知ってて損なし!飲食店のはなし!「シャンパン」編

今回のテーマは、女性人気が高く乾杯やお祝いの定番「シャンパン」。 意外と知らない基本情報から製法など、シャンパンの疑問にお答えします。 シャンパーニュなの?シャンパンなの? スパークリングワインと何が違うのか? どうして高級なの? 「知ってて損なし」な情報をお伝えします。

こんにちは、オカ兄です。
私は現在「店通編集部」の一員として店舗業界に携わっており、過去には7年程飲食店で働いた経験があります。その経験と外食好きが高じて、店通-TENTSU-では「呑みどころプランナー」として、おいしいお店やシーンに合わせたお店も紹介もしています。
 
多くのお店に伺う機会も多いからか、店舗名やコンセプト、提供されるメニューがちぐはぐだと感じることがあります。お店を運営する上で、店舗名やコンセプトに限らずメニューなど、些細なことでも本来の意味を知って損はないと思います。
 
そこで記事を通し、正しい知識や情報をお届けすることも「呑みどころプランナー」の務めと考えました。
今回のテーマは、女性人気が高く乾杯やお祝いの定番である「シャンパーニュ(シャンパン)」。意外と知られていない基本的な情報から製法など、シャンパーニュの疑問にお答えします。

「シャンパーニュ(シャンパン)」とは

みなさんはシャンパーニュに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?「スパークリングワインと何がちがうの?」「どうして高級なの?」「いつ飲むの?」ある人は、”ポーン”と鳴らすお祝いのシーンを思い浮かべるでしょうか?ではそもそもシャンパーニュとはなんでしょう?
f:id:tentsu_media:20180416185044j:plain
  
フランスの首都パリから約150km北東に位置する、ランスという町の周辺を「シャンパーニュ地方」と呼びます。ここで造られる発泡性ワイン(スパークリングワイン)のことを「シャンパーニュ」と言います。言い換えれば、これ以外はシャンパーニュではありません。
フランスにはAOC(アペラシオン・ドソジーヌ・コノトロレ)という認証規定があり、AOCの条件を満たしたもののみ「シャンパーニュ」と名乗ることができます。
f:id:tentsu_media:20180417110547j:plain

スパークリングワインと何が違うの?

シャンパーニュもスパークリングワインの一種です。違いは、どこで造られどのような製法なのか?にあります。
スパークリングワインの製法は大きく3つに分類されます。シャンパーニュと同じ製法で造られる「シャンパーニュ方式」、イタリアとドイツで多い「シャルマ方式」、近年増加している「二酸化炭素吹き込み方式」の3種類です。
 

■シャンパーニュ方式

特徴は、発酵が終わる前に瓶詰めをし、瓶の中で発酵を続けることにあります。
スペインのCAVA(カヴァ)はシャンパーニュ製法で造られるスパークリングワインの代表格。イタリアではフランチャコルタや、同じフランスでもブルゴーニュ地方で多く造られるものを、クレマンと言います。
 

■シャルマ方式

イタリアのSpumante(スプマンテ)を筆頭に、ドイツのSekt(ゼクト)などが代表的です。どちらも一部シャンパーニュ方式で造られています。大きな製法の違いは二次発酵を、瓶ではなくタンクで行うということにあります。キレのある泡と飲みやすさが特徴で、シーンを選ばないスパークリングです。
 

■二酸化炭素吹き込み方式

単純に、発泡していない普通のワインに対して二酸化炭素を入れる製法です。泡は粗いものの、スッキリ飲みやすく安価なものが多いことから広く愛されています。
  

どうして高級!?シャンパーニュが特別なわけ

シャンパーニュ地方はワイン産地の中でも北部に位置し冷涼で、ぶどうの栽培には厳しい条件です。
日照時間も短く、冬の霧などはぶどう栽培においては致命的。厳しい環境を乗り越えるためには、長い歴史の中で構築された手間のかかる工程を重ねて造ります。
 
しかし、悪いことばかりではありません。シャンパーニュ地方の降水量はブドウ栽培に適しており、品質を保つ大きな要素となります。条件は厳しいですが、冷涼な地域だからこそ甘味やうまみが蓄えられるとも言えます。こういった環境の中で造られ、手間のかかる工程を行うシャンパーニュだからこそ価格も高騰するのです。
f:id:tentsu_media:20180417171653j:plain

シャンパーニュを飲むタイミングは?

シャンパーニュを口にするタイミングは、コースの一杯目や結婚披露宴での乾杯など“食前”でしょうか。ではなぜシャンパーニュを食前酒として、またお祝いごとに飲むのでしょうか?実は、それにも歴史と伝統に裏付けされた歴史があります。
 
そもそも食前酒は、フランス語でアペリティフ(Apéritif)といわれ、ラテン語の「aperire(開く)」が語源だと言われています。起源は18世紀で、食事会の始まりに会話を弾ませる事を目的としていました。日本では白ワインのようにアルコール度数も低いものを好みますが、欧米では、ショートカクテルやシェリーのようにアルコール度数の高いものを好むのも特徴です。
f:id:tentsu_media:20180416185151j:plain 

歴史から伝統になったシャンパーニュでの乾杯

18世紀、ナポレオンがフランス革命の戦いに勝利し帰還しました。
その栄光を讃えるために渡されたシャンパーニュでしたが、騎乗したままのナポレオンは、うまく抜栓することができませんでした。そこで持っていたサーベルを使い、瓶の口ごと切り落とし「ポーンッ!」開栓の音が響き渡たり乾杯をしたという伝説的な歴史があります。これを“シャンパーニュサーベラージュ”といいます。
この歴史的な出来事がキッカケで、結婚や祝いの席、船の出港などの門出の始まりを祝うためにシャンパーニュサーベラージュすることが、フランスの伝統になったと言われています。
 
日本のウエディングシーンも同様、料理やサービスもフレンチが定番であることから、門出のお祝いにシャンパーニュを飲むという事が自然と浸透しました。食前酒にアルコール度数が低いものを好む日本人にとっては、シャンパーニュはアルコール度数が11%なので好ましいわけです。

f:id:tentsu_media:20180417173210j:plain  

商品やサービスの提供は、正しい理解と知識が大切

商品やサービスだけでなく、言葉や業態など、その1つ1つに歴史や伝統文化があります。
そして、シャンパーニュ(シャンパン)の様に、歴史と伝統を守る生産者がいます。
 
全てを理解することは難しいと思いますが、働いてるお店の業態や商品については知っているに越したことはありません。
私もあらためて調べることで、新しい気づきと発見もありました。これからも「知ってて損なし」な情報をお伝えできればと思います。
 

オカ兄



f:id:tentsu_media:20180416185044j:plain