お店のインバウンド対策できてますか?日本の飲食店の「ここが困った!」を実際に聞いてきました。

外国人観光客や在留外国人が増えている中、接客におけるコミュニケーションは問題なく取れているのでしょうか? 日本における英語普及率はアジアの中でもかなり低いと言われています。 今回は日本に住む外国人の方々に、ズバリ!日本の飲食店で困ったことを根掘り葉掘り教えてもらいます!

筆者は東京生まれ東京育ち。28歳になりましたが、都心を歩いていて、年々違和感を感じるようになりました。それは「街中で日本語があまり聞こえてこなくなった」ということです。
 
渋谷・新宿・池袋辺りを耳をすませて歩いてみると「あれ。もしかしてここに日本人は私だけなんじゃなかろうか…」と不安になるくらい、さまざまな国の言葉が聞こえてきます。
 
日本の外国人観光客や在留外国人は年々増加傾向にあります。日本の高齢化が進み、労働者が減少していく中で、外国人の労働者を受け入れる企業も増えました。2020年には東京オリンピックが開催されることも影響し、その数はまだまだ留まることを知りません。


【データ引用元】
法務省 - 平成29年6月末現在における在留外国人数について(確定値) -

 
ここで気になるのは「日本人、英語しゃべれない人多すぎ問題」。日本における英語普及率はアジアの中でもかなり低いと言われています。外国人観光客や在留外国人が増えている中、接客におけるコミュニケーションは問題なく取れているのでしょうか?
 
そこで、今回は日本に住む外国人の方々に話をお伺いしてきました。ズバリ!日本の飲食店で困ったことを根掘り葉掘り教えてもらおうと思います!
 
 

インタビューメンバーのご紹介

ちなみに、何を隠そう私自身が「英語がしゃべれない日本人」です。グローバルなインタビューのメイン言語はもちろん英語。このままではただニコニコしているだけで終わってしまいますので、強力な助っ人メンバーを通訳としてお招きしました。
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●登場人物(写真左から)
アンドゥ…日本のバックパッカー。株式会社Voyagin 事業開発。今回のメンバーを集めてくれた。
ミゲルさん…フィリピンから日本へ来て5年。APU大学入学後、もっと日本で学びたいと感じ、現在に至る。
アマンダさん…アメリカから日本に来て10年。永住権を持っている。元小学校の英語の先生。
ムーンさん…韓国から日本に来て1年。ワーホリで日本へ。日本人の旦那さんと暮らしている。
 
今回集まってくれた方々は、外国人旅行者向け体験サービスの仲介をしている株式会社Voyaginのメンバーです。彼ら自身も母国を離れ日本で暮らす決心をしていて、提供しているサービスも外国人と日本を結ぶお手伝いをしてくださっています。
 
日々どんなことを感じて日本のお店に訪れているのでしょうか。と、真面目な話を聞く前に・・・・
 
まずは皆さんでカンパ~~~~~イ!!
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ちなみに、それぞれの国での乾杯の言葉は
●各国の乾杯
フィリピン…ターガイ(Tagay)
アメリカ…チア-ズ(Cheers)
韓国…コンベ(건배)
と言うそうです!今日は皆さんでそろって日本の「カンパイ!」をしていただきました。
 
 

ここがヘンだよ日本の飲食店

いくつかおつまみも到着したところで、インタビューを始めていきます。マナーでも料理でも構いません。日本の飲食店で食事をしていて、困ったな~とか、おかしいな?と思ったことについて教えてください!
 

日本語だけのメニューは難易度が高すぎる

1番最初に意見をくださったのはアメリカからのアマンダさん。どうやら日本の飲食店でよくある「あのメニューの書き方」にかなり困っているようでした。
 

f:id:tentsu_media:20180416174504p:plain「日本のメニューは言葉が読めても想像できないものが多いから、日本語だけのメニューはとても難しい」

f:id:tentsu_media:20180416174517p:plain「どんな料理か、英語表記を読めば想像できることも多いからね」

f:id:tentsu_media:20180416174504p:plain「それと、パソコンで打った文字はまだ読みやすいから料理名を覚えれば良いけれど、最も最悪なのは”手書きメニュー”!!!独特な書き方で何が書いてあるのか全くわからない!!…あ!まさにこれ!!!」

手書きメニューについて物申すアマンダさん
手書きメニューについて物申すアマンダさん

f:id:tentsu_media:20180416174410p:plain「んーたしかに!アートとしては良いかもしれないけれど、メニューとしてはとても使いづらいと感じる…」

f:id:tentsu_media:20180416174517p:plain「お店の前の看板に“英語メニューあります(English menu available)”と表記がある飲食店、日本はかなり少ないと思う。ときどき、看板に何も書いてなくてもメニューに英語が書かれていることもあるから、そういうお店はもったいないよ!」

 
「英語メニューあります」や「英語が話せるスタッフが居ます」と店頭に書いてあるお店を見かけると、安心して入れるとのことでした。すてきなお店を街で見かけても、このような表記がないと諦めてしまう観光客の方もいるようです。
 

宗教上の理由を考慮してくれるお店が少ない

f:id:tentsu_media:20180416174410p:plain「僕はクリスチャンで、金曜日に肉や酒が食べられない時がある。宗教によっては僕よりも厳密に“動物性食品はすべてNG”という場合もあるけれど、日本の料理には動物性のダシが使われていることが多いから、知らずに食べてしまうというトラブルの話をたまに聞くよ」

f:id:tentsu_media:20180416174504p:plain「宗教の種類や個人にも差があるけれどね。“気にしないで食べちゃう!”という人も中にはいる(笑)」

f:id:tentsu_media:20180416174410p:plain「そうだね(笑)僕もそこまで厳密ではないけれど、もっと宗教に理解がある国になれば、観光客にとっても生活し易くなると思うな」

 
先日店通-TENTSU-でもハラール認証についての記事を公開しましたが、ムスリムの他にも、日本で宗教家として生活をする際には、さまざまな不便があるとのことでした。
 

お通しって一体なんなの?

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f:id:tentsu_media:20180416174517p:plain「日本の居酒屋で1番驚いたのは“お通し”のこと。」

f:id:tentsu_media:20180416174504p:plain「わかる!!!あれは一体なんなの!?お会計を見て驚いて、レシートをよく確認しても“What's this!?”ってなる」

f:id:tentsu_media:20180416174517p:plain「日本ではチップの制度がないと聞いていたけれど、無許可でお金が取られているし、しかも店によって金額が違う…。」

f:id:tentsu_media:20180416174504p:plain「最初に案内してくれれば良いのに!何も言わないでお金を取られるのが、すごく感じ悪いと思う」

 
日本人でも疑問に感じているお通しについて。その文化を知らないで飲食をした外国人観光客の方はもっと困惑しているようです。事前の説明が当たり前になって欲しいですね。(店通-TENTSU-のお通しの記事はこちら)
 

会計の方法が店によって違う

たこわさも日本に来てはじめて食べたよね…と話すムーンさんとミゲルさん
たこわさも日本に来てはじめて食べたよね…と話すムーンさんとミゲルさん

f:id:tentsu_media:20180416174410p:plain「最初に戸惑ったのが、“日本は店によって会計する場所が違う”ということ。」

f:id:tentsu_media:20180416174517p:plain「テーブル会計をするところもあれば、お会計をしようと思って店員さんを呼んだら“レジに行ってください”と注意されることもあった!」

f:id:tentsu_media:20180416174410p:plain「フィリピンではテーブル会計が基本。日本はお店によってルールが違うし、ルールがどこにも書かれていないから、この店はどうしたらいいのかな?と不安になる…」

 
日本の飲食店では、「レジ会計」「テーブル会計」「食券」…とさまざまな会計スタイルがあります。たしかに、ルールが書いてあるお店は少ないかも…。
 
 

今からでも日本のお店が対応できそうなこと

今回お話を伺って、日本では当たり前になっている事柄が「困った」につながっている…ということがわかりました。ただでさえ毎日の運営が慌ただしい飲食業。この記事の結論として「今から英語を話せるようになりましょう!」と言い切ってしまうのは簡単ですが、そうなれるまでにはあまりに敷居が高すぎると思います。
 
英語のメニューを準備しよう
●英語対応をしている場合は、店の前に「英語OK」の看板や張り紙をしよう
お通しは料金と内容を事前に説明を!
会計の方法をテーブルや入口などの目につく場所に記載しよう

 
インタビューに答えてくれた皆さんが共通して「日本人はやさしい」「親切」と言ってくださいました。例えつたないコミュニケーションの中でも、気持ちはしっかりと伝わっているようです。言葉がしゃべれなくとも、改善できることはまだまだありそうです。
 
日本人のこころには「おもてなし」。言葉がしゃべれない・文化がわからない…と避けてしまうのではなく、外国人の方にもきちんと気持ちが伝わるような店づくりを心掛けていってはいかがでしょうか。
 
 
 
 
●協力会社リンク
www.govoyagin.com

 

那須ありぺ



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