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お客様の声から生まれるイノベーション -洋菓子店専用POSレジ『ninaposⓇ』のシステム開発-

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株式会社アニーが開発した「ninaposⓇ」は、洋菓子店の経営や接客、販売促進など、幅広い機能を備えたPOSレジシステムです。コロナ禍以降、オンラインショップを導入する店舗が増え、ますます効率的な業務運営が求められるようになった洋菓子業界では、「ninaposⓇ」に連動した専用カートシステム「ニナカート」を導入する店舗も増え、オフラインだけではなくオンラインの業務も一括で管理できるとご好評をいただいています。

発売から20年、お客様の目線に立ったソリューションを提供することに徹底的に取り組んできた結果、今では洋菓子店を中心に、ベーカリーや、和菓子店を含めた全国950店以上で導入されている「ninaposⓇ」。本記事では、さらなる事業拡大のために採用募集を強化するにあたり、「ninaposⓇ」の開発エンジニアへのインタビューを通じて「お客様の目線に立ったソリューションの提供」に関する課題や、今後の展望についてお話を伺います。

洋菓子店専用POSレジ『ninaposⓇ』のご紹介

「お客様に合わせた臨機応変な接客がしたい」「効率的にDMを送りたい」「ネットショップとPOSレジを連動させたい」「クリスマスの予約管理を簡単にしたい」。そんな洋菓子店の多様な課題を解決するため、株式会社アニーは2003年に洋菓子店向けのPOSレジシステム「ninaposⓇ」を開発しました。単なるPOSレジシステムではなく、お客様のパートナーとして一緒にお店を盛り上げていけるよう、各店舗に蓄積された顧客データが接客や販売促進に役立てられるシステムを作り上げ、年に1~2回のバージョンアップを重ね進化し続けています。

「ninaposⓇ」の機能と特徴

多岐にわたる管理業務を一括で管理できるため、他のツールの導入は必要ありません。これにより、管理にかかる人件費や外注費を削減し、圧倒的なコストパフォーマンスとタイムパフォーマンスを実現できます。

「ninaposⓇ」導入店舗からの声

アカシエ様

2018年10月北浦和新本店オープンに伴い、管理業務のシステム化を図るためninapos®の導入を決めました。働き方改革や人手不足の問題は避けて通れないため、多店舗展開するにまずは効率化、それにはninapos®が必要でした。
新店舗のオープンにあたっては、店舗での動線についても提案いただき、タブレットの有効活用や自動釣銭機の導入で金銭トラブルもなくオープン時も接客業務に集中することができました。また、毎年のクリスマス予約ですがninapos®を使用することによって、アナログな集計業務が一切なくなりスタッフの負担が大幅に軽減しました。
2年目からはオンラインショップ(ニナカート)を導入しました。発送はもちろん、店頭受取予約を使用することによって、クリスマスが劇的に変わりました。これまでクリスマスケーキ予約開始の初日は、開店前からお客様で列ができ、誘導や商品説明など、スタッフを配置し対応していました。ですが、オンライン予約をスタートすると半分以上の方がそちらにシフトしてくださり、列でお待たせしてしまうことが無くなったのには驚きました。それと、オンラインで受けた注文は全て事前決済にすることでお渡し時も非常にスムーズでした。
ケーキ屋さんのために開発されているシステムなので、集計表も様々なバリエーションがあり、かゆいところに手が届くということを実感しています。ninapos®導入とともに会員カードもスタートし、会員のお客様もありがたいことに徐々に増えてきたので今後は会員さまだけのサービスをより充実させていきたいです。

アカシエ (埼玉県さいたま市) | 導入事例 | 顧客管理POSレジシステムninapos

『ninapos®』の開発エンジニアへのインタビュー

植松 悠(ウエマツ ユウ) / 株式会社アニー システム開発部部長(兼)システム開発部管理系システムセクション 課長

2011年新卒入社。管理系をメインとした開発や、ninaposⓇサービス全体の機能設計、新サービスの設計など、全体の進捗管理を行う。

—植松さんが現在アニーで担当されている業務を教えてください。

Ⓡアニーで私が主に担当している業務は、メイン商材である「ninaposⓇ」の開発設計とサポート、各案件のマネジメントです。お客様から機能面に対しての要望が寄せられた際には、要件定義のためのミーティングを設けたり、バージョンアップに伴う社内調整を担当しています。

—アニーにはどのようなきっかけで入社されたのでしょうか。

私は2011年にアニーに入社しました。当時は就職氷河期で、有効求人倍率が1にも満たない状況でした。将来のために有用なスキルを身につける必要性を感じ、プログラミングを勉強し、エンジニアとしての道を志しました。いざ就職活動をはじめてアニーのことを知った際、アニーが当時Jリーグチームのホームページの運営サポートを行っていたこともあり、興味がわいたのが面接を受けたきっかけでした。

アニーの副社長である石井さんが私の面接官でしたが、威圧感のない温かい雰囲気と面接の進め方に惹かれました。また、少人数の会社であるため早く実践的な経験を積むことができ、多くのスキルを身につけられるのではと感じ、入社を決めました。

入社当初は、Jリーグチームのホームページの運用に携わりました。その後、規模の大きな洋菓子店から「ninaposⓇ」導入の検討依頼があり、生産管理システムを強化する必要がでてきたので、そのタイミングで「ninaposⓇ」の業務に参加することになりました。

お客様の声から考える洋菓子店業界の課題

—「ninaposⓇ」の開発を行うなかで印象的だったことを教えてください。

記憶に残っていることとしては、「ninaposⓇ」の開発に参加したきっかけの案件です。そのプロジェクトは、開発期間中や運用開始後も数々のトラブルがあり、試行錯誤を重ねながら問題解決に取り組みましたが、お叱りを受けたこともありましたし、追加開発が必要になったこともありました。すべてが順調に進んだ案件ではありませんでしたが、この経験が私にとって『お客様の目線に立ったサポート』の重要性を深く考えるきっかけとなりました。お客様と一体となってチームで開発を進めた経験は、忘れられない思い出です。

また、最近嬉しかったこととしては、入社当初は導入店舗が20社だったニナカートシステムが、現在では200社近くに導入されていることです。年間の取引金額も十数億円にまで成長し、このシステムが業界の発展に欠かせない存在であることを強く感じています。今後も、店舗にとってどのようなシステムが業務の軽減や売上向上に役立つのかを考え続けなければいけないと思います。

—「お客様の目線に立ったサポート」を考えるにあたって、難しいと感じる点はありますか。

私たちの課題は、個々の店舗からのお問い合わせを通じて、業界全体が抱える根本的な課題を見つけ出し、解決していくことだと思っています。どの業界もそうですが、洋菓子店業界も個々に個性があり、各店舗が抱える課題やニーズも異なるため、包括的に解決するためのアプローチが求められます。
「ninaposⓇ」は、各店舗に合わせたカスタマイズではなく、全店舗に共通した1つのシステムを提供しているので、”どの洋菓子店にとっても使いやすい”という点が非常に重要で、このアプローチによって、洋菓子店業界全体での業務効率化や品質向上が実現されると考えています。
しかし、単に表面的な要素に焦点を当てて対応してしまうと、機能の偏りが生じたり、一過性の解決策にとどまってしまったりする恐れがあります。根本的な問題を明確にするために、洋菓子店経営者や従業員との密なコミュニケーションを通じて、現場で直面する具体的な課題や要望を把握し、それに基づいて「ninaposⓇ」の機能改善や新機能の開発に取り組んでいます。また、「ninaposⓇ」をサポートする部署の中には、もともと洋菓子店で働いていた社員もいますので、実際に現場に出ていた人の意見がすぐに聞けるというのはアニーの強みでもありますね。

「ninaposⓇ」開発からデータサイエンスへ


—「ninaposⓇ」の開発エンジニアとして、どのようなときにやりがいを感じますか。

一般的なシステム企業では、エンジニアは主に部品の開発に取り組むことが多いと思うのですが、当社の「ninaposⓇ」は自社サービスのため、エンジニアは全体を俯瞰する必要があります。そのため、担当した仕事に対するお客様からの反応がダイレクトに返ってくるところが、「ninaposⓇ」のエンジニアとしての醍醐味です。一人一人の裁量が大きいとも言えますが、部署内のメンバーはそれぞれが得意とする分野を持ち、知らない領域においてもお互いに確認しながら進めることができるため、心強いです。システム改善のためのアイデアが湧いたときが一番ワクワクしますね。


—業務の幅が広いと、身につくスキルも多岐に渡りそうですね。

具体的なスキルとしては、ウェブ開発(PHP、HTML、CSS、jQuery)、C#、データベースの知識(MySQL)、ネットワークやサーバーの知識が仕事上必要になるので、それらを身につけることができます。最初は業界やソフトウェアの仕様を理解するための研修期間(座学)が必要ですが、最終的には「ninaposⓇ」を通じて、業界全体に対して機能や仕組みを提案することができるようになりますよ。一見大変そうに見えますが、所属しているチームのメンバーも入社当初はほとんどが未経験で、スキルを身につけながら業務をこなしてきました。10年以上働いている社員が多いので、業務のサポート体制はしっかりと整っています。また、お客様との関係が近いことから、顧客へのサポート力や調整力などの能力も自然と磨かれていきますね。

—今後挑戦していきたいことはありますか。

洋菓子店の業界では、日々の業務において膨大な量のデータが蓄積されています。今後はそのデータを有効活用し、データサイエンスの領域に挑戦したいと思っています。洋菓子店業界では、人手と時間が不足しているという課題が常に存在しているため、その課題解決に向けたソリューションを提供できるような仕組みを作っていきたいですね。例えば、オンラインショップの売り上げが伸び悩んでいるといった問題に対して、すぐに適切なアドバイスを提供できるようなシステムなど、私たちが蓄積している豊富なデータを活かし、洋菓子店業界の発展に寄与できるようなサービスを提供したいです。それが、TRNグループが掲げる“2040年までに「100の事業」「100人のトップ」”という長期ビジョンへの貢献になるとも考えています。ぜひ、これからにご期待ください。


株式会社アニーは、今後も洋菓子店の皆さまの声を大切にし、洋菓子業界全体の課題に目を向けながら、さらなる発展に貢献してまいります。そのために、この度私たちは「ninaposⓇ」の開発に携わっていただけるエンジニアの採用募集を開始しました。洋菓子業界を牽引し、私たちと共に未来の洋菓子業界を築き上げてくださる方のご応募をお待ちしております。ご興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。