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「店を閉じる」という決断に、少しの猶予と安心を。――『テナントリースバック -賃借権買取りプラン-』利用者インタビュー

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「飲食店をやめる」とは、単に営業を終えることではありません。お客様やスタッフとの関係、試行錯誤を重ねて作り上げてきた内装やメニュー。一つの店舗には、オーナー様の人生が詰まっています。

コロナ禍以降、店舗閉店に悩む飲食店オーナー様の声が増えました。売上が戻らない、後継者がいない、体力的な限界を感じている——そのお悩みは実に多岐にわたります。しかしながら、「明日すぐに閉店しよう」と決断するのは、現実的には容易ではありません。

私たちは、そうした葛藤に寄り添いながら、“お店を閉じること”を前向きで納得のいく選択に変えるためのサービス、『テナントリースバック – 賃借権買取りプラン』を立ち上げました

今回の記事では、このサービスを実際にご利用いただいた飲食店オーナー、A様に伺ったお話をご紹介します。「そろそろ将来を考えたい」と思い始めた方にとって、これからの選択肢を考える小さなヒントになれば幸いです。



コロナ後の不安、閉店を考え始めた理由

― A様がお店を続けるなかで、将来に対して不安を感じ始めたのはいつ頃でしたか?

やはりコロナ禍ですね。売上が一気に落ちて、「本当に戻るのだろうか」という不安が大きくありました。その当時は協力金もありましたが、後の税金の請求が思った以上に重く、結果としてその負担が運営を圧迫する要因になってしまいました。

― 現在、売上は回復していますか?

ある程度は戻ってきています。ただ、やはり物価高の影響が大きく、節約しながらの運営が続いている状況です。食材や光熱費も上がっていて、お客様も節約志向になっている。そういう意味で、以前のようにはいかないのが現実ですね。

― 閉店を視野に入れ、弊社にご連絡をいただいたきっかけを教えてください。

もともと、いつかは地元に戻りたいという想いがありました。コロナがそのタイミングを後押ししたような形です。そういった背景があり、相談の連絡をさせていただきました。

自分らしい「閉店」のかたちを選ぶ

― 「テナントリースバック-賃借権買取りプラン」の提案を初めて受けたとき、どんな印象を持ちましたか?

正直なところ、最初は抵抗がありました。飲食店を長年続けてきた自負もありますし、どこかで「こういったサービスを利用するのは負けだ」みたいな気持ちがあったのかもしれません。それに、コロナ禍では協力金目当ての詐欺のような話も横行していたので、「これは本当に大丈夫なのか?」という疑念もありました。

― それでもご利用を決断された理由をお聞かせいただけますか?

一番の決め手は、「時間の猶予をもてること」でした。通常の売却では、閉店と同時にすぐ明け渡さなければならないケースが多いと思いますが、今回は事前の話し合いの中で、閉店までの期間をしっかり確保できる契約内容にしていただけたんです。
そのおかげで、今は次の人生の準備を進めたり、お客様一人ひとりにきちんと向き合ったりする時間を持つことができています。この“心の余裕”は、他では得られなかったと思います。

うちは11年間営業してきて、メディアにも取り上げられることがあり、ファンの方もたくさんいます。だからこそ、きちんとご挨拶をして、お別れを伝えられる時間があるということが、決断において非常に大きな要素になりました。

― お店を閉めることへの迷いや不安はありましたか?

もちろんありました。長年通ってくださったお客様のことや、駅近という恵まれた立地を思うと、簡単に決断できることではありませんでした。また、いずれは地元に戻りたいという気持ちはずっとありましたが、新たなスタートを切ることへの不安は、やっぱり大きかったです。
それでも、「どうせ閉めるなら、自分自身が納得できる形で」と思っていたので、“区切りをつける”という意味で、今は前向きに受け止められています。

心の整理と、次の一歩へ

制度を利用してみて、今はどんなお気持ちですか?

やっぱり寂しいですし、悔しさは今もあります。特にコロナ禍に入る前は順調だったこともあって、余計にそう感じます。でも、ずっとどこかで感じていた「このままでいいのか」という不安と向き合って、自分で決断できたことには納得しています。次にこの場所で新しくお店を始める方にも、またこの場所を大切に使っていただけたら嬉しいですね。長く愛されるお店になることを願っています。

「テナントリースバック-賃借権買取りプラン-」で得た資金は、どのように活用されましたか?

いちばん大きいのは、やっぱり税金の支払いです。ずっと気がかりだった部分なので、そこに充てる資金ができたことで、精神的にも少し楽になりました。

― 同じように悩んでいる飲食店オーナーへ、何かアドバイスがあればお願いします。

自分も最初は「こういうサービスを使うなんて…」という抵抗がありました。でも今は、利用してみて本当に良かったと思えています。
経営者それぞれに、大切にしている想いやプライドがあると思います。でも、少しだけ視野を広げてみると、自分にとって無理のない、前向きな選択肢が見えてくるかもしれません。一人で抱え込まず、ぜひ一度、誰かに相談してみてください。

― 店舗流通ネットの営業担当者からも、ひと言お願いします。

もともとA様からは、別店舗の売却相談をいただいていたのですが、その際はご期待に応えられず心苦しい思いをしました。今回改めてご相談をいただき、A様が直面する問題を解決すべく、既存の「リースバックシステム」をベースに、「テナントリースバック-賃借権買取りプラン」という新たなサービスを構築しました。このサービスは、A様にとってだけでなく、同じように悩む飲食店の新しい選択肢になっていくと確信しています。 一緒にサービスを形にしてくださったA様に感謝するとともに、人生の次のステージに向けて伴走できることを光栄に思います。残りの期間も、引き続きしっかりとサポートしてまいります。本日は貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。

最後に

お店を続けてこられたその時間の裏には、きっと数えきれないほどのご苦労があったことと思います。だからこそ、「どう店を閉じるか」は、その歩みを締めくくるうえで、とても大切な選択になるはずです。 『テナントリースバック -賃借権買取りプラン-』は、閉店を急かすためのサービスではありません。「そろそろ考えたいけれど、何から始めればいいか分からない」、そんな方が、少しだけ立ち止まり、これからを見つめ直すための仕組みです。



無理に決断を迫ることはありません。閉店について、漠然とした不安やお悩みをお持ちの方は、下記お問い合わせフォーム、またはお電話にてお気軽にご相談ください。