恵比寿横丁の管理に挑む!コミュニティと共存する『恵比寿横丁ビジネス奮闘記』

恵比寿横丁とは、屋台のような数坪の飲食店が、20店舗ほど立ち並ぶ「恵比寿の飲み屋街」。浜倉好宣氏のプロデュースにより人の流れを再生し、月間10万人が訪れる東京の観光名所となりました。恵比寿横丁の営業時間がまちまちなテナント、町会、商店会、警察、行政などとの連携を図り、繋がりを築いてきた、店舗流通ネットの『恵比寿横丁ビジネス奮闘記』を紹介します。

店通-TENTSU-をご覧の皆さん、こんにちは。
これまで、「退店レジュメ」シリーズとして、 カフェの開業から閉業に至るまでの約5年の実体験をコラムに連載してまいりました『浅野』です。
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今回からは、店通-TENTSU-の運営会社「店舗流通ネット」と「恵比寿横丁」について、お話をさせていただきたいと思います。

恵比寿横丁とは?

2008年5月30日に数坪の飲食店が屋台のように立ち並ぶ「恵比寿横丁」が、恵比寿駅から3分ほどの立地に開業しました。その後、2回の増床をおこない、2019年の現在は20店舗が営業をしています。
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この恵比寿横丁の前身は、八百屋さんや魚屋さんが軒を連ねる昭和の匂いのする『山下ショッピングセンター』という市場でした。時代の移り変わりでシャッター街となっていった施設を、浜倉的商店製作所の浜倉好宣氏が、企画・プロデュースだけでなく、自ら直営店も出店し、見事に人の流れを再生させたことは広く知られています。
 
そして、あまり知られていないのですが、店通の運営会社である店舗流通ネットは、この恵比寿横丁のサブリース会社の役割を担っております。つまり、建物の所有者から賃借し、店舗の区分を作り、各テナントさんに転貸している「大家さん」という立場なのです。
 

日本を代表する東京の観光名所『恵比寿横丁』

いまでこそ月間10万人という、とんでもない来場者が訪れる恵比寿横丁。海外の旅行パンフレットや、東京の観光ガイドにも掲載されていることから、日本の文化に触れたいという観光客が後を立ちません。
 
開業当初は洗練された街「恵比寿」の中に現れた、自分らしく居られる昭和の飲み屋街「世代を超えて笑う人情横丁」で、お店の人や隣の席のお客さんとも自然に会話が生まれるような、気取らず楽しく過ごせる場所でした。
 

食のワンダーランド『恵比寿横丁』

その後10年を経て、正に世代、職業を超えた多様な人々で賑わい、地域の溜まり場となるにつれ、多くのメディア、マスコミに取り上げられ、テレビ撮影やメーカーCMにも利用され、芸能人のお客様もいらっしゃる『食のワンダーランド』的な存在にまでなりました。

そして、さまざまな人が訪れるようになるなかで、酔っぱらったお客さん同士のケンカや騒音問題、横丁周辺でのタバコやゴミのポイ捨てなどが見られるようになりました。
あまりにも多くのお客様が来て賑わう一方で、ご迷惑がかかっているのもまた事実であり、決して目を背けてはならない問題です。真摯しんしに確実に対応していかなければならないと考えました。 

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いまでこそ企画会社、テナント、商店会、町会、警察、行政、近隣住民、地元メディア、キックボクシングジムなどとの連携を図り、約30以上の関係者と繋がりを築いてきましたが、これからの恵比寿横丁はどうあるべきか。地域と連携した商業施設を作れるかという問題を皆さまと一緒に考えていければ幸いです。
 
それでは私の横丁奮闘記、少々お付き合い下さいませ。

恵比寿横丁を管理しよう! 『横丁管理』とは

話は少しさかのぼり、まずは店舗流通ネットがなぜ恵比寿横丁の設備管理を始めたのかをお話しさせていただきます。
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冒頭でも触れましたが、私が在籍する店舗流通ネットは恵比寿横丁をサブリースをしている転貸人、つまり大家という立場です。それまで担当していた社員が退職するため、浅野が後任として引き継ぐ事になったのが、いまから約2年前の2017年春頃でした。
 
引き継いだ当初の恵比寿横丁の設備は、エアコンは調子が悪い、扉は摩耗まもうしてゆがんでしまっているなど、メンテナンスが必要な状況でした。
 
飲食店オーナーの経験があり、現場のプレイヤーとしての大変さを知っている浅野は、そんな状況を見るに見かね、現場改善のために修繕に携わり、現場の声に耳を傾け、要望に次から次へと対応をした結果、その延長線上に『横丁管理』というものができ上がったのです。

横丁管理といっても、私自身に設備に関する特別な知識がある訳ではありません。知識が多いに越したことはありませんが、何よりも人と真剣に接し、逃げずに対応する姿勢が大事だと私は考えています。
 

恵比寿横丁改善エピソード 提灯70個の改修

ここでエピソードをひとつお話させていただきます。恵比寿横丁にいらっしゃった事がない方も店通-TENTSU-を読んでくださっていると思います。
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恵比寿横丁の3つのエントランスには、シンボルともいえる大小約70個の提灯ちょうちんが灯されています。現在は改修済みなのできれいですが、約2年前は提灯の真ん中がパックリ裂けて大きく口を開けたような「オバケ提灯」だったのです。この提灯は全て手書きで文字を書いているため、時間も掛かるし費用も高額な商品でした。
この状況を改善するには、提灯の制作と設置について、営業時間もまちまちな全テナントの同意を得て、費用を分担する必要がありました。店舗の運営会社と代表者へ説明をして同意を得て、費用を回収する。全20店舗を調整するのは、だいぶ骨が折れましたね。

横丁管理とは? 恵比寿横丁から学んだノウハウ

約20店舗のテナントと近隣商店会、町会、近隣住民の皆さま、近隣商店、警察、行政などとの調整を誠実に、目的・主旨をぶらさずに、相手に寄り添いとことん継続的に付き合った結果、今があると思います。しいて言えば、これがノウハウです。
全然難しくはありません。誰にでもできます。内容は至ってシンプルです。
しかし、それを継続していくことはとても難しいです。基本24時間365日対応です。皆さんこれを継続できないのですが、この「いつでも対応する」ということに注力したからこそ、関係各所と信頼関係を構築する事ができました。
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関係者の皆さまと取り組んだ『恵比寿横丁ビジネス奮闘記』、続きは第2弾でご紹介したいと思います。
 

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浅野

 
 
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