4月頭になっちゃいましたが、前回のコンセプトをさらにスケールアップさせられました。

根っこの部分は一緒で、それを発展させていった訳ですね。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plain一緒ですね。「まさかもう一個被せてくるのかよ! お笑い芸人かよ」と。

『映画館がスピーカーを追加した』ことが話題になるなんて、なかなかないですよね。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain

f:id:trn_y_ogihara:20161101114714p:plainそうですね。皆さん、スピーカーの写真を撮ってtwitterに上げてますからね。映画館のスピーカーの写真撮る人なんて、今までいなかったですよ(笑)。やっぱり作品の内容とコンセプトがピッタリ合っていた。今までそういう宣伝戦略が無かったんですよね。

観に来る側の立場からすると「この作品はシネマシティで見たい」「あの体が震える重低音で聞きたい」となるようなインパクトが、1回でもここで見たら刷り込まれるんですよ。f:id:trn_y_ogihara:20161101114102p:plain


シネマシティだからこそのトータル戦略とは

AB蔵、シネマシティの裏側に迫り、『極上爆音上映』の始まったきっかけから成功までの道のりを丸裸にしてきた。そして、さらに広報戦略に迫ったAB蔵は、この後、シネマシティだからこそのトータル戦略に迫ってゆく。


続きは【後編】で。
AB蔵でした。
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続けて【後編】をご覧いただきたい方はこちら。

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