家庭菜園の始め方。初心者でもベランダのプランターで簡単に野菜を育てる方法

家庭菜園とは?初心者でも簡単に、ベランダや庭にてプランターで栽培できる野菜や方法や、キッチンで手軽に行えるキッチン菜園(水耕栽培)をご紹介します。家庭菜園を始めるにあたって準備する道具や土・肥料、苗の選び方、季節ごとの水やりの仕方、日当たりや風通しなど、プランターを置く場所や栽培環境、防虫対策やおすすめの殺虫剤、育てやすい野菜の種類など、家庭菜園を始める際に知っておくとよいことをまるごと解説します。

ぴのこ 知識
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おうち時間が増えた今、家でできる新しい趣味はないかと考えている人もいるのではないでしょうか。今回は、家庭の庭やベランダで簡単に始められる家庭菜園についてご紹介します。

家庭菜園とは?

家庭菜園
家庭菜園とはその名の通り、家庭で野菜を育てることです。しかし、仰々しく考える必要はありません。ベランダにひとつプランターを置いて育てることも、立派な家庭菜園といえます。野菜を作るのは難しそう、と思う方もいるかと思いますが、育てるのが簡単な野菜や土いらずで水のみで育てられる野菜もあります。

収穫までの期間が短いものから始めたり、好きな野菜・よく料理に使う野菜から育ててみると、楽しく育てられます。自分の好きな野菜を自分で育てて食べるのは、喜びもひとしおですよ!

家庭菜園の種類

キッチン菜園 難易度★☆☆

キッチン菜園のブロッコリースプラウト

風通しと日当たりがいいキッチンであれば、簡単にはじめられるのがこのキッチン菜園。自宅のキッチンに出窓があるおうちであれば、簡単に育てることができます。
キッチンに出窓がない場合は、リビングや部屋の窓際で行うのも良いでしょう。

キッチン菜園といえば、土に植えず水につけて育てる水耕栽培が一般的。一番身近なのは、豆苗のリボベジでしょう。リボベジとは、リボーンベジタブル(再生野菜)の略で、買ってきた野菜を再収穫して楽しむものです。リボベジにはそのほか、にんじんや大根の切り落としたヘタを水につけておいて、伸びてきた葉を食べるという楽しみ方などがあります。
種からの水耕栽培であれば、ブロッコリースプラウトやかいわれ大根のようなスプラウト類も育てることができます。

ベランダ菜園(プランター栽培) 難易度★★☆

プランター栽培のパクチー ベランダで野菜を育てる場合、プランターひとつあれば始められます。もちろん、ベランダだけでなく一軒家の庭でも、プランターでの栽培は楽しめます。ミニサイズのものであれば、にんじんや大根などの根菜類をつくることも可能です。ベランダ菜園のいいところは、暮らしているスペースのすぐ隣にあるので様子を見やすいことや、お世話をしやすいことでしょう。生活空間の近くにある分、防虫対策はしっかり行うのが得策です。

注意点として、マンションの場合はベランダ使用の規約を確認しておくこと、強風が吹いてもプランターや鉢が下に落ちないように工夫をすることが挙げられます。

庭を耕して行う家庭菜園 難易度★★★

庭の畑で家庭菜園

家に庭がある方は、庭を耕して小さな畑を作り、野菜を育てることも可能です。その際に必須となるのが、土作り。もともとの土はたいてい酸性に傾いているため、野菜が育つベースとなる土壌づくりをする必要があります。野菜が育ちやすいようにしっかり土を耕すこと、土のpH値を整えることが必要となるため、キッチン菜園・ベランダ菜園と比べるとさらに知識が必要となります。

栽培の始め方

バジルの苗

種と苗、どちらから育てる?

野菜を育てるには、種をまいて育てるか、苗を買ってきて育てるかの2種類あります。それぞれに向く野菜は下記の通りです。

種から育てるのに向いているもの

●根菜
根菜類は、大きくなってから植え替えるということができないため、種から育てます。

●葉菜類
種をまき、間引きながら育てます。間引いた葉はサラダやスープに入れておいしく食べることができます。

苗から育てるのに向いているもの

●果菜類
ナスやトマトなどの実を大きくして収穫する野菜には、発芽の温度・湿度の条件があり、発芽させて苗まで大きくする「育苗」が難しいものが多いです。そのため、苗を買ってきて育てる方が失敗が少なく、おすすめです。

苗の選び方

ホームセンターや園芸店に行くと、さまざまな野菜の苗が売っています。実は、苗の出来が野菜そのものの出来を左右するといわれるほど、苗が丈夫であることは肝心なのです。では、実際にどのようなポイントをチェックすればよいかご紹介します。

■いい苗の選び方

・茎が太くしっかりしている
・葉に白っぽい斑点がない
・アブラムシなどの害虫がついていない
・葉が密集している
・生育に勢いがある
・葉の色がよい(緑が濃すぎても、黄色でもよくない)


用意するもの

家庭菜園
今回は最もベーシックな、プランターで家庭菜園を始める際の準備についてご紹介します。

まずはじめに用意するもの

・プランター
一般的なプラスチックのプランターで良いですが、サイズは育てたい作物にあわせて選ぶ必要があります。収穫前のサイズをイメージして、大根などの根菜類は深めのプランターを選びましょう。

・野菜用の培養土
土は、自分でブレンドすることもできますが、すでにブレンドされてある野菜用の培養土を使えば簡単かつすぐ利用できますし、最初から元肥が混ぜられているものが多いです。野菜によっては追肥が必要となるので、それぞれの野菜にあった追肥を行いましょう。

・鉢底ネット
プランターの底に敷くネット。ナメクジやその他害虫の侵入を防ぐ効果があります。こちらの商品のように、好きな大きさにカットできるネットもあり、便利で使いやすいです。

渡辺泰 底鉢ネット 15×25cm 3枚入

 

渡辺泰 底鉢ネット 15×25cm 3枚入


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・鉢底石
プランターの底に敷いた鉢底ネットの上に敷く石。軽石などでできていることが多いです。通気性をよくし、排水性を高めて根腐れを防止します。こちらの鉢底石は、ネットに入ってあるものなので鉢底ネットを敷く必要がなく、バラバラにならず簡単に鉢底に置け、繰り返し利用が可能です。

・ジョウロ
空きペットボトルに水を入れ、ジョウロの代わりとすることも可能ですが、こちらの商品のように、ハスぐち(シャワー状に水が出る部品)のついたジョウロがあると、優しく水をかけられるので1つあると便利です。

・スコップ
種や苗を植える際にあると便利です。

・グローブ
土の中には雑菌などもいるので、グローブなどで手の保護を行って作業をするようにしましょう。


そのほか、野菜によっては「支柱」も準備する必要があります。トマトやキュウリ、ナス、かぼちゃなどの、つるが伸びて育つもの、果実が大きくなって育つものの苗を買う場合は、一緒に支柱も購入しましょう。苗を植え付けると同時に支柱を立てるのがベストです。

育ってきたら用意するもの

種や苗を植えたあと、育ってきたらさらに必要なものが生じます。最初に用意するものと同じ段階でそろえてしまってもよいですが、すぐには必要ないのでゆっくり準備するのもよいでしょう。

・肥料
肥料には、有機肥料と無機肥料があります。有機肥料は油かすや牛糞など、動植物から得られる有機物を利用し肥料にしたもので、無機肥料は無機物を利用し化学的に作られた肥料です。
有機肥料はにおいが強く、虫も寄ってきやすいため、防虫対策はしっかりと行っておきましょう。ベランダや庭でプランター栽培をする場合には、無機肥料のほうがにおいや虫の観点からも扱いやすいといえるため、特に初心者の方にはおすすめしたい肥料です。

こちらのマグァンプKは追肥用の無機肥料で、少し肥料を多めにあげてしまったとしても、作物に悪影響を与えづらいベストセラー商品です。また、無機肥料なのでにおいもなく、虫もよりづらいため、初心者でも使いやすい肥料といえるでしょう。

・ハサミ
摘心てきしんや収穫などに使用するため、園芸用のものを1本用意しておきましょう。

日当たりはどの程度必要?

多くの野菜は、日光がよく当たる場所を好みます。そのため、育てる場所は、日当たりと風通しの良いところが最適です。

日当たりのいい場所が確保できない場合は、あまり日光を必要としない野菜を選ぶとよいでしょう。みつばやシソなどは、日照時間が1~2時間ほどでも育つ野菜です。そのため、ご自身の庭やベランダの日照時間に応じて、育てる野菜を決めるのがよいでしょう。また、風通しをよくすることで、虫予防にもなります。

家の向きとしては、一日中日がよく当たる南向きや、午前中にしっかりと日が当たる東向きがベストです。

水やり

じょうろ プランターでの栽培は、水やりが必要となります。水をやる頻度は、育てる植物により異なってくるので、品種ごとに調べることをおすすめします。ここでは、一般的な水やりの方法をご紹介します。 水やりは、めりはりをつけて行うことが重要です。ずっと土が湿っているといったことが起こらないようにしましょう。土がずっと湿っていると、植物は根から呼吸ができません。
水をあげるときは鉢底から水があふれるくらいまでしっかりとあげましょう。こうすることで、土の中の空気を入れ替えることができます。

春・秋の水やりと頻度

1日1回を目安にあげるようにします。夏と冬のような過酷な環境ではないので、時間帯はあまり問いませんが、午前中にあげるのがベストです。

夏の水やりと頻度

早朝か夕方~夜に行いましょう。日中の気温が高い時間帯に水を上げると、高温で蒸れて根が傷んでしまいます。夏は高温で水分が蒸発しやすいので、作物に応じて1日2回、朝と夕方にあげるとよいでしょう。

冬の水やりと頻度

冬の水やりは午前中、できれば早朝に行いましょう。夕方以降に水をあげると、夜間0度以下になった場合に水分が凍り、根を痛めてしまいます。寒い時期は植物の生育も鈍るので、土の状態を見ながら1週間に1回くらいの水やりで十分なものが多いです。

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