知らないヤツが損をする! 第1回「ラブストーリーは突然に」

店舗でのトラブルは恋愛と同じ!?突然やってくるラブストーリーの終り・・・その理由と解決法とは?知らないことで損をしたくないという方、必見です! とある飲食店経営者の物件との出会いから別れ、そして弁護士、裁判…。裁判所は正義の味方じゃないんです。悲劇はどこから起こったのか。

私の様な仕事をしていると、「知らない」ことで損をしている人を多く見てきた。意外に知らないで損をしていることが多い。


今回、強制的に(?)記事を書かされるということになったのも何かの機会。私が見てきた「知らないこと」で損をした人を描いてみたいと思う。

今日はクリスマス・イブ。

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そういえば、今の妻と付き合いだしたのもクリスマス・イブだった。街中のカップルたちは人目を憚らずに自分たちの世界に没頭している。もう少し周りの目を気にしたほうが、など言おうものなら「おっさん」呼ばわりである。

そんな彼・彼女らの多くもいつかは別れの時がやってくる。価値観の違いとか、浮気したとか理由は様々。


付き合い始めはあんなに仲がよかったのに、毎日会っていても足りなかったのに、最後は顔も見たくない、なんていう場合もある。実はビジネスの世界にもこの様な話がある。

これは、とある飲食店経営者の話

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念願かなって理想のBARをオープンする、あるオーナー。約半年、自分の理想を実現するために物件を探しに探し尽くした。目にした物件情報は100を超えるだろう。散々内見もした。

そうしてやっと理想の物件が出てきた。もはや奇跡的な出会い。あの出会いの瞬間は電気が走った。立地、物件の良さもあるが、大家さんの人柄もよかった。


内装業者との打ち合わせも終わり、いよいよ自分の理想が実現する。大家さんに改装図面を持って行くと、「いいよ、いいよ!それよりオープンはいつなの?すぐに行くからさ。」


その後も大家さんから食事をごちそうになったりもした。「困ったことから何でも言いなさい。」大家さんがいい人で本当に良かった。


いよいよ内装も仕上がり、あとはオープンするだけ。オープンを目の前にこころ躍らせていた。

しかし、ここからが悲劇の始まりである・・・

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オープンを明日に控えたその夕方。大家さんが店にやってきた。どうもいつもと様子が違う。そしてこう告げられる。「困るよ!勝手に改装されたら。これじゃビルのイメージが崩れちゃうじゃないか!」

???

いや、違うだろ。事前に図面も持参して説明した。なにより「いいよ!」と言っていたではないか!!


=オーナー   =大家


「大家さん。工事始まる前に図面を持って説明したじゃないですか。そのとき「いいよ」って。」
「そんなこと言っていない!証拠でもあるのか!今の状態でオープンはさせない。オープンしたら出て行ってもらうぞ!」


クリスマスはあんなに仲の良かったカップルが、正月には喧嘩別れ。である。

こうなったら、出るとこ出てやる!!!


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その夜、慌てて知り合いのつてを頼り、弁護士に相談。もちろん、大家さんが「いいよ」と言っていたのだから、絶対こちらが正しいと思っていた。弁護士が間に入れば問題ないだろうと。


=弁護士   =オーナー


「今回は難しいと思いますよ。」


「そんなわけないじゃないですか!だって「いいよ」って言ってたんですよ!」


「いいですか。お店の改装工事には大家さんの承諾が必要なんです。今回は大家さんの承諾があったことを証明できないんです。」


「違いますよ。大家さんは「いいよ」って言ったんですよ。裁判所は正義の味方じゃないんですか!裁判までやったっていいんです!」


「(少し呆れ気味に)○○さん、いいですか。裁判になったときは大家さんが承諾したことを、こちらが証明しなければいけないのです。そして証明できなければこちらの負け。そういうものなのです。」


「いやいや。確かに「いいよ」って言ってましたよ!」


「それをどうやって証明するんですか?当事者のあなたが「言ってた」だけでは裁判所は信じませんよ。」


「・・・」
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ここまで弁護士に言われると誰の味方なんだ!と言いたくなる気持ちも分からなくはないが、私はむしろ親切な弁護士だと思うし、優秀だと思う。


勝ち目のない裁判を起こして、結果負けました。でも、着手金と手数料は頂きます、よりはマシなのでは。
まあここまで極端な話は多くはないが、実際にあった話にアレンジを加えたストーリーである。

結論

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今回の罠は2つ。

悲しいが、取引相手といつまでも良好な関係であるとは限らない

取引相手といつまでも良好な関係が続くと盲目的に信じたこと。疑って掛かれとは思わないが、「もしかしたら」を考えるのは経営者に必要な要素である。

口約束は何の役にも立たない

二つ目は、口約束だけで「形に残さなかった」こと。口約束は何の役にも立たないことはお分かりだろう。

最後に

そうはいっても毎回契約書を用意するなんて、と思うあなたに。別に契約書じゃなくても形に残す方法はいくらでもあるではないか。浮気が彼女・妻にばれて、なんて経験は皆様あるのでは?そして証拠を突きつけられる。



そう。たいていは「メール」から足がつく。f:id:trn_t_kobari:20151218151637p:plain
※本記事において示される解決方法などは、その有用性・有効性を保証するものではなく、また当社は一切の責任を負いません。実際の事案においては、専門家などにご相談ください。

ハクリュウ



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