【無料DL】損益計算書(PL) を作ってみよう!英語対応版資料【財務諸表の基礎知識】

飲食店経営に活用できる無料ダウンロード事務処理シリーズ。 今回は「損益計算書」。 これまでの「売上管理表」「棚卸表」と連動し、さらに英語対応しております。 経営に欠かせない3つの決算書【貸借対照表】【損益計算書】【キャッシュフロー計算書】財務三表の基礎知識からご説明します。

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飲食店経営に活用できる事務処理シリーズでおなじみのジム・ペレイラでございます。いつも多くの方にダウンロード資料ご利用いただきありがとうございます。
 
店通-TENTSU-の無料ダウンロードの記事では、毎回資料を無料で提供する代わりに、簡単なアンケートにお答えいただいております。今回は、そのアンケート結果で「他に作って欲しい資料」としてもっとも多かった損益計算書について触れていきます。これまでの記事で載せた2つの表を使いながら、説明したいと思います。
 
まだダウンロードされていない方は、まずはこちらから「売上管理表」「棚卸表」の活用方法をご覧ください。
www.tenpo.biz
 
《店通-TENTSU-損益計算書のポイント》
・他のテンプレートと連動しているので、一元管理がし易い!
・ご要望に応えて英語対応しました!
 
◆目次
 
 

経営に欠かせない3つの書類 財務諸表の基礎知識

損益計算書の説明を始める前に、財務諸表について説明します。
 
財務諸表とは企業の成績表・健康診断書などといわれたりします。ある一定期間において、企業がどれくらいもうかっているのか、健全な運営を行っているのかなどを表したものです。
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この財務諸表を見ながら、経営者・取引企業・銀行・投資家はそれぞれの観点から判断を行います。財務諸表は大きく分けて、【貸借対照表】【損益計算書】【キャッシュフロー計算書】の3つの決算書からなります。これらを総評して財務三表といい、それぞれに密接なつながりがあります。3つの決算書の簡単な説明は下記の通りです。
 

貸借対照表(Balance Sheet [BS])

貸借対照表は一時点での会社の全ての財産がわかるものです。財産といっても現金もあれば、設備などもありますし、借金などもあります。
 
例えば、銀行から4,000万円借り、自己資金1,000万円で建物3,000万円と土地2,000万円を購入したとすると、下記の左のようになります。
 
右に記したのが会計での表現ですが、内容は同じです。資産・負債・純資産の3つの要素から構成されます。
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左右の合計は必ず同じ金額ですので、バランスシートと呼ばれます(均衡がとれている)。
右が資金の調達方法(どうやって資金を得たか、ここでは銀行からの借入と自己資金)、左が得た資金を何に使ったか(土地と建物を購入)を表しています。
 

損益計算書(Profit and Loss Statement [PL])

損益計算書は一定期間の会社の経営成績(利益)を表したものです。平たく言うと、どのくらい売上と費用があって、最終的な利益はいくらあるのかを表したものです。今回はこちらがテーマですので、詳細は後ほど説明します。
 

キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement[CS])

キャッシュフロー計算書は、その名の通り、一定期間の現金(Cash)または現金同等物(普通預金など)の増減を知るものです。
 
損益計算書はその発生した期間の費用と収益を記載しなければいけないというルールがあります。わかりづらいので例を挙げると、ある会社が100万円で商品を売ったとします。100万円の売上です。が、お金は来年に払ってもらうことになっているとしましょう。売上は今年なので、今年の損益計算書に記載しなければなりません。ですが、今年の貸借対照表の現金欄には記載されません(売掛金として記載されます)。
 
このように、現金の収支と損益にはズレが生じることがあり、貸借対照表と損益計算書だけではわからないのです。現金または現金同等物は流動性があり、どれだけ使える現金があり、営業活動などでどれだけの現金を生み出すのかを表すのがキャッシュフロー計算書です。
 
 

損益計算書を作ってみよう

今回のテーマである損益計算書についての話に入ります。冒頭でも述べたように、これまでの私の記事にあるテンプレートを使用して説明をしますので、ダウンロードしていない方はこちらからご利用ください!
 
ご自分で「売上管理」や「棚卸表」をお持ちの方は、項目を照らし合わせて使用してくださいね。
それでは、下記URLよりシートをダウンロードして、実際の資料を見ながら作業をしていきましょう。
 
エクセルダウンロードはこちらから!(別窓で開きます)
 

損益計算書の完成イメージ

はじめに、今回ダウンロード資料として配布する損益計算書の完成形をお見せします。
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1ページ内が3つのブロックにわかれています。損益計算書は、表の「黄色の部分を入力」していくことで完成します。まずは真ん中のブロックに数字を入力していきます。
 
損益計算書は上記で簡単に示したように、一定期間(1年間で見ることが多いですが、ここでは1カ月間)の経営成績を表したもので、最終的にどれだけ利益が出ているのかを見るものですので、最初に売上高が記載されます。
 
それでは、損益計算書に数字を入力していきましょう。
 

【売上管理表】から売上高を参照する

売上管理表 商品別実績表シート
売上高については、私の記事でもあります【売上管理表】を使用すると簡単です。ダウンロードしたファイルの中の「商品別実績表」内に毎日商品別の売上数量を記載しているはずです。その表の右下にある売上合計を添付の売上高算出欄の売上高に貼り付けてください。
 
なぜ、直接損益計算書に貼り付けないかと言うと、英語表記にもありますが、売上高はNET(純額)で記載します。したがって、値引や割引をした場合は、その金額を加味した金額です。商品別実績表では値引を加味していないので、いったん売上高算出欄に入れて値引を加味してから反映させています。
 

【棚卸表】から売上原価を参照する

棚卸表 食材棚卸表(金額)シート
売上原価は、当月売り上げた商品に対する仕入の金額をいいます。売上原価については、別の記事にあります【棚卸表】を使って行います。
 
前月最終日の「食材棚卸表(金額)」の棚卸金額合計を損益計算書の売上原価算出欄の期首商品棚卸高に貼り付けてください。先月末の棚卸は翌月最初の在庫数とイコールになるからです。
次に、当月最終日の「食材棚卸表(金額)」の棚卸金額合計を損益計算書の期末商品棚卸高に張り付けてください。
 
棚卸表 食材仕入表シート
最後に「食材仕入表」シートの仕入金額合計欄、つまり今月仕入を行った金額を当期仕入高へ貼り付けます。
 

販管費を記入する

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販売費および一般管理費は略して販管費とも言われ、販売費は営業活動に必要な費用、一般管理費は組織運営のために必要な費用です。
 
販売費としては、広告宣伝費(来店数を増やすためのチラシ作成費用など)、一般管理費としては、電気・ガス・水道などのインフラや従業員の給料、家賃などがあります。
 
前提として、費用はその月の費用を記載します。出金した月ではないということを念頭においてくださいね。5月に払うのは6月分ですので、5月に払うものではなく、4月に払った5月分の賃料を記載します。
 

その他の項目をシートに記入する

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ここまで出来たら、あとは直接数字を入力していくだけです。ダウンロードした資料の左のブロックに、自動で算出されていない数値を入力していきます。表の「黄色の部分だけ数字を入力」すればOKです。
 
⑥営業外収益・⑦営業外費用は本業以外の継続的な事業収入・費用のことです。代表的なものとして、受取利息・有価証券売却益・賃貸料(以上、営業外収益)、支払利息・有価証券売却損(以上、営業外費用)があります。
 
⑨特別利益・⑩特別損失は臨時的に発生した利益・損失です。代表的なものとして、固定資産売却益(特別利益)、固定資産売却損・災害による損失(以上、特別損失)があります。
 
⑫法人税、住民税および事業税は、その名のとおり税金ですので、しっかり納めましょう。
 
 

損益決算書から読み取れること

損益計算書の説明はざっくりではありますが以上です。損益計算書が作れて終わりということでは意味がありません。その数字を使って何を読み取るのかが重要ですので、少し分析の話をしたいと思います。
 
ポイントを4点だけまとめました。下記図と合わせてご覧ください。
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【ポイント1】原価率=売上原価÷売上高×100
②の売上原価欄に記載されている割合が原価率です。原価率が高い(飲食店は30~40%といわれています)場合は、見直す必要があるかもしれません。
 
【ポイント2】FLコスト
食材費(Food)と人件費(Labor)の合計です。食材費は売上原価、人件費は販管費の支払給与です。(添付資料では売上原価300,000、支払給与250,000 FLコストは550,000となります。)
 
【ポイント3】FL比率=FLコスト÷売上高×100
売上高に対して、食材費と人件費が占める割合です。一般的に飲食店の場合、55%以下が優良店とされています。
 
【ポイント4】営業利益率
⑤の営業利益欄に記載されている割合が営業利益率です。売上高に対して、本業の利益が占める割合です。上場企業の平均営業利益率は8%といわれています。営業利益率が高いことは効率のいい運営ができているということです。
 
 

まとめ

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以上、損益計算書の簡単な説明とテンプレートの活用方法でした。この他にも、ご自分の店舗状況に合わせて、数字から分析を行ってみてください。
 
日々の店舗運営も大事ですが、日々の売上や原価など管理する重要性も大事だということがわかっていただけましたでしょうか?
 
このような分析が苦手な方も多くいらっしゃると思います。まずはテンプレートに数字を記載する癖から、はじめてみてはいかがでしょうか。このテンプレートが、皆様の店舗経営のお役に少しでも立てれば幸いです。
 
 
また、皆さんからの意見や要望が、私ジム・ペレイラのモチベーションです。ご意見・ご要望をどしどしお寄せください!
 
エクセルダウンロードはこちらから!(別窓で開きます)

ジム・ペレイラ

 
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