本日8月31日は「野菜の日」との事で、野菜の事を夏らしくご紹介してみようと思います。
8月31日は「野菜の日」。なぜこの日が「野菜の日」になったかご存じですか?
1983(昭和58)年に全国青果物商業協同組合連合会など9団体が、もっと野菜について認識してもらいたいと「や(8)さ(3)い(1)」の語呂合わせから8月31日を「野菜の日」に制定しました。
引用:8月31日は「野菜の日」。|もっと野菜を。もっと食卓に。|キユーピー
外食は野菜が不足になりがちです。皆様のお店では野菜提供に気を使っていますか?野菜の相場は値動きが激しいといわれているため、通常メニューに取り入れづらい…という意見もありますね。(参考:http://homepage3.nifty.com/yasite/erabu/e3.htm)
夏の女王 スイカは野菜!?
昨今、スーパーには季節感のなくなった野菜がたくさん出回っていますが、この季節に私が思い浮かべるのは夏の女王と言わんばかりに鎮座しているスイカです。そのスイカは果物でしょうか? 野菜でしょうか?果物専門店の高野、千疋屋に並んでてるので果物でしょうという声が聞こえてきそうです。今年、千疋屋の高級スイカは女王に相応しく6,480円で販売していました。野菜なのか果物なのか、自分なりに考えてみました。

現実は自治体の統計でスイカは野菜になったり、果物になったりとまちまちだそうですが、行政上の分類では
茎やつるなどの草本性植物を「野菜」と定義し、樹木になるものを「果物」としています
引用:『野菜と果物の違いは? イチゴやスイカは野菜か』|RICOH Communication Club 経営に役立つ情報発信サイト
そう!! やっぱり、スイカは「野菜」なのだ。
…物議の多いスイカですが今日は行政上の分類の通り、野菜として紹介していきます。
スイカの名産地♪で行われている取り組み

さて、スイカの産地といえば千葉県富里です。そのスイカで乾いた喉を潤しながら走るユニークなレースが毎年開催されているのはご存じでしょうか?それが富里スイカロードレース大会です。毎年開催され今年はなんと33回目!随分と前の話ですが、私も参加したことがあります。
練習をして望んだロードレースは10Km。平均タイムは46分~60分で、女性でも60分。私はというと…「猫ちゃん、がんばれ」と野次られながら(猫のTシャツを着ていました)、1時間20分での完走。名誉のため、言い添えるとビリではありません!
給水所にはスイカがたくさん置かれており、水分補給としてスイカをいただきながら走りました。
特に何とか完走した後に食べたスイカは格別においしく感じました。スイカの産地も覚え、その時の証明書とともに良い思い出になりました。
野菜不足にもスイカは有効!?美容も健康も夏バテにも◎

しかし、なぜロードレースにスイカ?名産品だから…というだけではなく、その理由はスイカのさまざまな効能に理由がありました。
スイカに塩を振るとスポーツドリンクにも負けずとも劣らないのです。熱中症予防や水分補給に適した食べ物といえるでしょう。
スイカの水分はミネラル、糖分を含み90%に及びます。リコピンはトマトの1.4倍!
リコピンは活性酸素を除去し美肌にしてくれます。スイカに含まれるカロテンβは皮膚や内臓の膜組織の健康維持の働きがあり、同時に免疫力を強めます。ビタミンAは新陳代謝を促し爪、髪、お肌に良いのです。ビタミンCも含まれ、シミの予防はもちろん、シワにも効果を望めます。スーパーアミノ酸のシトルリンは血管を広げるので、血流が良くなり、血行促進効能は多大です。ホルモンバランスが整い、むくみが取れ冷え性改善、育毛にも期待できるそうです。
食物繊維も多いので便秘に良く、利尿効果もあります。過去には一日の一食をスイカに置き換える「スイカダイエット」流行しました。美容に最適な食べ物です。他にもカリウム・シスペイン・イノシトール・マンノシターゼなど、効果がたくさんあります。
第7の栄養素 ファイトケミカルを知っていますか?

スイカの力はまだまだあります。最近新しく発見され、TVなどでも紹介され人気を呼んでいる「ファイトケミカル」なる第7の栄養素をご存じでしょうか。
それは野菜やくだものの皮の部分に含まれ、老化防止、免疫力アップの効果があるのです。この栄養素がスイカにも含まれています!スイカで言うと皮と赤い実の間にある白い部分にも含まれています。お漬物にして食べる地域もあるので、まさに捨てる処なしですね。
ファイトケミカルの活用法として、野菜の皮(玉ねぎ、茄子、にんじん、大根、おくらのへた・・・つまりなんでも)をお水から30分ほど、煮出したものをだしとして、お味噌汁や煮物などのお料理に使うという方法を紹介していました。
スイカのいろんな食べ方

また、スイカを広い視野でみると、私たちには想像もつかない食べ方が世界にはあります。
レモンをかけるイタリア、お砂糖をかけるフイリピン・ブルガリア、一味唐辛子をかけるのはタイ・メキシコでした。その国の気候、風土、スイカの種類も関係するのでしょうか。塩をかけて食べる…という日本の風習も、他国からみたら驚かれるのかもしれませんね。
今日は「スイカは野菜」の解釈ですので、スイカを活用した料理に注目してみましょう。
☆スイカの冷製ソース コシヒカリ麺☆
こちらはスイカの冷静パスタ!驚いてしまいましたが、よくよく考えると日本ではスイカは塩を振って食べるのが定番ですから、意外に塩気のある料理と合うのかもしれません。
と、いうことで、日本で古くから親しまれている「塩×スイカ」を生かした「塩スイカラーメン」はいかがでしょうか?
カレーにりんごを入れるどこかのコマーシャルをご存じの方も多いかと思います。お料理の隠し味として果物を使いますがメインの具材にする場合、私ならどんな組み合わせにしようかと考えた訳です。しかし、ラーメンとスイカでは水分が多くて問題があります。
そこでラーメンを流行の油そば風にして、作ってみましょう!
《材料(1人分)》

- 市販の塩ラーメン
- スイカ
- オリーブオイル
《作り方》
- 麺は固めに茹でざるにあけておく。
- お鍋に2cmくらいまでお湯を入れ、袋の調味料、トッピングの具材を入れる。
- 調味料か溶けたら、麺を入れて調味料を絡めながら、煮詰める。
- 最後に小さじ一杯のオリーブオイルと麺を絡め、器に盛る。
- 小さじでスイカをくりぬき、トッピングする。
さて、肝心なお味は…口の中でスイカと麺がばらばらに主張し、少しミスマッチでした。もっと、スイカと塩ラーメンの一体化に迫って、お湯を使わずスイカの水分と袋の調味料だけでおつゆを作り、冷蔵庫で冷やし、茹でた麺を入れ、トッピングの野菜を添えて食べると、もっとおいしくなるかもしれません。
あっと驚く期間限定メニューで、新規顧客の注目を!
夏だけの期間限定メニューを提供しているお店は、通常メニューばかりのお店と比べるとグッと季節感も感じられますし、一見「え!?」と思わせるような食材やインパクトのある飾りつけは大きなプロモーション活動です。まだまだ暑い季節が続きますので、道中見かけた看板で「あ、夏らしくていいな」と立ち寄りたくなるメニューをひとつ、準備しておくと良いかもしれませんね。
最後に注意すべきは食べ合わせです。水分が多いスイカで胃液が薄まり、油と合わせると消化不良を起こします。油の多い天ぷらやうなぎなどと一緒にしないように気をつけましょう。
耳助
