梅干しのクエン酸パワーで疲労回復!効果効能や栄養素とは?梅ジャムレシピもご紹介

梅干しの栄養素、効果効能とは?梅干しが古くから愛されてきた理由は、豊富な栄養素と健康効果にあった?クエン酸豊富な梅干しは、殺菌・除菌作用だけでなく、食欲増進、消化促進効果も!新陳代謝を高めてくれるので、肌の老化を防ぎアンチエイジング効果も期待できます。肝臓を強化してくれる梅干しは、二日酔い防止にも。梅干しのクエン酸をはじめとした疲労回復パワーで、日々を健康に過ごせます。その他、梅干しを食べる際の注意点や、自宅で簡単に作れる梅ジャムレシピもご紹介。

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冬の終わりとともに咲き誇る梅の花。 日本では桜とともに春の訪れを知らせる花として、古くから愛されてきました。梅が咲けば春も近いことから「梅暦(うめごよみ)」と呼ばれたりもします。
梅の木の歴史は古く、中国では紀元前2000~4000年も前から栽培され、ウメの実は食用や薬用として重宝されてきました。
弥生時代には日本に伝わっていたとされるウメですが、今回はそんな歴史ある食べ物梅干しについて詳しくご紹介します。

梅干しの正体は?ウメの種類や梅干しに向いているウメとは?

ウメの種類

ウメはバラ科の植物で、花などの形状からサクラ属に分類されていたこともありましたが、遺伝子解析の結果、最近ではアンズ属に分類されています。 ウメの種類は世界に1,000以上あると言われており、その品種は「実ウメ」と「花ウメ」に分類することができます。
名前から連想できるように実ウメは収穫を目的とされており、花ウメは花を観賞することを目的とされています。実ウメは花の色がピンク色や白色に限定されますが、果実が大きかったり実つきがよく、品質に優れているのが特徴です。反対に花ウメは花の色や形が多彩で、開花時期も幅が広くなっていますが、果実は小さかったり実つきが悪い傾向にあります。

梅干しは日本で誕生した?

中国から日本にウメが伝わり、表舞台に登場し始めたのは飛鳥・奈良時代、いわゆる万葉時代と呼ばれる頃です。ただ、弥生時代の遺跡からもウメの種や木の破片が発見されていることから、弥生時代にはすでに中国からウメの木が伝わっていたと考えられています。
中国では青ウメをかまどの煙で燻(いぶし)て干した黒い梅の実を「烏梅(うばい)」と呼び、解熱や腹痛の薬として重宝してきました。ですがこれは、私たちの思い浮かべる梅干しとは違い、漢方薬としての役割が強いです。

では、私たちになじみの深い、あの見ているだけで唾液が出てくるすっぱい梅干しは、いつ誕生したのでしょうか?
実は梅干しは、日本で誕生したと考えられています。もちろん、日本でも初めは薬としての役割が強かったのですが、梅干しの原型であるウメの塩漬けが平安中期頃に保存食として登場し、殺菌作用があり保存も効くことから、戦の際の陣中食として広まり、時代の流れとともに庶民の食生活へ浸透していったのです。

梅干し向きのウメとは?

ウメは品種により、梅干しづくりに向いているものもあれば、梅酒や梅ジュースなどに向いているものもあります。
梅干しに向いているウメは一般的に果皮(かひ)が破れにくく、果肉が厚く、種が小さく食べやすいものとされています。また、酸味や香りが豊かなものも梅干しに向いています。有名な品種としては、「南高(なんこう)」が挙げられます。
果実が大きく果汁が豊富なものは、梅酒づくりに向いています。「玉英(ぎょくえい)」や「白加賀(しろかが)」などが適していると言えるでしょう。

またウメは、果実の大きさによって簡単な分類わけがされています。
10g以下の果実が小さいものは「小ウメ」、南高梅など10~25gくらいの大きさのものを「中ウメ」、玉英や白加賀のように果実が大きく25g以上あるものを「大ウメ」と分類します。

梅干しが長く愛されてきた理由、その栄養素や効果とは

梅干しの栄養素

では、気になる梅干しの栄養素について、果物のりんごとみかんと比較してみてみましょう。

■梅干しの主な食品成分(可食部100g当たり)
対象 エネルギー たんぱく質 脂質 炭水化物 カルシウム
梅干し 30kcal 0.9g 0.7g 8.6g 33mg 1.1mg
りんご 57kcal 0.1g 0.2g 15.5g 3mg 0.1mg
みかん 46kcal 0.7g 0.1g 12.0g 21mg 0.2mg
※文部科学省 食品成分データベース / 出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

サイズこそ小さい梅ですが、実はあの小さな果実の中には、カルシウム、鉄、リンなど体に必要なミネラルが豊富に含まれており、その含有量はみかんやりんごに勝ります。それだけでなく、たんぱく質や脂質の量も果実の中では高く、ビタミンも含まれています。
なかでも、梅干しの酸っぱさの正体であるクエン酸は、梅干しのメインの栄養素とも言えるでしょう。

梅干しの酸っぱさの正体、クエン酸とは?

クエン酸は梅が成熟する過程で増加していく栄養素です。それと反比例するように、リンゴ酸は減少していきます。クエン酸が増加していくことで、酸味がより生じてゆくのです。 酸味には、食欲を増進したり、たくさん発生する唾液のおかげで消化を促進してくれる働きがあります。

また、クエン酸には殺菌作用や除菌効果もあります。よく、お弁当に梅干しが入っているのは、ご飯が腐りにくくする目的もあるのです。クエン酸が胆汁に働きかけることで、食中毒の原因となる菌やピロリ菌などの増殖を抑制する効果があるという研究結果も出ています。

その他にも新陳代謝を促す働きがあるため、肌の老化を予防し美肌効果や、むくみ改善に期待ができます。

梅干しが古くから愛され続ける理由、梅干しの効果効能

◆血液を全身に運んでくれる鉄
鉄には、赤血球に含まれるヘモグロビンが全身に酸素を運ぶのを助ける働きがあります。ビタミンCや動物性たんぱく質、そしてクエン酸などと一緒に摂取すると吸収率が高まるため、貧血予防に効果的です。

◆骨や歯を丈夫にしてくれるカルシウム
現代人に不足しがちなカルシウムですが、骨や歯のもととなるため健康なからだづくりには必要不可欠な栄養素です。カルシウムは吸収効果が低く、体に定着しにくいのですが、クエン酸にはカルシウムが骨から流出してしまうのを防ぐ働きがあるため、骨粗しょう症の予防に役立ちます。

◆血圧の上昇を防いでくれるカリウム
カリウムには、体内に蓄積してしまったナトリウムを排出するという特徴があります。ナトリウムが体外に排出されることで、細胞は正常に保たれます。ナトリウムの過剰摂取は血圧の上昇にも繋がってしまうため、高血圧予防にも効果的です。

◆ピルビン酸で肝臓強化
梅干しには、肝機能の強化に役立つピルビン酸が含まれています。それだけでなく血液中のアルカリ性のバランスを保つミネラルも多く含んでいるので、酎ハイなどに梅干しを入れる飲み方は、肝臓の保護を考えるのであればとても合理的な飲み方と言えます。

◆疲労回復に効くクエン酸
食欲増進や殺菌作用があるとご紹介したクエン酸ですが、その他にも優れた効能があります。クエン酸やリンゴ酸には糖質の代謝を活性化させ、エネルギー代謝を高める働きがあるため、疲れの原因となる乳酸を分解し、筋肉痛予防や疲労回復に効果的です。食欲増進効果と合わせると、夏バテ予防といった働きにも期待ができ、疲れないからだづくりにも一役買ってくれます。


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