『店長、ちょっと相談があるんですが・・・。』スタッフ定着率に影響する要注意ワード

飲食業界の離職率はトップ。 飲食業界の入・離職率はいずれも30%を超え、他の業界を引き離しトップにあがっています。 飲食業界の離職理由は何でしょうか。 スタッフとのコミュニケーションに原因があるのかもしれません。 『信頼関係を土台にした共感』が崩れ始めていないか、考えてみましょう。

「店長、ちょっと相談があるんですが・・・。」
最近、この言葉を聞いて「ドキッ!」とすることが多くなっていませんか?

相談を聞いてみると、理由はさまざまですが、結局はお店を辞めたいという内容です。先月も先々月も似たようなことがありました。


『なぜだろう…??』


飲食業界の離職率はトップ

厚生労働省が発表した最新の雇用動向調査結果平成28年『雇用動向調査結果』によると、飲食業界の入・離職率はいずれも30%を超え、他の業界を引き離しトップにあがっています。

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出典:厚生労働省-平成 28 年雇用動向調査結果の概況-(P11)

飲食業界の離職理由としては、

●長時間労働
●休みが取りにくい
●人間関係の悩み
●生活が不安定
などがよく聞かれるところでしょうか。

なかでも『人間関係の悩み』は離職理由として頻繁にあがる項目です。スタッフ間、店長との関係など、お店を辞める理由の多くはコミュニケーションがカギになっていると言えそうです。

ふだんから“こんな言葉”、使っていませんか?

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もしかしたらスタッフとの普段のコミュニケーションに原因があるのかもしれません。自分の思うようにいかないときに、ついついこんな発言をしていませんか?


要注意ワード① 『〇〇すべき』という正論

ああすべき」「こうすべき」というワードは、どこか発言者からの『上から目線』が感じられます。確かに正しいことかもしれませんが、多用されると聞いている側からすれば、「だったら自分で率先してやればいいじゃない」という感情が生まれます。

人間ですからいくら正論でも、『共感』しなければ気持ちよく動けません。


要注意ワード② 『〇〇らしい』という推論

〇〇らしい」というワードは、自分の目で見たわけでも、耳で聞いたわけでもないことを伝えるときに発せられます。このワードも頻繁に使われると、どこか『無責任さ』が感じられます。

不確実な状況下でも、発言者の意志として「〇〇しよう」、「〇〇したい」というほうが、『共感』が得られやすいと思います。


要注意ワード③ 『〇〇さんが言っている』という信用借り

相手との間に信頼関係が築けていない状態で、『共感』を得ようとするときに発せられます。関係が浅いうちは仕方ないかもしれませんが、このワードも繰り返し使われると、結局発言者の存在意義が薄れてきます。
 
例えば「本部の〇〇さんが言っている」と繰り返していれば、「だったら直接〇〇さんから聞きます」ということにもなりかねないということです。

信頼関係があってこその『共感』

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信頼関係という土台のうえに『共感』を得ることは、決して簡単なことではありません。だからこそ無意識であっても、上記のような要注意ワードを多用し続けていると、スタッフに限らず周囲の心は離れていきます。

誰かとチームで仕事をするとき、「また言ってるよ・・・」という冷めた関係に陥ると、修復にはかなりの苦労を強いられます。『普段からスタッフとのコミュニケーションは積極的に図っているから大丈夫!』という自覚が強い人ほど要注意です。


さいごに

コミュニケーションは、“頻度だけでは信頼関係を築けない”ということも意識しておく必要がありそうです。ポイントは『信頼関係を土台にした共感』が崩れ始めていないかにあります。スタッフの定着率が気になりだしたら、振り返ってみてはいかがでしょうか。

マスカラス


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