外食体験を通して、近年の外食需要について考えてみる。

子供が小さく、夫婦そろって働いている家庭では、ある意味必然の“外食”。週の半分以上を外食で済ませている我が家の外食体験から、一日たりとも欠かさない「食」の大事さ、怖さ、子供の外食、「食べ放題」や、飲食店の人手不足など、チャンスもピンチも混在している最近の外食事情について考えます。

外食という文化が社会に定着しはじめた当初は、外食というイメージは「外食=おいしい=楽しい」といった、ちょっと特別な感覚が強かったように思います。ですが、現在は「外食=作るのがメンドクサイ=とりあえず近場で済ませたいから利用する」という意識に変わってきていると感じます。
誰もがそうだとは思いませんが、子供が小さく、手がかかるにもかかわらず、夫婦そろって働いている家庭では、仕事(雇用形態に関わらず)と家事の両方を担う以上、ある意味必然の“外食”だと実感しています。
かくいう我が家も、週末になると高頻度で、外食をしている一家です。

<ある月の週末の献立>

時間帯 土曜日 日曜日 祝日 土曜日 日曜日
朝・昼 自炊 コンビニ弁当 ファストフード コンビニ弁当 和食FR
焼肉食べ放題 個人パスタ店 洋食FR ステーキ店 自炊

これまで、不動産関連の記事ばかり書いてきた私ですが、週の半分以上を外食で済ませていると、料理のおいしい、おいしくない以外にも、さまざまなことを感じます。
そこで今回は、我が家の外食体験から、最近の外食事情を見つめていきたいと思います。
f:id:tentsu_media:20190221164637j:plain

「食べ放題」について、今一度考えてみる。

外食をしようと決めたものの、ではなにを食べるかという点は決まらずに、「食べ放題」という心かれる言葉と空腹に任せて、気付けば「食べ放題」のお店を選択していること、ありませんか?
 
食べ放題を実施している店舗は、年間を通して安定した価格で食材を仕入れやすいなどの観点から、チェーン店など、母体が大きく、物流経路が確立されているところが多い傾向にあります。そのせいか、運営方法はほとんど似通っており、立地に関しても、駅から多少離れているものの、徒歩でも行けるロードサイドがポピュラーといえます。運営方法は、基本的に時間制限とメインのコースを選んだあと、バイキング形式から各自食べるものを取るか、バイキング形式ではないにしても、座席の端末から注文し、スタッフによって届けられる形式です。
 
f:id:tentsu_media:20190222105434j:plain
我が家が行くお店も、その条件に当てはまります。子供がいると夕飯の時間は、だいたい決まってしまうので、たいていピークの時間帯(ファミレスの場合18:30~20:00)にぶつかってしまいます。そして、駐車場に車を駐めるために待ち、来店表に記載してから食事を始めるまで、30分~1時間くらいかかってしまうのが普通の状態です。近くのほかの店舗も同様に混んでいるため、別の店に行こうという考えはありません。

それだけ待って、やっとたどり着いた「食べ放題」。 
スタッフの対応もテキパキとしていて、バイキング形式の具材や料理自体が、遅くなることもなく、運営に対する問題や不満はほとんど感じることがありません。

ただ、毎回ふと思ってしまうのです。「食べ放題」である必要はあったのかと。我が家固有の問題なのかもしれませんが、空腹に任せて、もっと食べられるつもりでチャレンジしても、いつも思ったほど食べられないまま終わってしまいます。料金体系がコースになっているため、満腹感はあるものの、おいしかったという気持ちは少なく、料金が割高と少し損をした感じがしてしまうのです。年齢のせいもあるかもしれません。ですが、日本はもはや高齢社会。今後、「思っていたほど食べられなかった」を体感する人々は増えていく傾向にあると思います。

f:id:tentsu_media:20190222105545j:plain
そこで、入店時点では「食べ放題」に対して割高感を持っていないのであれば、シニア世代向けにコースの選択肢を増やすなどの対策は有効かもしれません。
「損したな」と思われてしまえば、リピート率は下がります。ならば、そもそもそこまでたくさん食べないといった層向けの料金プランを設けることで、売上に好影響を与えられる可能性があるのではないでしょうか。

また、女性目線のコースを企画するのも良いかもしれません。家族が行きたいと言ったから来たものの、食べ放題で食べるほどお腹は減っていない、ダイエット中であるといったこともあると思います。 
実は最近、すでにそれらの課題に目をつけ、サービス化している店舗があることを発見しました。そのようなサービスの周知は、これから増加する層、女子会やママ友会の集客に影響を及ぼすのではないかと考えます。

子供の外食について考えてみる。

f:id:tentsu_media:20190222112326j:plain
我が家では、子供が小学校に上がる前は、飲食店に行っても刺激の強い食べ物や生ものはできる限り避けてきました。ですが、子供が好むものをと思い料理を頼んでも、結局あまり食べないことが多かったことを記憶しています。まもなく小学生になるわが子ですが、現在外食は、自分たちが過去に「外食=おいしい=楽しい」と感じたとおりの感覚に加え、飲食店側で行っている、小さい子供向けの「おもちゃ」のサービスが重要な位置を占めているようです。「おもちゃ」のプレゼントサービスがあるか否かが、飲食店を決めるポイントの一つになっているのは明らかです。

子供にとって、「楽しい」と感じることが「行きたい」と思うことにつながると感じる例として、自分の手で作れることもポイントのようです。ほとんどの飲食店で、ドリンクバーの実施をしていますが、親目線から見ると自分で作る感覚を楽しんでいることを強く感じます。その他、最近ではソフトクリームやかき氷、ワッフル、綿あめなどのデザート類まで自分で作れるお店が増えていたりします。

「楽しい」について、もう一つ、と言っても親目線からは出費につながることなので、正直なところ歓迎したくはないのですが、レジの周辺に置いてある、販売用のぬいぐるみや、さまざまなおもちゃのたぐい。子供にとっては、同じシリーズのおもちゃをコンプリートしたいという意識もあるようで、進んでそのお店に行きたいと主張してきたりもします。こういった体験を通して、大人にとってはちょっと迷惑なあのおもちゃですが、実は集客に一役買っていることを実感しました。お会計でお財布を出すタイミングを狙い定めたかのようなあの配置、実に良く考えられています。

外食先のお店を検討する際、外出先で子供の機嫌を損ね、ぐずられるよりかは、子供の機嫌が良くなるお店の方が親の負担も少なく、選択しがちです。子供が「楽しい」と思うことに焦点を当て、集客を図ることは、差別化の一つのポイントだと思います。

飲食店の人手不足について考えてみる。

f:id:tentsu_media:20190222114218j:plain
高頻度で飲食店へ行く分、さまざまなクレームの場面を目にします。なにが原因でそのような事態におちいっているのか、第三者の目線で考えてみると、たいていその根源にあるものは「人手不足」によるところが大半を占めています。
例えば、注文を受けに来ない、注文を受けてから料理が運ばれてこない、クレームに対する対応がなされない、言うまでもなく負のスパイラル。そうなると、必然とそのお店への足は遠のきます。例えばそれがチェーン店だった場合、この騒動にまったく関係していない他店舗にも悪い印象を残してしまいます。ブランド力は、時に諸刃もろはの剣となってしまうのです。それは、運営側にとっては大きな打撃です。

ですが、世の中の事情として「人手不足」をどのように解消したらよいのか、業界内での大きな課題となっていることも事実です。飲食店運営側の方々の苦労をおもんばかることが実態じったいではあります。

最近では、「人手不足」を文明、つまり機械の力で攻略しようとさまざまな商品がでてきております。厨房設備はもちろんのこと、レジのクラウド化や人件費削減のための券売機化。清掃の手間をはぶいてくれる便利グッズなども存在しています。わが“店通-TENTSU-”メディアでも、良いものを発見した際には紹介していたりするので、ぜひ参考にしていただければと思います。

朝食について考えてみる。

f:id:tentsu_media:20190222125149j:plain
休日の朝はよく子供に、ファストフードのおもちゃ付きの朝食を要求されます。ファストフードは少し重いと感じる私や妻は、そういった時はたいてい、手早く食べられるコンビニ弁当を選択します。するとだいたい朝食代としてかかる費用が、1回2,000円前後。正直割高です。
ならば、もう少し満足できるものがあるのではないかということで、見つけたのが某ファミレスが実施している朝食バイキング。ご飯(和食)もパン(洋食)も食べられて、費用もコンビニ弁当やファストフードとほとんど変わりません。家族も各々が食べたい朝食を選択できるので満足して帰ってくることが多いです。朝食を自炊しないならば、費用に見合う満足を・・・というのが持論なのですが、ここで出てくるのがまた高齢社会という現状です。

昔から「お年寄りは朝が早い」といった言葉を耳にしますよね。健康のために早朝の散歩が日課という方もいらっしゃいます。お年寄りの方だけでなく、最近はジョギングブーム・ヨガブームということもあり、早朝から健康的に身体を動かしている人も多く、朝食の重要性もあいまって、朝食には高い需要が秘められていると考えます

一時、少しリッチな朝食を勤務前に食べるというものが、30代OL女子で流行はやっていましたが、今後はどの層にも対応できる朝食サービスというものが受け入れられていくのではないでしょうか。

統計に基づいて考えてみる。

自身の体験を通した考えをここまで書いてきましたが、では、実際に世の中はどうなのか、きちんと調査された数字を見ていきたいと思います。
我が家では朝食としてファストフードを利用することがあると書きましたが、ファストフード店を見かけない街というのはほぼないように思います。それだけ世の中の需要があるということなのでしょうか?ファストフードを外食として利用するかの調査結果をご紹介します。

<ハンバーガー屋>
年度 パーセンテージ
2000年 37.0%
2012年 46.2%

<フライドチキン屋>

年度 パーセンテージ
2000年 19.2%
2012年 23.2%

<ドーナツ屋>

年度 パーセンテージ
2000年 28.3%
2012年 35.8%

<牛丼などの丼もの屋>

年度 パーセンテージ
2000年 11.9%
2012年 25.7%

と、ご覧の通りどのお店でも増加していることが分かります。(参考資料:『平成の家族と食』株式会社晶文社)

また、「市販の弁当・惣菜そうざいは自分で作るより多くの食材をとれるので良いと思う」といった意識調査でも“YES”と回答した人は

年度 パーセンテージ
2000年 24.0%
2006年 29.4%
2012年 37.2%

と、年々増加傾向にあります。
このように、やはり外食・ファストフードの需要は年々増えているということが、統計結果としても出ています。

まとめ

徒然つれづれに体験を書いていたら、知らないうちに何かしらの意識につながって行くことを実感しました。「食」は、ほぼ一日たりとも欠かさない日常であるがゆえに、無意識に意識付けされてゆくことの大事さ、怖さ、見方を変えればチャンスにも変わることだと感じています。我が家においては、私以外にも女性目線、子供目線が存在しています。また、時間やコストが大事だったりするのですが、世の中は多様で他にもさまざまな切り口の中、チャンスもピンチも混在していることを知る必要があると思っています。

「食」にまつわることにとどまらず、自分自身の日常や仕事においても、無意識に意識付けされてゆくことに対して、より深く、より丁寧ていねいに物事を考えて対処したり、形や仕組みを作ることが、必要なことなのではないでしょうか。

最後に、どんなに安くても、どんなに楽しくても、どんなにおいしくても汚いだけで2度・3度訪れることはまれだと実感しますので、掃除にとどまらず、いかにきれいであるかのイメージを持たせるかによって、少なくとも子供連れ層や女性の支持を得られかると思います。

私の徒然に書きつづった文章を最後まで、読んでいただきまして、ありがとうございました。少しでも参考・考えるきっかけになれば幸いです。

元クマ


f:id:tentsu_media:20190222112326j:plain