店舗の業務用スピーカーの選び方!音響設備を導入する前に知っておくことは?

店舗で流すBGMは、空間の雰囲気をつくるひとつの重要な要素です。そんなBGMですが、音を流す機器が適切でなければ、いい雰囲気をつくるどころか、耳障りで邪魔なものになってしまう可能性もあります。
 
今回は、楽器づくりのプロであるヤマハが生み出すスピーカーとともに、スピーカーから音を出す仕組み、店舗ごとのスピーカーの選び方などをご紹介します。
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店舗BGMが与える3つの行動効果

まずは、店舗BGMがお客様にもたらす3つの効果をご紹介します。
1.マスキング効果
BGMを流すことで、周りの会話や機械音などの雑音を打ち消せる効果のこと。これにより、お客様がリラックスして空間を楽しむことができる。
 
2.イメージ誘導効果
お店の雰囲気を作る効果のこと。クラシックを流すと高級感を演出できたり、流行りやお客様の世代に合うJ-POPを流すと、親しみやすいイメージを与えられる。
 
3.感情誘導効果
お客様の感情に作用する効果のこと。BGMによって潜在意識に働きかけることで、行動を促すことができる。ゆっくりくつろいでもらい客単価を上げたい場合は、速度の遅いゆったりした音楽を流すなど。
 
お客様に心地よさを与え、行動にも関わってくるBGM。ただの音楽だと言ってあなどってはいけないことがわかりますね。
 

店舗用のスピーカーとは?

店舗で使うスピーカーは、一般家庭用のものとは少し勝手が異なります。家庭用のものであれば、音楽を流す機器とスピーカーをつなげば音楽が流せますが、店舗で使用する業務用機器であるスピーカーは、単体では音が流れません。音を出すには「パワーアンプ」が必要となります。家庭用のスピーカーが、スピーカーのみで音を出せるのは、スピーカーとパワーアンプが一体型になっているためです。 
 
パワーアンプとスピーカーが別々であるメリットは、音質がよく出力が高いこと。店舗など、一定の広さがある場所で適しているのがスピーカーとパワーアンプが別々の業務用スピーカーということです。
   

パワーアンプとは?スピーカーから音を再生する仕組み

パワーアンプとは、音源を再生する機器とスピーカーとをつなぎ、スピーカーに音信号を流す機器のこと。再生機器でパワーアンプに音源を入力し、スピーカーで音を出力するという仕組みです。
それぞれの機器をつなぐ順番は、以下の通りです。
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【スピーカーの種類】あなたの店舗にぴったりなものはどれ?

店舗で使用する業務用BGM機器には主に、「天井埋込み型」「露出型」「ペンダント型」の3種類があります。店舗の仕様によって向き・不向きがあるので、どのような店舗にどの形状が向いているのかをまとめました。
 
天井埋め込み型
・天井に埋め込む
・内装デザインを邪魔しない
・天井が高めの店舗であれば音量のばらつきが出ない
露出型
・天井や壁に金具で固定する
・設置する角度や位置の調整可能
・あえて見せることで音質のこだわりを演出
ペンダント型
・天井からワイヤーで吊るす
・高さが自由に変えられる
・天井の高さがないと圧迫感を生むため注意
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◆おすすめの店舗
・スピーカーを目立たせたくない
・ある程度天井が高い
◆おすすめの店舗
・天井の工事ができない
・天井が低い
◆おすすめの店舗
・天井が高い
・天井がスケルトンである

スピーカー配置で気をつけるポイント

店舗の作り・構造によって向いているスピーカーが分かったところで、配置において気をつけるポイントをご紹介します。スピーカーの数が少ないと、スピーカーから遠くのお客様に音楽が届かない場合があるため、店舗の広さに応じて必要台数を計算する必要があります。
 

カバーエリアとスピーカーの設置台数

空間の広さに対し、スピーカーの数が少ないと、すべてのお客様に音楽を届けることができません。スピーカーの台数を決めるのは、音楽が届く範囲である「カバーエリア」というもの。カバーエリアについては、スピーカーごとに性質が変わるので、それぞれ見ていきましょう。
 

■天井埋め込み型スピーカーの場合

天井埋め込み型では、スピーカーから出た音は上から下へ円すい状に広がっていきます。以下の表では、右に行くほど音質はよくなる分、コストもかかってくる音響設計となります。
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BGMサウンドシステムの設計では、一般的にEdge to Edgeを採用します。そのうえで、BGMが不要なエリアにはスピーカーを設置せず、BGMが重要なエリアではスピーカーを増やし、コストと品質のバランスを考慮してスピーカーを配置します。
 

■露出型スピーカーの場合

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下方向にしか音を出せない天井埋め込み型スピーカーとは異なり、露出型のスピーカーは適切な振り角度で設置することで、カバーエリア内の音ムラを自然に抑えることができます。
 
取り付け位置の高さが高くなるほど、カバーエリアは広くなります。上記の図は、3m前後の高さにスピーカーを取り付けた場合のカバーエリア。取り付け位置が1m高くなると、カバーエリアの直径はだいたい1~2m大きくなります。
 
 
これらを自分で計算しようと思うと大変ですが、店舗の広さと天井の高さを入力するだけでカバーエリアを自動で計算してくれるサイトもあります。店舗の広さごとのヤマハスピーカーの台数は、以下より計算できます。ぜひお試しください。
 
店舗に必要なスピーカーとパワーアンプを素早く算出するウェブツール
「ヤマハインストアミュージックシステムアドバイザー(YIMSA/イムザ)」

  

よりよい音質にする機器「サブウーファー」

低域を強化する効果のある「サブウーファー」をスピーカーとともに導入することで、よりリッチなサウンドが再現可能です。特に、ジャズやロックなどの低音が効いた音楽を流す際に使用すると、より豊かな音質を得られます。
 
また、音楽のボーカルの帯域が下がり、会話が聞こえやすくなる効果もあります。
 

YAMAHAのスピーカー紹介

ヤマハといえば楽器、特にピアノのイメージが強いかと思いますが、スピーカーの製造も行っています。その歴史はなんと50年!長年楽器およびスピーカーを作り続けた経験から生み出された音質は、やはり信頼できるものです。ここではヤマハスピーカーの特徴と魅力をご紹介します。
 

YAMAHAの業務用スピーカーの特徴

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◯楽器作りの経験から生まれたサウンド

長年、ピアノをはじめとした楽器作りに真摯しんしに向き合ってきたヤマハだからこそ作れる音質で、音にこだわりのある人の需要も叶えます。フラットなチューニングにより、ピュアな音質を実現しており、どんな音楽にも映える仕上がりです。
  

◯空間に馴染むデザイン

ヤマハのスピーカーは、見た目が上品でスタイリッシュなことがポイント。空間に馴染む柔らかさも兼ね備えています。設置する向きによって見え方が変わってくるためロゴは入れておらず、ヤマハのブランドマークである音叉マークが控えめにあしらわれています。
メーカーの色はあまり出したくない、空間デザインの邪魔をしたくないという方にぴったりです。
 

◯日本製でサポートも安心!

有名なスピーカーブランドは海外のメーカーが多い中、ヤマハのスピーカーは日本の製品です。そのため、サポートも安心、施工性も高いことが特徴。日本製だからこその ”かゆいところに手が届く” 細やかな設計が特徴です。
 
ヤマハのスピーカーへのこだわり、優位性について詳しくは店舗用BGMスピーカーシステムをご覧ください。
 

YAMAHAのスピーカーの魅力

ヤマハのスピーカーにおけるラインアップの中でも特徴的なのは、VXSシリーズのMモデル
 
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このシリーズは、これまでのスピーカーの概念を覆す、手のひらサイズのコンパクトなスピーカーです。それにより、内装に溶け込むように馴染みます。
 
しかし、ただデザインのためだけにサイズを小さくしているわけではありません。
スピーカーには、口径が小さいほど音が広がるという性質があります。それを見事に利用したのが、このスピーカーなのです。小型のボディから出る音は、空間を包み込むように満たし、お客様に居心地の良さを提供します。
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また、天井に埋め込んだり、照明レールで取り付けることも可能です。一般的な天井埋め込み型のスピーカーと違い、小型で設置バリエーションが多いので、店舗のいたるところに分散配置させることができます。
 
こちらは、ヤマハのVXSシリーズMモデルを設置した飲食店の声です。
 

通常のスピーカーの場合、スピーカーの真下がうるさくなってしまうことがあります。ただし音量を下げると今度は、スピーカーから遠い客席ではBGMが会話にかき消されてしまいます。ヤマハの小型スピーカーは指向角度が広くて音圧分布が均一なので、会話の邪魔をせずにまんべんなく音が届くところが良いと思います。
 
【導入事例】タリーズコーヒー株式会社様 タリーズコーヒー 江ノ電江ノ島駅店 /カフェ/神奈川県-YAMAHA

 
百聞は一見にしかず、ということで今回、長年音楽をたしなんでいる店通編集部・ぴのこが、実際にヤマハの音響機器を設置している「タリーズコーヒー 東急プラザ渋谷店」にて音響を体感してきました。
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こちらでは、VXSシリーズのMモデルとサブウーファーを、天井に埋め込んで設計されています。スピーカー本体は想像以上に小さくて目立たず、温かみのある店内に自然に調和しています。
 
まず驚いたのが、ずしりと、しかし優しく響いてくる低音。会話の邪魔をしない、上品な響き方でした。サウンド全体でみると立体的なサウンドに聞こえ、とても居心地のよい空間に感じられたのも印象的。音響でこんなに店舗体験が変わるのかと、目からウロコでした。
 
ヤマハの業務用スピーカーは、さまざまな店舗で導入されています。実際に足を運んでその音響を体感していただくのが一番なのですが、飲食店の導入事例は以下よりご覧いただけます。

【導入事例】800°DEGREES 東京国際フォーラム店様 / レストラン / 東京
-「音楽・音響を含めてですが、お客様から、『空気感が良い』という声をたくさんいただいています。」
 
【導入事例】「Buvette」様 東京ミッドタウン日比谷 /東京都
-「小さくて目立ちませんが、音の広がりや存在感がとてもあると思います。」
 

音響はお客様の満足度向上の鍵にも

空間を彩るBGMを良い音質で楽しんでもらうことで、お客様の満足度も上がり、滞在期間が伸びたり、リピートにつながったりもします。ヤマハのスピーカーが設置された店舗の空間で、実際に身を持って体験できました。
 
ヤマハの業務用音響機器は、今回ご紹介した以外のスピーカーやパワーアンプなど、さまざまラインアップされています。ヤマハのスピーカーにご興味を持った方は、こちらより資料請求、またはお問い合わせください。 
 

 

ヤマハの音響機器サイトはこちらから

ヤマハ店舗用スピーカーのホームページ
店舗用BGMスピーカーシステム
 
「天井埋め込み型」「露出型」「ペンダント型」それぞれのラインアップ
業務用スピーカーのラインアップ
 
業務用のプロオーディオ導入店舗の紹介
業務用音響設備の導入事例

店通編集部

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