【虫歯予防】生活習慣病が原因?歯周病・口臭を予防し、健康な歯で“食”を楽しむために。

虫歯とは?虫歯ができるメカニズムと歯周病、正しい歯磨き・うがいの仕方とは? 歯周病になりにくい食事は、肌の色艶にも効果的で、風邪を引きにくい丈夫な体作り、快眠快便にも働くので、体の健康から生活習慣病を予防し、口の健康へとつなげることができます。 肥満や生活習慣病予防のためにも、歯の健康について紹介します。

どうも、未だ親知らずが生えてこない、Ms.小わっぱです。
親知らずを抜くのは非常に痛いと耳にしたことがあるので、できればこのまま生えてこないで欲しいと願っております。

さてみなさま、虫歯・歯周病予防はしっかりされていますか?
もしかして、虫歯・歯周病の治療中だったりしますか?
歯医者の予約や通院が面倒であったり、歯を削る音が苦手だったり、歯科治療はいくつになっても敬遠したくなりがちですよね。
ですが、虫歯を放置してしまうと、もっと大変なことになってしまいます。
今回は、いつまでも健康な歯で“食”を楽しんでもらうため、虫歯や歯周病、そして口臭予防の方法をご紹介していきたいと思います。
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虫歯と歯周病について知ろう!

虫歯・歯周病ともによく使う言葉ですが、その意味、きちんと知っていますか?
まずは、言葉の意味についておさえておきましょう。

【虫歯】とは?

○歯の硬い組織が、口腔内の細菌の作用による食べかすの発酵で溶解し、破壊される状態。また、その歯。虫食い歯。齲歯(うし)。

【歯周病】とは?

○歯をとりまく組織にかかわる病気の総称。歯槽膿漏(しそうのうろう)・歯肉炎・歯周炎など。

<デジタル大辞泉 / 小学館>


言葉だけだと少し難しいですね。
もう少し詳しくみていきましょう。

虫歯とは?虫歯ができるメカニズム!

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虫歯は、なぜできるのでしょう?
虫歯の発生条件には、次の3つが大きく関わっています。

口腔内こうくうないの細菌のエサとなる「糖質(主に砂糖)」

②砂糖を発酵させ、酸を生み出す細菌「ミュータンス菌」

③酸への抵抗力が弱ってしまっている歯の質「エナメル質」 

カルシウムをたくさん含んでいて、ダイヤモンドの次に固いといわれているエナメル質の弱点は、
カルシウムは酸に溶けやすく、カルシウムなどのミネラルが酸に溶かされることを“脱灰だっかい”といいます。エナメル質が溶かされてしまうと、有機成分が多く含まれている象牙質ぞうげしつへと達します。象牙質はエナメル質よりやわらかいため、虫歯が一気に進行してしまうのです。

虫歯がエナメル質でとどまっている場合、無症状でしみることもなく、予防をしっかりしていれば、溶かされたミネラルが元の状態に戻る“再石灰化”が生じ、虫歯の進行も止まります。
ですが、虫歯が象牙質の深部に達してしまうと、冷たい物や甘いものを飲食した際に、しみるようになります。そうなると歯を削ったり、銀歯を被せるなどの処置が必要になってしまいます。

虫歯が歯髄しずいまで到達してしまうと、炎症を起し、激しい痛みを伴うようになります。こうなってしまっては、神経を取るしかありません
さらにそのまま放置を続けてしまうと歯根膜しこんまくから細菌が顎骨がっこつへと感染し、顔を腫上がらせる最悪の状態になるのです。
こうやって、虫歯は着々と進行していきます。

歯周病とは?歯周病の原因は食生活?

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歯周病は、どのように起こるのでしょうか?
歯根しこんは、歯槽骨しそうこつと呼ばれるあごの骨にしっかりと根元まで埋まり支えられています。
ですが、食べかすがプラーク(歯垢しこう)と呼ばれる多くの種類の細菌が増殖したかたまりとなり、炎症を起し、歯槽骨が溶けて位置が低くなっていってしまうと歯周病になってしまうのです。

プラークは、別名「歯につくバイオフィルム」と呼ばれており、歯周病菌は、酸素の少ない場所を好みます。そのため、歯周ポケットの中に多く存在し、毒素や酸素を放出して歯周組織を破壊していきます。

炎症にも段階があり、歯肉しにくで起こる炎症を“歯肉炎しにくえん歯槽骨や歯根膜で起こる炎症を“歯周炎ししゅうえんといいます。
歯槽膿漏しそうのうろう”という言葉を耳にしたことがあると思いますが、それは歯周炎の状態のことです。

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歯周病の恐ろしいところは、痛みがないにもかかわらず、静かに進行していることです。気づいた時には、ものを噛むのが辛くなっていたり、歯がグラグラと不安定になっていたり、最悪の場合抜け落ちてしまうこともあります。
歯周病は、生活習慣病とも関連していることが最近の研究で明らかになっており、予防するには口だけではなく、体全体の健康状態を保つことが重要です。

では、歯周病にならないためにはどのような食事をとれば良いのでしょうか?
歯周病になりにくい食事には、いくつか特徴があるので、ここでご紹介しておきます。

○主食は、玄米、3分づき米などの未精白米、未精白パンなどを食べる。
○緑黄色野菜を中心に毎食野菜を食べる。
○小魚、海藻かいそうを良く食べる。
○大豆、ゴマなどの種実類・豆類を多く食べる。
○肉や油の多いものは控える。
○甘いものはあまり食べない。


ミネラル、ビタミン、食物繊維が多く、よく噛んで食べなくてはいけないものが多いことが分かります。噛むという行為は、骨を丈夫にするだけでなく、顎骨も発達して歯列も美しく整えることができます
また、これらの食事は、肌の色艶にも効果的で、風邪を引きにくい丈夫な体作り、快眠快便にも働くので、体の健康から生活習慣病を予防し、口の健康へとつなげることができます。

逆に、甘いもの、やわらかいものを多く食べる食習慣は、歯周病の原因であるプラークを増殖させやすくするため、避けましょう。

その他、歯周病に悪い影響を与えるものを以下に挙げてみました。 

■喫煙■
ニコチンは血管を収縮させるため、歯肉の血行不良をひきおこします。また、一酸化炭素が含まれているので、歯周組織の酸素欠乏も引き起こしてしまいます。そのため、歯周組織は栄養不足になり、歯周病細菌に対する抵抗力が低下し歯周病を重症化させる原因となります。 

■歯並び■
歯並びが悪いと、歯みがきが上手にできず、プラークが増殖して炎症が起こりやすくなります。

■修復物■
歯に合っていない修復物(クラウン=銀歯のこと)には、プラークがたまりやすくなります。

■口呼吸・歯ぎしり■
口呼吸は、口の中が乾燥し、プラークがつきやすくなるだけでなく、歯肉の抵抗力を弱め炎症がおきやすくなります。
歯周組織は歯ぎしりのような横から加わる力に弱いため、歯周病を悪化させてしまいます。

 
ストレスなども体全体の免疫力を下げる原因になりますので、できるだけためないよう注意しましょう。 

口の役割は無限大!口の健康は体の健康

虫歯や歯周病が怖い病気であることは、ここまで記事を読んでくださった方は、お分かりになっていると思いますが、口の健康が重要な理由はもう1つあります。
それは、口自体が重要な役割を担っているからです。
では、口の役割とは何なのでしょうか?

口の重要な4つの機能

口には、重要な4つの役割があります。

①食べること
②呼吸をすること
③話すこと
④表情をつくること
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上記の4つの役割は、大きく分けてさらに2つのグループに分類できます。
 
人間の生命維持に必要なグループ、“食べること” “呼吸をすること”、
コミュニケーションに必要なグループ、“話すこと” “表情をつくること”です。

食べたり、呼吸をすることは、生まれた頃から自然に行っていることですが、歯が痛くてものが噛めない時や、風邪を引いて鼻がつまってしまった時など、食べることや呼吸をすることが不便になってしまうと、毎日の生活の質が落ちてしまいます。
それだけではなく、毎日普通に行っていたことが実は生活の喜びの1つであったことにも気づかされます。

また、喉が痛かったりすると、声を発することがいとわしく、ついつい他者とコミュニケーションを取る機会を減らしてしまったりします。声を発さなくなると、唇、舌、声帯、顎、口周りの筋肉を使わなくなり、いつの間にか笑顔を作れなくなってしまうかもしれません。
笑顔は、言葉が通じなくても有効なコミュニケーションです。いい笑顔で歳を重ねるためにも、口周りの筋肉の衰えには注意しましょう。


唾液にだって意味はある!唾液の役割とは?

口の周囲の機能も大事ですが、実は口の中にも重要な役割を担っているものがいます。
それは“唾液”です。

消化液のイメージが強いかもしれませんが、唾液とは、洗浄剤・抗菌剤でもあり、保湿剤でもあります。それだけではなく、歯や粘膜の保護液や修復液の役割も果たす、中和剤でもあるのです。
そんな唾液は、口内だけにとどまらず、全身の健康についても多大な影響を及ぼしています。

唾液の働き

咀嚼そしゃく嚥下えんげを助ける
○発音を助ける
○胃の消化・吸収を高める
○細菌やウイルスを殺菌し、口内を洗浄する
○歯や粘膜を保護し、修復を助ける
○口の中が酸性、アルカリ性に偏らないよう中和する
○発ガン性物質を抑制する
○体の組織を修復する
○口臭をおさえる

唾液は、健康な成人の場合、1日に1リットルから1.5リットルも分泌されるといわれています。
私たちが特に意識していなくても、日々一生懸命健康を維持するために頑張ってくれていたのですね。

口の匂いは唾液の量で決まる!?唾液で口臭予防!

唾液の働きの1つに“口臭予防”があります。
口臭、自分ではなかなか気付きにくいですが、気になる問題ですよね。
唾液と口臭にいったいどのような関係があるのでしょうか?
f:id:tentsu_media:20190418121841j:plain実は、口臭の主な原因は、口の中に潜むバクテリア
その数、きちんと歯磨きをしている人でも1000~2000億個といわれています。
口臭の原因となるバクテリアの多くは、酸素が少ない環境を好みます。そんなバクテリアの天敵である酸素を口の中に供給してくれるのが、唾液なのです!

なかでも、分泌されたばかりのサラサラとした唾液には、多くの酸素が含まれています。
逆に口の中が乾燥していたりすると、口内に十分な酸素が供給されないため、バクテリアが繁殖しやすい環境を作ってしまうことになります。
では、どうしたら唾液の分泌を増やすことができるのでしょうか?

唾液の分泌を促進するには

○物を噛む・舌でなめる・飲み物を飲む
○顔の周囲にある耳下腺じかせん顎下腺がくかせん舌下腺ぜっかせんに刺激を与える
舌根ぜっこんの筋力を鍛える
○鼻呼吸を行う
○リラックスをする

その他口臭を防ぐためには、食後の歯磨き、フロッシング、マウスウォッシュをきちんと行い、口の中の口臭の原因菌を減らすことが重要です。

その際には、舌上にも注目するようにして下さい。舌上には、体調が良くない時などにも表れる舌苔ぜったいと呼ばれる、白っぽい、歯垢と同じような細菌の固まりが付着します。歯磨きなどを食後に行えない場合は、水を飲むだけでも口臭予防の効果があります

また、玉ねぎ、ねぎ、にんにく、その他の香辛料が入った食べ物、酒、煙草などは、口臭の原因となる代表的なものたちです。食べた際は、きちんと歯磨きを行うようにしましょう。
パセリ、セロリ、人参、などの野菜やハーブは、水分を多く含んでいるので、口臭予防に良い食品といえます。

正しい歯磨き・うがいを身につけよう

健康な歯を保ち続けるために、正しい歯磨き・うがいを身につけておきましょう。

正しい歯磨きの仕方を習慣づけよう

正しい歯磨き

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①歯ブラシの持ち方
鉛筆を持つ持ち方と同じ持ち方で、力を入れないようにします。

②歯ブラシのあて方
ブラシの毛先を歯の面に対して直角にし、歯と歯茎(歯肉)の境目にあてます。
歯周ポケットを磨く場合は、歯茎に対して45度の角度でブラシの毛先をあてます。

③歯ブラシの動かし方
歯ブラシを小刻みに動かし、1~2本ずつ磨くようにします。

④歯を磨く場所
歯の表面、裏面、奥歯のかみ合わせ部分、歯と歯の間、歯と歯茎の間、歯茎と、磨き残しのないようにしましょう。

⑤歯を磨く順番
磨き残しをしないために、歯を磨く順序を決めておくと良いでしょう。

⑥歯磨き粉の使い方
歯磨き粉を使用すると、香料などの効果からスッキリし、汚れがきちんと取れたと錯覚してしまいがちです。また、歯磨き粉には煙草のヤニやカフェインによるステイン(黒ずみ汚れ)を取るために、研磨剤が入っているものもあります。
そこで、歯を磨く際はまず、水だけで行うようにし、その後仕上げとして歯磨き粉をつけて磨くようにしましょう。
丁寧に正しい磨き方で磨けば、水だけでも歯磨き効果はあります。

⑦歯磨きのタイミング
起きたら、食べたら、寝る前に、を心掛けましょう。


正しいうがいの仕方を習慣づけよう

正しいうがい

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うがいには、3種類のうがいがあります。この3種類のうがいをしっかり使い分け、きちんと口の中を洗浄しましょう。

■ブクブクうがい■
歯茎と頬のあいだをすすぐためのうがい。
頬の片側にのみ水を入れて、頬を膨らませたりすぼめたりしてすすぎます。
左右が終わったら、今度は左右一緒に左右の頬を動かしてすすぎます。

■グズグズうがい■
歯茎のあたりをすすぐためのうがい。
上唇、上顎、上の歯の間などに水を入れて、鼻の下を膨らませたり縮めたりしてすすぎます。
上部が終わったら、今度は下部も同じようにすすぎましょう。

■ゴロゴロうがい■
のどを洗うためのうがい。
ブクブクうがい、グズグズうがいを行った後、水が喉に届くよう、しっかり天井を向きながら、舌や喉をすすぎます。
水を吐き出すときは喉に水が残らないようにしましょう。

その他にも、鼻うがいというものがあります。
鼻うがいは、口の中の汚れを直接取り除くものではありませんが、
鼻腔の中の汚れを取り除き、口の中に汚れが落ちてこないようにしてくれます。

うがいは、口の中で繁殖した雑菌を洗い流す仕事もしてくれるため、起床後すぐにうがいをする習慣をつけるとよいかもしれません

まとめ

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虫歯になるメカニズム、虫歯にならないための歯磨きの仕方、うがいの仕方、注意事項などご紹介してきましたが、少しでも口の中に違和感を感じたら、我慢をせずに歯医者さんに行きましょう
歯医者さんにお世話にならずに済むのが一番ですが、最も避けなくてはいけないことは、悪化をさせてしまうこと。
虫歯や歯周病は、擦り傷や切り傷と違って、目に見えにくいため、ついつい見過ごしてしまいがちです。

1989(平成元)年より厚生労働省(当時:厚生省)と日本歯科医師会が推進している「8020運動」という運動があります。
これは、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。
なぜ20本かといいますと、20本以上歯があれば、ほぼ満足のいく食生活が送れるからです。
平成23年歯科疾患実態調査に基づけば、80歳の平均歯数は、13.9本。20本以上歯を保っている人は、わずか38.3%。

歯の健康は、体の健康といわれるこの時代。
日本では、80歳になっても自分の歯を20本以上保つことだけではなく、「60歳で自分の歯を24本以上」「40歳で自分の歯をすべて保つ」といったことも提唱されています。
いつまでも自分の歯で食を楽しむために、肥満や生活習慣病予防のためにも、まずは正しい歯磨き、うがいの習慣を身につけていただければと思います。



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【参考文献】
『死ぬまで元気で楽しく食べられる・話せる最強の「お口ケア」』コスモ21
『歯で守る健康家族-歯育・食育・治療の決め手-』株式会社現代書館


Ms.小わっぱ

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