【夏バテ解消】トウガンの健康効果!簡単に作れる薬膳スープレシピを紹介

今年は新型コロナウイルスの感染拡大のため、テレワークや外出自粛で室内で過ごす時間が多いですが、夏バテ対策を怠るのはいけませんね。暑さ疲れで食欲がなく、簡単な食事で済ませてしまいたいと思うこともあるのではないでしょうか?
そこで今回は、夏の食材として夏バテ対策もできる「トウガン」の効果・効能と簡単にできる薬膳スープレシピについて紹介します。

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■夏バテの解説、他の対策についてはこちらの記事をご覧ください。
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トウガンとは?

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トウガン、漢字では「冬のうり」と書いて「冬瓜とうがん」と表記しますが、夏が旬の野菜です。
では、なぜ「冬の瓜」と表記されるようになったのでしょうか?その理由は、完熟時のトウガンは、表面の皮に白い粉のようなものをまとい、それが雪のように見えたからと言われています。もう一つ説があり、それはトウガンの貯蔵時間が長く、夏期に収穫しても冬まで貯蔵できることで、冬の名前を付けたというものです。
トウガンは、スープや炒めもの、漬け物にも使えて、バリエーション豊かな料理のレシピがたくさんあります。水分量が高く、低カロリーのトウガンは、ダイエットにも注目されています。また、体を冷やす効果もあるので、夏バテ防止には適した食材です。


トウガンの効果・効能

トウガンは薬膳料理の食材としてよく使われています。古代中国の薬学書「食療本草しょくりょうほんぞう」にも生薬しょうやく※として使われるのが記載されています。果実部分だけではなく、皮・種まで、丸ごと食べることができ、さらにそれぞれの部分に薬用効果があります。
※生薬:漢方薬の原料、天然由来の医薬品の総称。


利尿作用

トウガンは95%が水分と言われ、汗をたくさんかく夏には水分補給としてぴったりの野菜です。
夏場は、冷房や冷たい飲み物を摂取する機会も増えるため、体に余分な水分がたまりやすくなります。すると、むくみが起きる原因になります。トウガンの皮は、「冬瓜皮とうがんひ」とよばれ、利尿りにょう作用があり、体内の水分を調節してくれます。むくみを解消したり、熱をとり除いてくれたり、さらにトウガンに多く含まれる「カリウム」には体の摂り過ぎたナトリウム(塩分)を排出する働きがあります。

便秘解消

トウガンは「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の両方がバランスよく含まれているので、便秘の予防・改善効果があります。
水に溶けにくい不溶性食物繊維は、整腸効果があり、腸壁を刺激することで、腸内の有害物質を排出させることができます。また、水に溶けて粘性のあるゲル化した水溶性食物繊維は、脂肪・糖分の吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑えることができます。


咳止め作用

トウガンの種を乾燥させたものを「冬瓜子とうがし」または「冬瓜仁とうがにん」といいます。漢方薬として、たんの解消、肺を潤してくれる効果があります。

美肌・健康効果

肌の健康維持に役立つ、コラーゲンの生成を促すビタミンCが含まれています。ビタミンCは風邪に対する抵抗力を高める働きがあることで知られています。カロリーも低くて、100gあたり16kcalです。さまざまな料理に活用できるため、ダイエットにもとても向いています。

高血圧予防

トウガンに含まれている「サポニン」という成分は、脂肪や糖分の吸収を抑える効果があり、コレステロールと中性脂肪を減少させることも期待されます。


トウガンのデメリット・注意点

トウガンの体を冷やす性質は薬膳※では「涼性りょうせい」といいます。薬膳では食材が「体を温める」「体を冷やす」で分類され、その強さによって「熱、温、平、涼、寒」5つの性質に分類されています。
代表的な「涼性」の食材は、とうがん、大根、スイカなどがあります。体の熱を下げて、水分を補給する作用があり、不要な水分は排出してくれます。逆に体を温める「温性」の食材は、代表的にはショウガ、高麗人参、玉ねぎなどがあります。

涼性の食材は、夏期や高温多湿の時期に食べるのに向いていますが、食べすぎてしまうと、体質によっては体調を崩してしまう可能性もあるので、自分の体質に合わせて、バランスよく摂取するようにしましょう。特に、以下のような方々は注意が必要です。

※薬膳とは、中医学理論に基づいた料理


■生理中の方は要注意!

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生理痛は日常食と繋がっています。特に生理中で痛みや貧血などの症状がよく起こる方は要注意です。
生理前・生理中に体を冷やしてしまうと、血行が悪化してしまい、子宮収縮が生じ生理痛の悪化の原因になります。なので、トウガンのような涼性食材だけではなく、アイスや冷たい飲み物もできるだけ避けましょう。


■胃腸の弱い・冷え性の人

涼性食材は普通体質や暑がりの人には問題ないのですが、胃腸の弱い方や冷え性の方は、なるべく暖かい料理に調理してから食べましょう。冷えている食材は胃腸冷やし、働きを弱めてしまうので、涼性の野菜を摂取する場合は、加熱することをおすすめします。


簡単な薬膳スープレシピ

トウガンと豚肉入りスープ

トウガンスープのレシピをネットで調べると、中華スープのレシピが多く出てくるかと思います。それは、南にある台湾や香港などの国の夏期は高温多湿のため、トウガンスープは中華圏にとって夏の定番スープとなっているからです。

今回は、たくさんあるトウガンスープの中から、日本でも材料を集めやすい、薬膳スープのレシピを紹介します。薬膳スープと言っても生薬を使わないので、苦手な人が多い生薬ならではの独特な味はせず、健康的でおいしい、簡単に作れる一品になっています。

※本来ならば塩の代わりに塩漬け卵を使いますが、日本で購入するのが難しいので、今回は塩漬け卵抜きのレシピに変更しています。塩漬け卵を使う場合は、塩の量を調節してください。
塩漬け卵も体を冷やす効果があります。また、塩とは違う風味が楽しめるので、購入できる方はぜひ試してみてください。


■材料
1.) トウガン 1/4個
2.) 豚バラ肉 300g
3.) 塩 少々
4.) ショウガ 薄切りで5枚

■豚肉に下味をつける際の調味料
5.) 塩 1/4茶匙
6.) コショウ 少々
7.) 片栗粉 1茶匙

■作り方

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①トウガンをきちんと洗い、大き目の塊に切り分けます。この際、トウガンの皮は剥かなくて大丈夫です。

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②豚肉は斜め薄切りにし、塩・コショウ・片栗粉をまぶし、15分ほどおきます。

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③香りが立つように、しょうがを薄く切ります。

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④鍋に、水とショウガを入れて中火にかけ、沸騰したらトウガンを加えて、弱火で煮ます。

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⑤トウガンが半透明の状態になったら豚肉を入れ、色が変わるまで煮込み、最後は塩を少々加えて味の調整をします。

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⑥これで完成です!豚肉を入れる際に、春雨も一緒に煮込むと、食べるスープのようになるので、食欲のない日や忙しい日におすすめです。


★ポイント

・トウガンの皮は薬膳として利尿作用があるので、剥かずにスープに入れましょう。
・トウガンの種は咳止め作用があるので、種を取らずに入れましょう。
・ショウガには、トウガンの体を冷やす性質を中和できる効果があります。

まとめ

いかがでしょうか。今回は夏バテ防止対策にも、ダイエットにもおすすめのトウガンについてご紹介しました。トウガンで美味しく作れる料理のレシピは、まだたくさんあるので、ぜひこの夏に作ってみてください!

くぼたん

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