こんにちは、TRNニュースの時間です。
2月4日、本日お伝えするのは、今日から始まる新企画『ダイヤの原石』のコーナーです。
新コーナー『ダイヤの原石』
このコーナーは、飲食業界で話題になっているトレンド情報や、飲食店の方や取引先様からご紹介頂いた情報、店舗流通ネットの業務連携先等をTRNニュース班が取材し、独自の目線でお役立ち情報としてお伝えする新コーナーです。
第1回の今回は、鮮魚流通にIT技術を取り入れた仕入れ流通業者をご紹介致します。
IT技術を取り入れた仕入れ流通業者
皆さんは食材の仕入れに関して、何を重要視しているだろうか?
私ども(店舗流通ネット)のように出店や多店舗展開のサポートを行っていると、お客様から「仕入先の選定相談」や「仕入れたい食材の相談」「仕入れの条件相談」など、仕入れに関する相談を受ける事もある。
そのような相談を受けると、必ず最初に確認する事がある。
それは『何を重要視しているか?』当然、これを聞かずには提案や紹介なんて出来る訳がない。
そこで、まずは基本的な仕入れ先を選ぶポイントをまとめてみた。
◯支払条件(月末〆翌月支払、等)
◯発注ロット(最小ロット)
◯品質(食材・商品の質)
◯コスト(商品単価・その他発生する料金)
◯配送・納品(発注から納品までの期間や納品方法)
といったところか。
しかし、これらのポイントに加えて、生鮮食品流通にIT技術を取り入れた仕入れ流通業者が今、トレンドになりつつある。
それが八面六臂(はちめんろっぴ)だ。
八面六臂とは、『多方面めざましい活躍をしたり、一人で何人分もの働きをする事』という意味だが、社長の松田雅也氏曰く「流通の川上にいる生産者にも、川下にいる飲食店や消費者にも価値を提供するという想いが込められている」と言う。
それでは、その八面六臂が流通に起こしている革命的なポイントをご紹介しよう。
少量多品種の生鮮食品
例えば、通常の水産流通の場合、漁業者や生産者から漁業協同組合、産地市場などを経て、納品業者によって飲食店へ売られるのが一般的だ。
そのため、仲介業者が多く、鮮度も落ち、コストもその都度あがってしまう。が、その一方で飲食店は鮮度の高い食材を直接仕入れるには、自ら漁業者に足を運び開拓する必要があり、手間も費用がかかる。
そこで、八面六臂では飲食店から求められている食材を日々の取引からデータ化し、バイヤーはそのデータを踏まえて築地市場や大田市場などの中央卸売市場経由の仕入れだけでなく、全国各地の産地市場や生産者から独自仕入れも行っている。それらを組み合わせる事で、既存流通業者には類を見ない多彩な品揃えの水産物、青果、精肉などを飲食店に販売し、しかもインターネットを用いる事で、少量多品種の生鮮食品の販売を円滑にしているのである。
納品までのスピード感と2,000件以上実績を誇る安心感
そのような独自の流通経路で漁業者や市場から水産物を買い付けて飲食店へ届けるため、午前2:00までの発注で翌日にお届けするというスピード納品を行っている。
なぜ、そのようなスピーディーな納品が可能なのか?
八面六臂では、生産者から飲食店、そして消費者までいかに品質を下げず届ける事を重要視しているため、配送品質を高める上でかかせない配送網の構築や円滑な入出庫を行うフルフィルメントセンターの運営を自社で展開している。
つまり、物流を内製化し、スタッフ自らがフルフィルメントセンター(=物流拠点)に入り、鮮魚の仕入れや品質チェック、鮮度や出荷先に合わせた検品・梱包など、あらゆる作業を行っている事がこのようなスピーディーな納品を実現している理由だ。
現在では水産物に加えて、青果、精肉も含めた約2000種以上もの品揃えを実現し、首都圏を中心に2,000店舗以上の導入実績を誇る、のだという。
インターネットで簡単発注
では、実際に発注する際にはどのようなオペレーションが必要になるのだろう?
そこがまた、八面六臂の強みを発揮するところ・・・
PCはもちろん、毎日誰もが目にするi-phoneなどのスマートフォンやi-padなどのタブレット端末といった情報端末で簡単に発注できるのである。
しかも、料理人などのITリテラシーが比較的高くない取引先が多いためか、インターフェースはシンプルでわかりやすく、非常に操作しやすくなっている。
驚愕の継続率
そして、最後にお伝えしたいのは驚愕の継続率。
『飲食店からの発注の継続率は約99%に達している』という!!
それはなぜなのか?
八面六臂は、試行錯誤を経てサービスの完成度を高めているのだが、そのために「厳しい事を言ってくれる料理人の方を見つけて、そうした方に徹底的に話を聞くのだという。
そして、一流の料理人の感性やこだわりを知り、どうすれば使ってもらえるのか、何がダメなのかを学ぶ事を繰り返し、地道な改善を繰り返した結果が現在、飲食店の継続率は約99%につながっているのだという。
これほどの継続率を誇る仕入れ流通業者は見た事も聞いた事もない。
ぜひ、一度 八面六臂の仕入れシステムを使ってみてはいかがだろうか?
以上
TRNニュース 『ダイヤの原石』のコーナーでした。
今後も飲食業界で話題になっているトレンド情報や、飲食店の方や取引先様からご紹介頂いた情報、店舗流通ネットの業務連携先等をTRNニュース班が取材し、独自の目線でお役立ち情報としてお伝えして行きます。
店通編集部
