集客、求人…全ては「人」が繋いでく。 だめたもりのリクルーター戯言シリーズVol.01

飲食店の求人が集まらない…そんな相談が増えました。人が「集まるお店」と「集まらないお店」の違いとは一体なんでしょうか。 企業然り、飲食店然り、その場所の色を築き上げるのはいつの時代も「人」です。永年培ったリクルーターの知見で、心に響いたお店の事を「人」にフォーカスして、紹介します。

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はじめまして。だめたもりです。
 
店舗流通ネットの人事課所属で採用全般を担当しています。採用から逃げられない宿命を背負って云十年。還暦越え(とっくに)ながら、迎える意識は変わらずはらに据えて、日々の活動に励んでいます。
 
飲食店の求人が集まらない…昨今、そんな相談の声を耳にすることが増えました。
 
では、人が「集まるお店」と「集まらないお店」の違いとは一体なんでしょうか。
企業然り、飲食店然り、その場所の色を築き上げるのはいつの時代も「人」です。
 
魅力的なお店の内側を覗いてみると、どうでしょう。必ず魅力的な「人」が思い浮かびませんか?
 
永年培ったリクルーターの知見で、心に響いたお店の事を「人」にフォーカスして、紹介していきます。
 

気にも留めていなかったイタリアン

f:id:tentsu_media:20160607141013j:plain先日行ったイタリアン。知ってはいたが入ったことはなかった。
 
ちょっとした祝いのため、当日予約してくれていた仲間に連れられていき、「あーここなんだ」と多少の落胆。反面、違いの分かる仲間たちが選んだ店ということもあり、間違いないだろうという妙な納得感もありなんか変な感じ。
 
結果、大満足の体で帰路に就いた。ここまで良い気分の帰り道も久々だった。当初落胆していたのが嘘のようだ。
 
では、このお店の「力」とは具体的になんだったのか振り返ってみる。
 

技術力はもちろん、感動の訳は「特別」な対応力にあり

この店の料理はすべて絶品だった。店員の対応も申し分なく仲間との時間を存分に楽しめた。

ここまで文句のつけようがない。
 
だが客とはつくづく我が儘なもので、「申し分がない」だけでは心に刺さってくれない。
当然のように満足して帰っていくだけ。
 
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年を取ると食が細くなってくるのだが、この日は美味さの連続で、満腹感はあったものの、〆のラーメンならぬ〆のパスタを頼むことにした。と、その対応が麺の種類、具材、調理法などすべてこちらの要求を聞いた上で調理してくれた。
 
結果。不味いはずはなく、超の付く出来映えだった。
 
レシピ通りにしか作らなくて当然なのに、この対応力と技術力には心から脱帽してしまい、年甲斐もなくメニュー名をメモってしまった。
 
ここで職業病が出るのが悲しき中年の性。一体どんな人がこの料理を作っているのか…突然気になってきた。人は感動すると、その背景を知りたくなるものだ。
 
思えば店と客の関係は簡素な事が多く「お金を払えば物が出てくる」以上でも以下でもない場合がほとんど。良い意味で不意を突かれ、私はすっかりこの店に魅了されてしまった。
 
思わず、
 
「どこで勉強したの?出身校は?」
 
とやってしまった。
 
こちらの満足感が伝わったのだろうか、意外とすんなり「○○調理師学校です。」と答えが返ってきた。再度の驚き。何度も訪問して懇意な先生もいる。
 
「○○先生知ってる?」の問いに、「学生時代お世話になりました。」その後地元話で盛り上がったのはもちろんだが、ピースして2ショット写真までやってしまった。ま、特別な日だからいっか。
 
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と、思い出までこさえて、帰り道には調理場の彼と「また話したい」という気持ちになっていた。これが「お店のファンを作る」という事なのかもしれない。

「なんでもない」が「特別」に変わった

冒頭にも述べたように、この店の存在は前々から知っていた。知ってはいたが、入ろうと思うまでに至らなかった。こういうと失礼な言い方になるかもしれないが、私にとって特段魅力的に映っていなかったのだと思う。当然飲食店であれば「技術力」で客を満足させることが一番大事だろう。
 
しかし、対応ひとつでファンになる客が居ることも忘れてはいけない。客の「感動のその先」に、集客や求人の解決方法が見つかるかもしれない。
 
自分が採用した者たちの技術が上がったり、独立して繁盛していることも嬉しいものだが、こうした出会いは、自らが行動しないと味わえないだけに、老け込むことなく、これからも味探訪を続けながら、この日の感動を再度味わうべく足を使っていくこととしたい。そう思えた出会いでもあった。
 
縁あって2社目の人事担当者。枯れたリクルーターとして、こらから社会に飛び立つ若者を、全力で応援していくとしましょうか・・・。

だめたもり



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