視認性ゼロ!?ピンチをチャンスに変えたオムライス専門店とは【神田たまごけん:後編】

前編では、店舗の紹介をいたしました。後編では、悪条件の立地の中、ピンチをチャンスに変えた「神田たまごけん」流の経営哲学を横山店長に語っていただきます。なぜこの立地?秋葉原の特性|どんな集客法が?行列店の秘密|商品開発|フランチャイズ加盟店募集・説明会情報

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【神田たまごけん 前編】
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秋葉原に店舗を出して2年目に突入した、「神田たまごけん」。池袋にある店舗では順調な経営を続けてきました。立地の悪さは百も承知。しかし、神田でもう一度お店を出したい気持ちは変わらず。


前編では、商品のこだわりなど、店舗の紹介をさせていただきました。後編では、この悪条件の立地の中、ピンチをチャンスに変えた「神田たまごけん」流の、経営哲学について語っていただきます。

◆目次



なぜこの立地!?秋葉原の特性に迫る


悪条件の立地の中、「神田たまごけん」がどのようにして繁盛店になったのか。その裏側と苦労を探るべく、横山店長に取材させていただきます。


f:id:tentsu_media:20160608155605j:plain※インタビュー時、突如咳が止まらなくなってしまったため、マスクを着用しています。

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「横山店長、どうぞよろしくお願いします。」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「明るい3番バッター横山です。よろしくお願いします。」

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「それではいきなりですが、視認性も悪い上に、一方通行の行き止まり。更に聞くところによると前面道路が私道と伺いました。かなりの悪条件ですが、なぜこの物件を借りたのでしょうか。」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「秋葉原は飲食店の需要がある一方で、空き物件が非常に少ないんです。出店を想定している時期と物件の空き状況がなかなかマッチしないのが現状です。好物件にめぐり合うのを待っていても思うように進まないので、味で勝負することにしました。」

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「店舗物件の空きが少ないのはよく聞く話ですね。特に1階路面店は競争が激しいですね。この土地でラーメン屋が何度か出店していましたが、定着していませんでした。」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「物件の契約をする際に、前面私道のため看板が出せない、店先で並ばせることができないなど説明を受けました。ですが、頭で想像していたよりもはるかに困難な状況が多くありました。」

f:id:tentsu_media:20160609170819j:plain※混雑時にはサンクスの前の道に並んでもらったこともあるそうです。

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「前面が私道となるといろいろ大変ですね、何か工夫されていることはあるんですか?」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「双方の要望を“互いが認識”をし、その中で折り合いをつけることですね。飲食店は地域に密着した商売でもあるので、近隣の方との関係性、協調性が大切だと思います。」


どんな集客方法が?行列店の秘密に迫る!

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「オープン当初、かなりのお客さんが並んでいましたが、集客をする上でどの様な活動をされましたか?」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「オープン当初はビックリしました。まさか一日に300人~400人も来て頂けるとは思いませんでしたからね。実際に行ったのはオープン前に“オムライス 500円!”のサービスチラシ約1万枚、オーナーと私の2人で手当たり次第にポスティングしました。」

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f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「ポスティングであの行列ですか!(すごい・・)地域に根付く商売なだけに、改めて紙媒体の力は感じますね。」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「この店舗はちなみに11席なんですけど、仮に400人が一日に来たとしたら40回転弱。有名立ち食いチェーンにも引けをとっていません。このキャンペーンが終わるころには一生分のオムライスを作った気がしましたよ。(笑)」

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「確かに500円は安いと思いますが、特別すごいアイデアという訳ではなさそうですね・・・。何か他にも秘密がありますか?」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「うーん。そう言われると困るなあ(苦笑)値下げというと集客効果は限定的なんだけど、正直オムライスにはこだわりもあるし、味には自信があったので“まず認知してもらう”というのが目的。たまごけんのオムライスを一度食べてもらえば、ファンになってもらえるだろうという想いでやりました。」


地域の特性を見極め、ローカライズしていく

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「1年以上店舗を営業されてきている中で秋葉原の特性はどんな風に感じていますか?」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「男性のお客さんが圧倒的に多いですね。周辺にはいろいろなジャンルの飲食店がありますが、どこも個性が強くジャンクな料理が多い印象。また、夕方くらいから地元アイドルのライブがあるのか、夜もお客さんがよく入る日があります。」

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「なるほど。秋葉原の経済はそういう方々に支えられているようにも感じます。男性のお客さんが多い理由もよくわかります。ちなみに、池袋の店舗と比べると客層に違いはありますか?」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「池袋店はサンシャインの近くということもあって、女性が6割、男性が4割ほど。そして来店する多くの方が、ペアもしくは複数人で来店されることが多いです。それに比べると秋葉原はお1人様の男性が9割程なので、男性に支えられているといっても過言ではないです。」

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「そこまで違う客層なんですね。池袋店と秋葉原店で違いを出したりしているんですか?」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「先程、お1人様が多いって話したと思うんですけど、秋葉原店では1人でも入りやすいお店を意識して作りましたね。池袋店はグループでの来店が多いので、テーブル席をご用意しています。」

ほとんどがリピート客!?飽きさせない商品開発

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「いつ来てもお客様が入っている印象がありますが、リピーターのお客さんに対して何か工夫されていることはありまますか?」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「どこにもやってないような商品を考えて形にしていくことでしょうかね?」

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「商品開発ですか!?そういえば私もよくブログを拝見しているのですが、確かにかなりの頻度で新しいメニューが出ているような・・・」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「個人的に好きな部分もありますが、いつも来て頂けるお客様にもっと楽しんでもらいたいという、感謝の気持ちでもあるんです。」

f:id:tentsu_media:20160609162213j:plain※今期の販売は終了 春限定オムライス 明太クリームソースオムライス


f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「私も1周年記念の「牛すじ煮込み」のオムライスを食べましたよ!絶品でしたね、またやって欲しいです。」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「ありがとうございます。先ほどお話しするのを忘れてしまったのですが、地域の特性に合わせるというと、秋葉原はジャンクな料理が好きな人が多いので、秋葉原店限定のトッピングメニューも開発したりしていますよ。現在は鶏ハムです。」※2016年6月時点


さらっと、宣伝を入れてくるところは抜け目ないですが、横山店長のオムライスに対する情熱と、お客様に楽しんでもらいたいというサービス精神を強く感じました。


非常に視認性の悪い立地ですが、1人1人のお客様を大事に想い、商品開発に力を入れている。この姿勢が悪条件の立地でも、営業を続けられる秘訣だと筆者は感じました。

説明会迫る!フランチャイズで加盟店になれる!

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「先日、ブログで見たんですが、フランチャイズの募集をされていました。どんな狙いがあるんでしょうか?」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「もちろん、『神田たまごけん』のブランディングなどもありますが、一番はやっぱり当店のオムライスを、より多くの場所で多くの人に味わって頂きたいからです。その手段としてフランチャイズ展開をしようと始めました。」

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「このタイミングでのフランチャイズ化、何か意図があるのでしょうか?」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「なんと言っても自信でしょうね。この店舗で1年続けられたというのは、敢えてこの立地で挑戦したことにより得られたと思っています。」

f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「正直な話。イケるな。って思いましたか?」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plainイケるな!って思いました。(笑)」

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f:id:tentsu_media:20160610092226p:plain「(やっぱり思ってたんだ・・・)フランチャイズを検討される方に伝えたいことは何かありますか?」

f:id:tentsu_media:20160609115915p:plain「当社は現在、池袋と秋葉原の2店舗体制です。この立地で継続出来るのはお客様がリピートして頂けることだと思います。当店ではお客様にリピートして頂ける工夫とノウハウがございます。立地が悪くても利益を生めるシステムがあります。ですので、やる気があり、興味ある方どしどしお待ちしております!

【神田たまごけん フランチャイズ詳細】
www.tamagoken.com


イケる!と自身をたっぷりなコメント(誘導尋問)をした横山店長でしたが、それに過信することなく、日々商品開発に力を注いでおります。その自信は努力に裏づけされているのでしょうか。


この立地での成功だからこそ説得力が増し、ピンチをチャンスに変えていく姿勢がうかがえます。新商品の開発や、未開拓の地での挑戦。これからも「神田たまごけん」の挑戦に目が離せません。



まとめ

今回、「神田たまごけん」の取材より飲食店を繁盛させていく上で以下のことが重要だと感じました!

街、地域の特性を知る(どんなお客さんが多いのか)
メニューへのコダワリとオリジナル性(競合店との差別化)
リピート客に対するサービスや飽きさせない商品開発(ニーズに合わせた商品開発)


この3つを基礎とし、視認性が悪い店舗であっても特別な広告をすることなく、お客さんがリピート客となり繁盛店へとなっていきました。


飲食店を経営されている皆さんにとっては当たり前のことかもしれませんが、この記事でお伝えしたことを今一度、考えて参考にしてみてはいかがでしょうか?公式HPのブログでは、オープンまでの苦労、経営のヒント、限定メニューのお知らせや、商品開発の過程など、たくさんの情報が更新されております。


ブログで、新商品の告知があったので、早速食べに行ってきます!


f:id:tentsu_media:20160609162951j:plain※2016年6月現在販売中 夏限定「バジルトマトオムライス」


取材からしばらく経ち、限定メニューを食べに行ってきた時のものです。彩りも良く食欲をそそる見た目は、さわやかな夏らしいメニューでした。おわり。

今回取材したお店

神田たまごけん

住所:東京都千代田区外神田3-14-3
電話番号:03-3527-1272
営業時間:11:00~21:00

http://www.tamagoken.com/www.tamagoken.com

ガイワラ



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