【ラーメン歴史年表】日本初のラーメンは意外な味!?ラーメン発祥の店と有名店の歴史

意外と知らないラーメン発祥の歴史を紹介します。日本で初めて販売されたラーメンは何ラーメン?日本初のラーメン店はどこ?あのラーメンの誕生秘話は?有名ラーメン店のルーツは?ご当地ラーメンはどうやって生まれたの?初めてのラーメン店で困らないための「トッピング」や「注文方法」の基礎知識とマナーも紹介します。

2013年にユネスコ無形文化遺産に「和食」が認定され、世界からも注目を集める日本の食文化。
観光庁の「訪日外国人消費動向調査分析」によると、外国人が好きな和食の1位となり、世界的な麺料理に成長した『ラーメン』の意外いがいと知られていないラーメン発祥の歴史基礎知識、今後のトレンドについて調査しました。
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ラーメン基礎知識「ラーメンとは?」

ラーメンとは、基本的には麺とスープと具材が入ったもので、中国の麺料理が日本で発展したため、中華そばとも呼ばれています。

漢字表記は拉麺、老麺または柳麺。別名は中華そばおよび支那そば、南京そばなどである。
中華人民共和国や中華民国(台湾)では日式拉麺(日式拉麵/日式拉面)または日本拉麺(日本拉麵/日本拉面)と呼ばれる。
英語表記は、『オックスフォード英語辞典』によると ramen、Chinese noodles。
近年は「らーめん」や「らあめん」「らうめん」などと平仮名で表記されることもある。
ラーメン ーウィキペディア(Wikipedia)ー

 
スープ(出汁)による分類、有名店の系統による分類、ご当地ラーメンといわれる地域による分類、具による分類など、さまざまな分類方法があります。
 

ラーメンの系統とは

近年ではラーメンの多様化により、昔ながらの「塩」「醤油しょうゆ」「味噌みそ」「豚骨」では分類しきれず、スープ(出汁)の違いを「系統」として表現するようになりました。代表的な系統「魚介系」も、「魚介豚骨系」「魚介豚骨醤油系」「濃厚魚介系」など細かく表現されることもあり、さらなる多様化を続けています。
また、有名店の特徴を取り入れたラーメンを提供する店舗を、「有名店の名称+系ラーメン」と呼びます。代表的なものに「家系ラーメン」や「二郎系ラーメン」があります。
 

ラーメン発祥の歴史

1945年に第二次世界大戦が終戦を迎え、物資が乏しい時代がおとずれます。そんな中、安い食材で作れるラーメンが日本各地の闇市で人気になりました。
そして、スープ・麺・具材が独自にアレンジされ、それぞれの地域で多種多様なラーメンが生み出され、全国に広がっていったのです。
 
ここからはラーメンの歴史をひも解きながら、知っておきたい「ラーメン基礎知識」を紹介します。

ラーメン歴史年表

1884年 日本で初めて販売されたラーメンは『塩ラーメン』だった!?
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1884年の函館の洋食店「養和軒」で提供された「南京そば」が日本のラーメンのルーツであり、これが塩ラーメンだったといわれています。しかし、詳しい資料などが残っておらず、定かではありません。
 
塩ラーメンとは、昆布や魚介と、豚骨や鶏ガラ、野菜などを使用した透明なスープを塩だれで調味したものが基本形とされています。
 
1910年 日本初のラーメン店で『醤油ラーメン』誕生
1910年に開業した東京・浅草の「来々軒」が日本初のラーメン店とされ、「醤油ラーメン」の発祥、東京ラーメンの元祖といわれています。
醤油ラーメンは、「正油ラーメン」「中華そば」とも呼ばれ、鶏ガラメインのスープが主流ですが、豚骨や牛骨、魚介出汁など、多様化しています。具はメンマ、刻みネギ、薄切りチャーシューをのせる店が多く、これも多様化しています。
 
1930年 栃木県佐野市のご当地ラーメン『佐野 ラーメン』誕生
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1916年に、浅草「来々軒」のオーナーが栃木県佐野市に洋食店「エビス食堂」を開業し、中国人の料理人によりラーメンが提供されました。この料理人から青竹製麺法を学んだ小川利三郎氏が1930年に開業した「宝来軒」が、佐野ラーメンの元祖といわれています。
佐野ラーメンは、竹を使って麺をうつ「青竹打ち」が特徴とされ、栃木県佐野市を中心とした北関東で見られるご当地ラーメンです。麺はコシが強く、太さは中太から細麺、平打ちなど、店によって異なり、スープはコクのある醤油味が特徴とされていますが、店舗によって異なります。
※「ラーメンの鬼」と呼ばれた「支那そばや」の佐野実氏との関連はありません。
 
1947年 失敗作!白濁した豚骨スープから『とんこつラーメン』誕生
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1937年に九州で最初のラーメン店、福岡県久留米市に「南京千両」が開業し、豚骨でとった清湯ちんたんスープ(沸騰させずに長時間煮込んだ澄んだスープ)が、近隣店舗へ広まっていきました。
そして1947年、久留米市のラーメン店「三九」が、仕込中に誤って沸騰させ、白濁してしまったスープがおいしかったということで、商品化することに。これが九州ラーメンの白濁した豚骨スープのルーツとなり、福岡・博多や熊本に広まったとされ、とんこつラーメンが誕生したといわれています。
なお、「とんこつラーメン」という名称は、1980年代のラーメンブームの中で生まれた言葉で、誰が名づけたのかは不明です。

1947年 広島県尾道市のご当地ラーメン『尾道ラーメン』誕生
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戦前から広島県尾道市周辺に定着していた中華そばを改良し、1947年開業の「朱華園しゅうかえん」が、醤油系スープに平打ち麺と背脂を載せて提供した「中華そば」が尾道ラーメンの発祥といわれています。
歯応えのある麺と、瀬戸内海の小魚で出汁をとった、さっぱりとした透明なスープを醤油ダレで調味し、豚の背脂でコクを出すのが尾道ラーメンの王道とされていますが、明確な定義はなく、店舗によって背脂の有無やダシ、麺に違いがあります。
「尾道ラーメン」という名称は広島県の珍味メーカー「阿藻珍味あもちんみ」が、お土産用に販売したラーメンに由来するとのことです。
 
1955年 東京都中野市「大勝軒」 山岸一雄氏により『つけ麺』が誕生
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1955年東京都中野市の「大勝軒」にて、後に「東池袋大勝軒」の店主となり「ラーメンの神様」と呼ばれた山岸一雄氏によって、つけ麺が誕生します。
ゆでた麺を冷水で締め、別皿の熱いスープに一口ずつつけて食べるものを「特製もりそば」、冷水で締めた後に温めた麺を「あつもり」として提供しました。
 
なお、「つけ麺」という名称は、1973年に開業した「つけ麺大王」が、都内を中心に店舗展開したことにより、広まったといわれています。
 
1955年 北海道札幌市『味噌ラーメン』発祥
札幌では、白濁した豚骨スープを醤油ダレで調味したラーメンが主流でした。ですが1955年に「味の三平」の店主である大宮守人氏が、味噌ダレに豚骨スープとちぢれ麺を合わせ、具に炒めた玉ねぎ・キャベツ・もやしを加え、チャーシューではなくひき肉を使用して提供したことが「味噌ラーメン」の発祥といわれています。
その後、1967年に全国フランチャイズ展開を開始した「どさん子ラーメン」や、1968年に販売された即席麺「サッポロ一番みそラーメン」により、認知を広めました。
 
1950年代 東京都武蔵野市『油そば(まぜそば)』発祥
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1950年代に東京武蔵野エリアから広まったといわれる「油そば」。1952年に東京都国立市の「三幸」が、おつまみ用の麺として提供したとする説、1958年に武蔵境の『珍珍亭』が考案したとする説などがありますが、定かではありません。名称も「まぜそば」「汁なしラーメン」「あえ麺」など、さまざまありますが、同じ「油そば」として分類されています。

スープはなく、丼の底にある醤油系のタレと麺、お好みでラー油や酢、玉ねぎやおろしにんにくなどの卓上調味料を合わせ、その名のとおりよく混ぜてから食べます。
「油そばのカロリーや塩分は、通常のラーメンより低い」と言う人もいますが、店・商品によりさまざまなので、一概にいえるものではありません。
 

1968年 東京都目黒区・都立大学にて『ラーメン二郎』開業
1968年、現在の「ラーメン二郎三田本店」の店主である山田拓美氏が創業。当初は都立大学駅の近くに店を構えていたのですが、2度の移転により現在の三田の店舗に至ります。
脂が強い豚骨スープを醤油ダレで調味し、基本が大盛りの太く食感の強い麺、大量のもやしをメインにした「ヤサイ」、「ぶた」と呼ばれるチャーシュー、お好みで「アブラ」と呼ばれる背脂と「ニンニク」のみじん切り(またはおろしニンニク)をトッピングして食べるラーメン。
 
ラーメン二郎に魅了された熱狂的なファンを「ジロリアン」と呼び、彼らの中でルールが作られ、守られています。
「ラーメン二郎」の屋号を名乗る店舗は、本店からの「のれん分け」や、さらにその弟子による直系店舗であり、チェーン店ではありません。なお、「ラーメン二郎インスパイア系」とよばれるラーメン二郎の影響を受けた店舗は、日本全国に広まっています。
※インスパイア(英語:inspire)とは
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日本語で言い換えると「良い影響を受ける」「感化される」「インスピレーションを得る」といった意味の動詞。
 
「ラーメン二郎インスパイア系」は、ラーメン二郎の影響をうけた店舗という意味に捉えられる。
 
 
1970年代 家系ラーメンのルーツ『ラーメンショップ』が全国展開
1970年代から1990年代にラーメンチェーン店「ラーメンショップ」が日本全国に店舗展開しました。本部から豚骨醤油の作り方と麺・タレ・丼などが提供されますが、メニュー、スープの濃度、味、麺の量など、細かい規則や加盟条件などは、謎に包まれているチェーン店です。「東京豚骨ラーメン」や「ラーショ」とも呼ばれています。
家系の元祖「吉村家」創業者の吉村実氏はラーメンショップの出身といわれ、家系のルーツはラーメンショップにあるともいわれています。
※家系ラーメンとは
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神奈川県横浜市の「吉村家」が家系ラーメンの元祖であり、総本山とも呼ばれている。
 
豚骨をメインに鶏ガラを使用した動物系のスープに醤油ダレを合わせ、麺は太麺、トッピングはチャーシューとほうれん草と海苔のりが王道。
 
1994年 ラーメンのフードテーマパーク『ラーメン博物館』開館
1994年に神奈川県横浜市港北区新横浜にラーメンのフードテーマパーク「ラーメン博物館」が開館。正式名称は「新横浜ラーメン博物館」、略称は「ラー博」。
日本だけではなく世界から有名ラーメン店を誘致し、ミュージアムショップや駄菓子屋、喫茶店・スナックなどを設けた新横浜の観光名所で、各種イベントが開催されています。

2000年代 『鶏白湯とりぱいたんラーメン』が定着
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2005年ごろからブームになった、鶏ガラを強火で炊いた鶏白湯スープは、博多水炊き鍋がルーツともいわれますが、「鶏白湯ラーメン」の発祥については定かになっていません。
あっさりながら濃厚な鶏のうま味により、年齢性別を問わず人気があり、さらにスープの粘度を上げてポタージュスープのようにした「濃厚鶏白湯」も近年のトレンドとして定着しました。
 

ラーメンのたのしみ方 トッピングとは?

ラーメンのトッピングはデフォルト(通常状態)で、何が入っているのか理解した上で、トッピングを注文することをおすすめします。代表的なトッピングを系統別にまとめてみました。
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たまご系
味玉 生玉子 ゆで卵
 
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肉系
豚バラ 豚ロース 鳥 角煮 肉味噌 ワンタン
 
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ねぎ系
九条ネギ 白髪ねぎ 辛ネギ
 
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野菜系
もやし キャベツ ホウレンソウ コーン 野菜炒め パクチー おろしにんにく にんにく カイワレダイコン キクラゲ
 
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定番系
海苔 わかめ メンマ 紅しょうが 高菜 なると
 

ラーメン店の注文形式

近年ではテーブルに設置されたiPadなどの端末から注文できる「セルフオーダーシステム」の店舗も増えており、このセルフオーダーシステムには
  1. インバウンド需要に向けた外国語の対応がしやすい 
  2. 麺の固さや味の濃さなどの“細かい要望”がしやすい 
  3. メニューをゆっくり選ぶことができる

というメリットがあり、今後も増えていくことが予想されます。
大半のラーメン店の注文方法は「レジ会計式」か「食券式」ですが、レジ会計は一般的な飲食店と同様で、「着席後に、店員さんに注文を伝え、食事をした後、伝票を持ってレジに行き、お会計を済ませる」という形です。
ここではラーメン店の食券式の注文について、紹介します。

■食券式ラーメン店での注文方法

食券の券売機には、メインメニュー、トッピング、サイドメニュ―、ドリンクなど、全メニューの食券が購入できるよう、ボタンが設定されています。
店舗ごとにボタンの設定が異なり、画像つきのものや英語表記がある食券機もあれば、メニューの違いや分類が分かりにくい店舗もあります。
  • 着席前に注文する全ての食券を購入し、着席後に店員に渡します。
  • 追加注文をしたい場合、食券の追加購入が必要な店舗と、口頭こうとうで注文し現金で支払いができる店舗があります。お店の方に聞いてみてください。
  • 行列店の場合は、並ぶ前に購入する店舗と、並んでから着席する前に購入する店舗があります。分からない場合は周りの人の様子を観察したり、聞いてみるとよいでしょう。

 

まとめ

スープと麺というシンプルな麺料理でありながら、多種多様なラーメンが存在し、世界へも進出しているラーメンは、楽しみ方もさまざまです。ラーメン激戦区を食べ歩いたり、ラーメンのテーマパークへ訪れたり、ラーメンフェスなどのラーメンイベントへの参加をしてみたり、日本各地、世界各国のラーメン店をめぐるという楽しみ方をしてみても良いかもしれません。最近は、ご当地ラーメンや有名ラーメン店とのコラボ企画によるコンビニ麺やインスタントラーメンも続々と発売され、メディアやSNSで発信されています。
店通-TENTSU-では今後も、新たなラーメンの歴史、トレンド情報を発信させていただきたいと思います。

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店通編集部

 
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