エシャロットとは?エシャレットとエシャロットの違い。栄養や効果、からだへの効能

エシャロットとは?エシャレットとエシャロットの違いとは?私たちが認識しているエシャロットは実は根らっきょうって本当?混同しやすい「エシャロット」「エシャレット」「根らっきょう」について。その他からだに嬉しい栄養素やその働き、わたしたちの健康に嬉しい効果効能も解説!正しい保存方法や、注意事項、お手軽でおいしいレシピもご紹介。

レシピ 健康効果 店通編集部
エシャロットと聞いてどんなものを想像しますか?
同じものと勘違いされやすいエシャロットエシャレット。その2つが混同されやすくなってしまった理由や、エシャロットの栄養素や効能について、この記事で解説していきます。

エシャロットとは?

エシャロット 「エシャロット」と聞くと、らっきょうから長ネギが伸びたようなものをイメージする方が多いのではないでしょうか?
しかし、本来のエシャロットとはフランス料理やイタリア料理では欠かせない「小型たまねぎ」のことで、日本で一般的にイメージされているエシャロットとは、全く別の香味野菜になります。

では、なぜこのような混同が生じているのでしょうか?
その理由のひとつとして、日本では1960年代頃まで「根らっきょう」のことを「エシャロット」という名で販売していました。本来のエシャロットが海外から輸入されるようになり、区別をするため、根らっきょうのことはエシャロットではなく、「エシャレット」と呼ぶようになった経緯があります。

日本では、エシャレット(根らっきょう)の方が本来のエシャロットよりも圧倒的に多く流通されており、目にする機会が多いことと、当時の呼び名のなごりから、今でもエシャレットを「エシャロット」と呼ぶ人が多く、根らっきょうが「エシャロット」として定着しています。


※この記事では、日本でも馴染みの深い、根らっきょうの「エシャロット」(正しくはエシャレット)について、紹介していきます。この後、記事で登場する「エシャロット」は日本で定着している「根らっきょう」のことになります。ご注意ください。

ちなみに、本来のエシャロットは下記画像のように、日本でいう玉ねぎを少し長細くしたような見た目をしています。
エシャロット

エシャロットはどんな食べ物?原産地は?

日本で定着しているエシャロットは、らっきょうを土寄せして、軟白栽培なんぱくさいばいしたものです。軟白栽培とは、日光が当たらないように育て、食べられる白い部分が多くなるように栽培することを言います。硬くなる前に若採りするので、「若採りらっきょう」と呼ばれることもあります。
エシャロットはらっきょうと同じユリ科のネギ属で、中国が原産の野菜です。

らっきょうと同じような栽培をするのであれば産地も似ているかと思いきや、日本でのエシャロットの産地はらっきょうとは異なります。らっきょうは、鹿児島県や鳥取県で多く生産されていますが、エシャロットの主な産地は茨城県と静岡県になります。

エシャロットの味や旬の時期について

エシャロットは、らっきょうと比べると香りやクセが弱いと言われていて、白い部分は生で食べることができます。
エシャロットをおいしく食べられる旬の季節は3月~5月頃ですが、基本的にハウス栽培されているため一年中安定して出荷されています。ただし、温室を用いない露地栽培では、夏になると葉が衰え枯れ始めてしまうため、葉もやわらかく味わえる時期は、やはり3月~5月と言えるでしょう。

家庭菜園も比較的しやすい野菜で、植え付けから収穫まではだいたい7ヶ月が目安です。秋に球根を植え、翌年の3月下旬~4月中旬が最も適した収穫時期となります。

エシャロットの栄養と効能について

エシャロット 次に、エシャロットの栄養と効能について見ていきましょう。

■エシャロット(可食部100gあたり)
エネルギーたんぱく質脂質炭水化物食物繊維ビタミンCカリウム
59kcal2.3g0.2g17.8g11.4g21mg290mg
※文部科学省 食品成分データベース / 出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

表から見てもわかるとおり、エシャロットには食物繊維が豊富に含まれています。また、ビタミンCやカリウム、葉酸などの栄養素も多いのが特徴です。
では、これらの栄養素にはそれぞれどのような効能があるのか、詳しくお伝えしていきます。

エシャロットのうれしい効能とは

◆水溶性食物繊維
エシャロットには水溶性食物繊維が多く含まれていて、その量は野菜の中でもトップクラス!水溶性食物繊維には、便秘を予防したり、コレステロールの吸収を抑制する働きのほか、血糖値の上昇をゆるやかにする作用もあります。便秘でお悩みの方や、腸内環境を整えたいという方におすすめです。

◆ビタミンC
豊富に含まれているビタミンCには、日焼けによるメラニン色素の生成を抑制し、コラーゲンを作る働きがあり、美肌作りに欠かせない栄養素のひとつです。ビタミンCは肌ケアだけでなく、抗酸化作用もあり、免疫力を高める効果があります。免疫力を高めることで、細菌やウィルスに抵抗する力も強まり、風邪を引きにくい体をつくることができます。

◆カリウム
エシャロットには、ナトリウムの排出を促す効果のあるカリウムも含まれています。実は、カリウムはもともと私たちの体内に存在していて、そのほとんどが細胞内液に存在しています。カリウムには血圧を下げる働きがあるほか、カリウムの摂取量を増やすことで、骨密度の強化や脳卒中の予防にも効果が期待できます。

◆葉酸
エシャロットに含まれる葉酸は、ビタミンB群の一種です。水に溶けやすい水溶性ビタミンでもあり、葉野菜に多く含まれていることから、この名前がついたと言われています。葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の細胞の形成に大きく関わっています。なぜなら、これらの栄養素はDNAの核酸を合成するのに重要となるからです。
また、妊娠初期は胎児の発育のために細胞分裂が活発に行われるため、十分な葉酸を摂取することが推奨されています。葉酸をしっかり摂ることで、胎児における神経管閉鎖障害のリスクを低減できることもわかっています。

◆アリシン
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、アリシンとは「硫化アリル」という物質の一種で、エシャロットのにおいのもととなる成分です。エシャロット以外にも、にんにくやニラ、ねぎといった特有のにおいや辛味を持つ野菜にも含まれています。エシャロットを食べた後に、口臭が気になるかもしれませんが、アリシンを含むほかの食材と比べると、エシャロットは比較的においが強くありません。
アリシンの特徴として、ビタミンB1と一緒に摂取することでエネルギーの吸収率を高め、滋養強壮や疲労回復に効果があることが挙げられます。また、強い殺菌効果を持ち、ガン予防にも効果が期待できると考えられています。

エシャロットの見分け方と食べ方について

エシャロット

鮮度のよいエシャロットを見分けるコツとは?

せっかくエシャロットを食べるなら、新鮮なものを食べたいですよね。
鮮度のよいエシャロットを見分けるコツは、全体がみずみずしいものを選ぶことです。青葉の部分が枯れていたり、白い部分から芽が出たりしているものは避けましょう。

エシャロットを食べる時の注意点

エシャロットの白い部分は生で食べられるのですが、実は青葉の部分はそのままでは食べられません。全く食べられないというわけではなく、新鮮なものであれば加熱調理すれば食べることができます。かき揚げにしたり、炒め物にしたりするのがおすすめです。

しかし、エシャロットの食べ過ぎには注意が必要です。なぜなら、先ほどお伝えしたようにエシャロットは殺菌効果が強いため、食べ過ぎると胃の粘膜に負担を掛けてしまう恐れがあります。お腹を下してしまう可能性もあるので、くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。

エシャロットの保存方法について

エシャロットを保存する時には、ラップでくるむか、新聞紙で包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れるのがおすすめです。空気に触れると風味や食感が損なわれてしまうため、乾燥しないようにしましょう。
冷蔵保存で5日ほど持ちますが、エシャロットは鮮度が落ちやすく長期保存には向かない野菜なので、できるだけ早めに食べきるようにしましょう。
ちなみに、冷凍保存は解凍時に水分が出てしまうため、おすすめできません。

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