今更聞けない!賃貸借の中身-初級★契約編

「賃貸借契約とは何か」聞いたことはあるけれども、借りる直前になって初めて不安になる。一歩間違えると場合によっては借りる側にとって不利な内容が書かれているかもしれない。そんな不安取り除くためのノウハウ、賃貸借契約を締結する際に気をつけることを、噛み砕いて説明します。

はじめまして。一二です。いつのまにか爽健美茶に月見草が入っていないことに気付き少し儚い気持ちになりました。今回は賃貸借契約を締結する際に気をつけることを、説明していきます。

はしがき

人の暮らしや経済活動といった生活の根幹を支えているものの一つとして、宅地や建物が挙げられます。このため、宅地や建物にお金を払って借りるといったことは誰しもが経験するといえます。


誰しもが経験することなのに、大学で法律を勉強したり、不動産関係の仕事に就いていたりといったことがなければ、「賃貸借契約とは何か」といったことは考えることは少ないのではと思います。


前々から聞いたことはあるけれども、借りる直前になって初めてその存在に気付き、不安になる。この記事では、そんな不安取り除くためのノウハウをご紹介します。


今回は初回なので、賃貸借ってなに?ということからご紹介します。

賃貸借とは

民法601条より

「賃貸借は、当事者の一方がある物の使用及び収益を相手方にさせることを約し、相手方がこれに対してその賃料を支払うことを 約することによって、その効力を生ずる。」

引用:民法第601条 - Wikibooks


とあります。これを噛み砕いていくと・・・
借りる側の視点では“お金を払って物を借りること” 借りる人=賃借人
貸す側の視点では“お金を貰って物を貸すこと”    貸す人=賃貸人
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ここで注目すべきは「お金」と「物」です。
お金=賃料
物=主に動産(腕時計とか)、不動産(建物とか)
※主にといっているのは、権利も一種の賃貸借と見ることができるからですが、この記事では無視してもOKです。


もう一つ重要なことがあります。人から物を借りた瞬間に返さなければならないとなると、それは借りている・貸しているとは言いません。このため、いつからいつまで貸し借りしているのか、つまりは契約期間も必要になります。以上のことから


・物
・賃料
・契約期間


上記3つの要件が確定している必要があります。


ここで、もう一度さっきの民法601条を見てみると、“約し”とあります。「賃貸借は、当事者の一方がある物の使用及び収益を相手方にさせることを約し、相手方がこれに対してその賃料を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。」


約しとは、取り決めや約束事のこと。約束はお互いの意思表示の合致をさせなければいけません。
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ということは、賃貸借は上記3つの要件を確定した内容で貸し借りする意思の合致さえあれば、契約は成立します。賃貸借契約というと、分厚い契約書を想像しますが、実は必要ないです。


しかし!
後で言った言わないの争いがおきると困るので、契約書を作成するのが一般的です。


賃貸借契約書の中身

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賃貸借契約書は今まで述べてきた内容を具体的に記載した書面です。なので、書面の中身としては


・誰と誰の間で(賃貸人、賃借人)
・何を(物)
・いくらで(賃料)
・いつからいつまで(契約期間)
・貸し借りすることを約した(意思の合致)


といったことが必ずあります これらの内容さえあれば賃貸借契約は成立したといえます。
しかし、貸す側としては賃料さえ貰えたら、「貸した物を思い通りに使っていいよ~!」とはいきません。


少し考えてみると

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・賃料はこの値段といっても、じゃあ支払い方法は?
・賃料を払ってくれるといったけど、払い続けられるの?ちょっと不安
・使っていいよというけど、こういったことはやめてよ
・この契約をやめたいけど、契約期間内は解約できないの?
・返すけど、どんな状態でもいいの?


なんて疑問が次々と浮かんできます。こういったことの取り決めが賃貸借契約書には書かれています。ただでさえ大きな契約で、初めての契約であればさらに不安になるのは当然です。

まとめ

身近に感じることの少ないこの契約書ですが、一歩間違えると場合によっては借りる側にとって不利な内容が書かれているかもしれないので注意が必要です。契約時にアタフタしないように一度契約書の内容について読んでみるのも良いかもしれません。


※標準的な賃貸借契約書の例として、国土交通省が提供している「賃貸住宅標準契約書」があります。以下のURLよりダウンロードできますので参考にしてください。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000019.html

一二



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