「本物のおいしさ」「素材の持つ力」を発信する為の店舗ブランドづくり

老舗が新たに立ち上げた自然派スイーツショップ「Lady Bear」。ローカロリー・健康志向・こだわりを持ちつつ、はちみつ・メープルシロップ・アガベシロップの天然甘味料と自然素材の「自然派ローカロリースイーツ」。新ジャンルを開拓したレディベアさんにブランドコンセプトについて伺いました。

先日『女性の理想を叶えるスイーツ店「Lady Bear」から学ぶ、お店のファンづくり』という記事でご紹介した、自然派ローカロリースイーツ店「Lady Bear(レディ ベア)」。


お店づくりの上で最も重要となるブランドコンセプト。この軸となる部分をどのように作り上げているのか、Lady Bear企画担当者さん、パティシエさんに話をお聞きしました。


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天然甘味料メーカーが、新ブランドを立ち上げる意味とは

◆ まずはお二人の自己紹介からお願いします。

近藤様:Lady Bearブランド販促・広報担当者 近藤です。Lady Bearには立ち上げから携わっていて、ブランドコンセプトの組み立てから商品ラインナップの考案、店頭ディスプレイPOPを主とした販促物の作製など、ブランディングに関わるさまざまな業務を行っています。

濵田様:専属パティシエの濵田です。Lady Bearの商品開発・製造を行っています。

f:id:tentsu_media:20160722161221j:plainLady Bear 営業本部 近藤智美様

◆ 自然派スイーツショップ「Lady Bear」という新ブランドを立ち上げた経緯を教えてください

近藤様:Lady Bearの母体は、はちみつやメープルシロップ、アガベシロップなどの天然甘味料の取り扱いメーカー「株式会社クインビーガーデン」という、1931年に養蜂業から始めた会社です。
飲食店や食品・飲料メーカーに商品を卸しており、業務用としては高品質という評価をいただいている会社なのですが、原料メーカーとなると、会社名を露出する機会がほとんどないので、取り扱っている商品の良さをもっと多くの人に知ってもらうために、自社の商品を使ったスイーツショップを立ち上げました。

◆ なぜ「ローカロリースイーツ」という案が出たのでしょう?

近藤様:世の中でヘルシー志向が高まり、人工甘味料を使用した「カロリー0」「糖質0」の商品が消費者に歓迎されています。買い物する時にパッケージ裏のカロリーをついつい確認してしまう人も多いのではないでしょうか。
そんな背景がある中で、はちみつやメープルは「おいしい」という認識はあっても、「健康に良い」という認識がまだあまり浸透しておらず、天然甘味料メーカーとして素材の良さを全て伝えるのであれば、「健康・機能性、自然由来で体に良い」ということを、お菓子で伝えられたら面白いという話になったのです。商品のヘルシー感を直感的に分かっていただけるよう、豆腐や山芋といった、一般的に体に良いと思われている自然素材と組み合わせることで、人工甘味料を使わずにカロリーオフを実現する「自然派ローカロリースイーツ」という新しいジャンルを開拓しよう!という意気込みもありました。

f:id:tentsu_media:20160805194542j:plainLady Bear 店舗写真

◆ 商業施設「NEWoMan SHINJUKU(ニュウマンシンジュク)」のエキナカに入る、ということも考慮されてのブランドづくりだったのでしょうか?

近藤様:そうですね。施設自体のコンセプトと、場所柄には注意したブランドづくりを行いました。本当に良いものだけを求める「本物志向」の女性に向けて、天然の甘味と体に良いものだけを使って、健康に良く、体の中からキレイになれる、さらにおいしいスイーツを作れないだろうか、という考えから産まれたブランドです。

「ローカロリー」「健康志向」へのこだわりを持ちつつも、やはり一番目指すところは「おいしいスイーツ」

f:id:tentsu_media:20160722161232j:plain Lady Bear パティシエ 濵田隆様

◆ Lady Bearの商品は、天然甘味料の他に、大豆製品、やまいも、こんにゃくなど、スイーツとはかけ離れた体に良い食材を使用していますが、どのように商品開発を行ったのでしょうか?

濵田様:素材をどう組み合わせるかは、過去にイタリアンとフレンチのレストランで働いていた経験が役立ちました。その土地にある食材の良さを生かして調理する「スローフード」の流れを組んだイタリア料理の知識が、自然派ローカロリースイーツの開発に生きています。
素材と素材を想像で組み合わせ、実際にそれを試してみて、違うなと思ったら少しずつ調整していく、どちらかというとお菓子よりも料理の作り方をしていましたね。パティシエはあらかじめレシピを決めてから作り始めるのが普通なんですが、Lady Bearの商品開発は真逆で、最初は大ざっぱに作って、そこからどんどん微調整してようやく味が決まり、レシピを作成するという流れでした。



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f:id:tentsu_media:20160805192040j:plainチーズケーキ-Daigomi-「とうふレア」は、豆腐をまるごと使用

◆ 砂糖とカロリーを抑えて甘みを出すのは、やはり苦労されたところですか?

濵田様:生クリームを使うとカロリーが一気に跳ね上がってしまうので、ヨーグルトやチーズに置き換えたりと試行錯誤はしましたね。
また、自然の素材というのは砂糖と比べてコクが少ないため、コクの強いはちみつを選ぶことによってカバーしていました。メーカー直営ということで、はちみつの組み合わせを好きに選べるというのは大きな利点でした。

近藤様:そして、焼き菓子の商品に関しては、甘みよりもバターを使わずにどうカロリーを減らすかで大変苦労しました。卵白や薄力粉などを使って膨らますことはできるのですが、その分、パサつきがひどく、とても商品としては売れないものでした。でも、それを解決するために保湿力の強いはちみつが大活躍してくれました。

濵田様:自社の原料製品の特徴をどこまで知り尽くしているかが、今回の商品開発の鍵であり、甘味原料の種類が豊富な当社でしか作れなかった商品だったと思います。

ブランディングで一番意識していることは

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◆ 店舗にお邪魔した際に、「お客様にブランドの魅力を伝えることを大切にしている」という話を伺いました。“作る側”として大切にしていることはありますか?

濵田様:この商品を実際に販売するのは自分ではないので、店頭に立って販売している人たちが自信を持って商品を売れるように、本当においしいものを作る、というのは常に心がけていますね。

近藤様:メーカー直営のアンテナショップだからこそできるものを提供したいという意識は常に持っていますね。天然甘味料の素材の良さを知ってもらうために、まずは提供している商品のおいしさを追求しなければと思っています。


——— インタビューのご協力、どうもありがとうございました。


まとめ

いつも「店通-TENTSU-」をご覧になってくださっている方の中にも、これから新しいお店を立ち上げようと考えている方もいらっしゃるかと思います。場所柄を考えて、どのようなお客様をターゲットとしていくのか、何を強みにするのか、どんな価格設定にしていくのか。そこを突き詰めていくことも大切ですが、店舗の情報をうまく発信していくことの重要性が分かるインタビューでした。

ladybear.jp


Lady Bear最新情報

9月1日(木)から、同じ商業施設「NEWoMan SHINJUKU」エキソトにある話題のピッツェリア800°DEGREES NEAPOLITAN PIZZERIAで、株式会社クインビーガーデンのはちみつを使用した新メニューの提供がスタートします。
40種類以上の選べるトッピングに、クインビーガーデンの「イタリア産シトラスはちみつ」が追加。既存メニューの「クアトロフォルマッジ」や「アングリ―ビー」などにも使用されます。

行列を作る話題のピッツェリアで、ぜひLady Bearの原点であるクインビーガーデンのはちみつを堪能してみてはいかがでしょう。


◆詳細情報
mainichi.jp



店通編集部



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