世の中には色々なダイエット法があります。アメリカ発祥の「バターコーヒーダイエット」は、近年日本のダイエッターの中でも話題になっています。
しかし飲むだけではダイエットができないことをご存じでしょうか?
バターコーヒーの本質をきちんと理解しないままダイエットとして行うと、痩せられないし、逆に太ってしまう可能性があります。自分の体質に合わないダイエット法を行うのは逆に不健康になりやすいです。誤ったダイエットとならないように、バターコーヒーを正しく理解しましょう!
目次
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バターコーヒーとは?

防弾コーヒー、または完全無欠コーヒーと呼ばれています。
防弾コーヒー(英語ではBulletproof coffee)という名前は、これだけを飲めば朝食を抜いても頭がすっきりし、まるで「弾丸まで防げる」ような体になるということに由来しています。
コーヒーの中のバターにより、腹持ちがよく、満足感を得られます。
バターコーヒーダイエットって?方法・ポイントは?
バターコーヒーダイエット方法
バターコーヒーダイエットを効果的に行うには、「ケトン体」食事法は外せません。ケトン体は、脂肪を代謝するエネルギーのこと。「ケトン体」食事法とは、高脂質、適量のタンパク質と少量の糖質の摂取を基本とする食事法です。この食事法のメリットは体内にある脂肪の燃焼を促せること。私たちの体は、毎日吸収した糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質、という三大栄養素を分解して、エネルギー源として体に供給しています。体内の糖質が十分にある場合は、体は糖質を優先的に代謝し、エネルギーを作ります。
体内の糖質が不足した時、体はエネルギーを作るために、体内の脂肪を代謝できるケトン体を産出します。つまり、体内の糖質を減らせば、脂肪の燃焼を高められ、ダイエットにつながるのです。
ケトン体を産出するためには、一日の糖質量を50gに抑えることが必要です。朝食の代わりにバターコーヒーを飲み、食欲を抑えながら、プチ断食を行うことで、体脂肪の燃焼を高めるケトン体が生成され、短期間でダイエット効果を出すことができます。なので、効果的なダイエットをするには、バターコーヒーを飲んだあと、昼食と夕食の量を抑えながら、糖質制限&高脂質の食事を行うことがポイントです。
バターコーヒーがダイエットに効果的な仕組み
コーヒーの中に含まれるカフェインには、集中力を高める効果があります。さらに、バターコーヒーに使ったMCTオイルは、ココナッツやパームフルーツから精製された「中鎖脂肪酸」オイルであり、体で分解されやすいため、短時間で体にエネルギーを供給でき、仕事効率と生産性も向上させます。日常の食事でよく使われている、キャノーラ油やオリーブオイルなどの油脂に含まれている「長鎖脂肪酸」と違い、中鎖脂肪酸の分子構造は長鎖脂肪酸より半分短くなっています。そのため、中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸より4倍くらいはやく体で分解されます。

オイルをたくさん食べるのは逆に太るのではないか、という疑問が浮かんでくると思います。実はMCTオイルの中鎖脂肪酸は体に脂肪としてつきにくい性質があります。その理由は、長鎖脂肪酸との代謝経路が違うため。長鎖脂肪酸は体に吸収されたら、リンパ管、静脈を通じて、肝臓、筋肉と脂肪に運ばれ、貯蔵されて必要に応じてエネルギーに分解されます。中鎖脂肪酸は体に吸収されたあと、直接肝臓に運ばれてすぐエネルギーに分解されます。

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食事をコントロールしないと太ってしまう可能性もある!
バターコーヒーを飲んでから、逆に太ってしまったケースもあります。バターコーヒーのダイエット効果について疑問視する声は、ネットでも上がっています。「ケトン体」食事法を行う際に、糖質を含む食べ物も一緒に食べると、体は糖質を優先して分解して、分解されなかった脂肪は蓄えてしまいます。つまり、バターコーヒーを摂ったあと糖質制限をしないと、バターコーヒーの中の脂肪がそのまま体に蓄えられるのです。これがバターコーヒーを飲んでも効果が出ない原因です。