危機一髪!商業ビルに潜む看板事故を防げ!【9階からの落下阻止編】

【トラブル対応24時シリーズ】建物看板の恐ろしさと普段の安全対策の重要さをお話しします。それは都内駅前の9階建ビル。壁面に総重量130Kg以上あろう看板が落下寸前の状態に。看板は風に揺れ、いつ落下してもおかしくない。窓から2人が手を伸ばし盤面を押さえ、待つことしかできなかった。

f:id:tentsu_media:20160616123816j:plainこんにちは、ライターデビュー戦のダイマルテキサスです。


今回のトラブル対応24時シリーズ、第11弾は皆さんの職場や住まいの至る場所に存在する、建物看板の恐ろしさについて書こうと思います。私が実際に見た実例をもとに建物看板の恐ろしさと普段の安全対策の重要さをお話し致します。


では、まずは皆さんに質問です。


Q
東京都内に4階以上(地下を有する建築物)の建物は何棟あるでしょうか?

A
東京都内だけでも、16万棟以上もの建物が存在しています。(平成26年度調べ)

参照:東京消防庁<災害情報><災害統計><第67回東京消防庁統計書(平成26年)>
※第2編防火対象物 第8表 消防署別4階以上及び地階を有する建築物数

そのほとんどの建物に大小様々な看板が設置されています。
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外出すれば間違いなく看板を見かけます。一見なんの怖さも感じません。ではなぜ、建物看板が恐ろしいのか?を実例をもとにご説明致します。

危機一髪、看板落下事故を防げたケース

それは、都内駅前にある9階建てのビルでの出来事です。


その建物はすぐ横に国道が走り、その上には高速道路、そして繁華街が隣接している場所にありました。そのような立地条件の建物の壁面に総重量130Kg以上あろう看板が設置されていたのですが、その看板が落下寸前の状態にあったのです。


すでに、応急処置を行うための作業員に連絡を取り、待っている状態の中、看板は風に揺れ、もういつ落下してもおかしくない状態で時間だけが過ぎてゆきます。


作業員が来るまでの間、できることと言えば、窓から2人が手を伸ばし盤面を押さえることのみ。その状態で、待つことしかできなかったのです。「もうダメかもしれない。」そう思ったその時、間一髪作業員が到着し、何とか看板落下を防ぐことができたのでした。


もうあと1分到着が遅かったら、どうなっていたのだろうと考えるだけでもゾッとします。



では、なぜそのような状態に陥ってしまったのか?



それは外壁面と接している金属製の枠や金具、盤面を固定しているボルトが腐食してしまっていたことが原因で外れかかってしまっていたのです。


【金属板やボルトの腐食】
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【金属枠や金具の腐食】
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※これらの画像は実際にあった看板の腐食の模様ですが、上記の9階建ての建物で起こった看板とは関係ございません。


もし看板が国道や高速道路に落下してしまっていたら。もし強風が吹き、看板が吹き飛ばされてしまっていたら。どのような惨劇が待っていたのでしょうか。想像したくもありません。


危機一髪という言葉は、まさにこの時のためにあると実感した瞬間でした。今回のケースの場合、幸いなことに事故を未然に防ぎ大事には至りませんでしたが、もし万が一事故にまで発展してしまっていた場合、どのような責任と代償が待っているのでしょうか?


では、次に実際に事故が起こってしまった場合の責任と代償の可能性をご説明致します。


落下事故が起きてしまった場合の責任と身近に潜む事故


高さ15メートルに設置されていた重さ25Kgの袖看板の部品が歩道へ落下し、歩道を歩いていた通行人に直撃してしまうという、居たたまれない事故が起こってしまったのです。しかも、被害者の方は頭や首の骨が折れ意識不明の重体に陥るという大事故でした。


同店責任者は業務上過失傷害の罪で起訴されました。この罪は、確定すれば5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金に処するものです。(刑法211条1項前段)


また、民法でも看板の落下は、第一次的責任:占有者(テナント)、第二次的責任:建物所有者としています。つまり、看板落下の原因がその設置や保存の欠陥だった場合、被害者はまず、建物の占有者に請求し、占有者が注意を怠らなかった場合にのみ、看板の所有者に賠償請求ができる関係とされています。(民法第717条1項)


賠償額は、人の命には代えられるものではありませんが、看板を設置する方は、事故を起こした場合に重い責任が課されることを認識し、日々の安全に取り組まないといけません。


実際にあった看板落下事故の模様
f:id:tentsu_media:20160614140711j:plainf:id:tentsu_media:20160614152111j:plain※こちらの画像は上記、事故とは関係ございません。


誰でもできる安全対策

では、看板落下事故を未然に防ぐには、どうすればいいのでしょうか?最後に誰もができる安全策をご紹介致します。看板を設置しているのであれば、定期的に確認する必要があるでしょう。


①溶接部分の亀裂状況の確認
②ボルトやビスのゆるみ、さび状況の確認
③構造体(鉄骨)の腐食やさび状況の確認


このような安全意識と確認、行動が事故を未然に防ぎ、店舗および企業の顔(看板)および建物所有者の大切なビルの安全を守ります。大切な建物を守るために、看板点検に不安のある方は是非当社までご相談ください。信頼のあるパートナー企業(業者)をご紹介致します。



以上、ダイマルテキサスでした。今後ともよろしくお願い致します。



ダイマルテキサス



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