これ最初に食べた人すごくない? ~ナマコ~

私たちの生活は「初めて○○した人」によって形成されている。今回は「最初になまこを食べた人」。その姿を見て「美味しそう」という発想にどうしてもつながらない「ナマコ」はおいしいのか?食感は?調理法と食べ方は?夏目漱石も敬服する「はじめてなまこを食べた人」はどんな人物なのか。 思わず疑いたくなる食材、ナマコの驚くべき効能や抗癌作用、乾燥ナマコや漢方薬の効果について紹介します。

こんにちは。はじめまして。名古屋のカネコと申します。私は日々ふとした時に、最初に〇〇した人ってすごいなー、とか考えてどんな人だったのか妄想して楽しんでいます。きっと最初に馬に乗った人は、モンゴルあたりの勇敢かつ無謀な好奇心の塊のような人だったんでしょうか。


死に物狂いで乗ってみたら「あ、やっぱり速いじゃん」的なものだったのでしょう。理由はともあれ、私たちの生活の中で身近になっていることは、「初めて○○した人」によって形成されているのではないでしょうか。


ということで今回のテーマは「最初に食べた」人を思わず疑いたくなるような食材についてです。おいしいもので溢れる日本ですが、どれもみんな生き物。その生前の姿を見ても「美味しそう」という発想にどうしてもつながらないものについて。


はい、では今回のお題「ナマコ」からいきます。


ナマコ(海鼠、英名:sea cucumber)


■こんな感じですね
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欧米の方はナマコを見て海のきゅうりに見えたようですね。とんでもないですね。私はきゅうりにはどうしても見えないですが、皆さんにはどうみえているのでしょうか。え!?きゅうりに見える!?そんな人がいたら出会ってみたいです。


文豪、夏目漱石は著書『我輩は猫である』の中で、「はじめてなまこを食べた人の勇気や精神力には敬服するべきだ」と書いています。激しく同感いたします。


せっかくなので生態を少し。


沖縄の海などに行くと、海辺にごろごろ転がっていますね。実物をご覧になった方も多いかと思います。高校生の時にいくつも海から拾ってきて、海辺で投げ合っていたことはいい思い出です。


海中から取り出すと水分が抜けて非常に硬くなります。あれは体中に微小骨片と呼ばれる小さい骨が体内に無数に散らばっている為なんです。


基本的に動きの遅いナマコは外的からの攻撃を受けやすい生物ですが、主な防御手段は、肛門や口から内臓(腸管)を放出する個体もいるようです。
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※写真はイメージです。

もはやホラーですね。

ちなみに放出した内臓は1~3ヶ月で再生されます。
気になりませんか!?こんなナマコを最初に口に入れたのはどんな人物なのか。









すみません、いろいろ調べましたが結局分かりませんでした。


あるサイトでは何でも食べる人たち代表の中国において、時の権力者が死刑囚に試しに食べさせたという説が述べられていましたが、明確な史料や文献の記載が無く、真偽は確かではありません。


ただし、約1300年に編集された「古事記」の中に「海鼠」の記載が見られ、古くから日本人との関わりが確認できます。江戸時代には食材図鑑にも登場し、中国への輸出も盛んに行われたようです。


中国では他産地の製品よりも高値で取引されているため、北海道産のナマコは非常に高騰し、その見た目からもナマコは海のダイヤなどと呼ばれているそうです。それにしても「海のきゅうり」だとか「海のダイヤ」とか綺麗な言葉で表現しすぎじゃないですかね?


食べ方

代表的な食べ方は酢の物か、ウニ、カラスミと並ぶ日本三大珍味の一つであるナマコの内臓を塩漬けにしたコノワタです。まず酢の物のナマコ酢。久しぶりに食べてきました。お酒を飲まれる方は召し上がったこともあるかと思います。

ナマコ酢

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■つまみました
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海鮮居酒屋の王様、「魚民」様にて。すごくおいしいです。体の90%が水分で出来ているものの、コラーゲンを多く含む為、コリコリとした食感を生み出すようです。


最近では東南アジアにてナマコブームが来ている様で、ナマコクリームやナマコ石鹸なるものも存在します。ナマコ自体の味は…分かりません。食感を楽しむものなのでしょう。

コノワタ

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コノワタは魚民さんには無く、いくつか調べて数件回ったものの、今回は出会うことはできませんでした。でも食べたことはあるので、感想を述べさせて頂ければ、塩辛に近く、食感は内臓感が強いですが、磯の香りが強いイメージです。


コノワタは非常に痛みやすい食材の為、冷蔵庫が無い時代にはかなり重宝されたものであったようで、大名クラスの人々が、来客をもてなす際に出されていたようです。

ナマコの驚くべき効能

ところで、最近このナマコに驚くべき効能が発見されたようです。フロンドサイトというナマコに含まれる成分に、抗癌作用が認められたというのです。


・乳ガンのガン細胞の95%
・肝臓ガンのガン細胞の95%
・メラノーマのガン細胞の90%
・肺ガン(3種類)のガン細胞の85%から88%


上記のガン細胞を消滅させることが分かったというもの。仕組みはガン細胞のあったところに血液を送り込む新たな血管を生成し、ナチュラルキラー細胞を活性化させ、ガン細胞を攻撃するように働きかけるというものです。


しかも自然由来の物質の為、化学療法と違い副作用も無いのだとか。こんな夢みたいな話が本当かどうかは、私には判断つきませんが…


信じるかどうかはあなた次第といったところでしょうか。古来より中国では乾燥ナマコをつぶして、漢方薬として使用されていたことから考えれば体にはよさそうです。


最後に美味しいナマコの調理方法をご紹介してお別れです。
www.youtube.com


調査をしてみて


やっぱり最初に食べた人はすごいですね。何事も先駆者というものには敬意を払いたいものです。どんな食材にも活かし方でこんなにもグロテスクなものも美味しく食べられるのですから、食材には感謝しなければいけませんね。

さーて、次はどんな食材が待っているんだろう。名古屋のカネコの果て無き探求の道は続く…

名古屋のカネコ





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