【新規開業の基礎知識】開業前に考えるコンセプトメイク

飲食店開業予定のみなさま、こんにちは。店通編集部です。
 
今回のテーマは、新規開業の基礎知識と称し、飲食店を初めて開業されるかたの不安を解決するコンテンツを不定期で発信します。今回は題名の通り、コンセプト設計のお話です。
 
飲食店の開業~廃業にいたるまで、「実際にこんなことで悩まれている」など、そんな課題をお持ちの方は、メールフォームより課題を共有していただければ幸いです。
 

コンセプトメイクがお店の良し悪しを決める

 
さて、本題です。飲食店の開業時、「どこに出店しようか」「いくらくらいのメニューを出そうか」考えることが多く悩ましい課題でもあります。開業にあたり何から決定すればいいか悩んでいる方は、コンセプトを先に決めることをオススメします。
 
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コンセプトとは“全体を貫く基本的な概念”を指します。これが飲食店であれば、店舗の内外装に始まり、商品やサービス全般に深く関わる重要な骨格です。
 
なぜ、コンセプトを先に考えるかというと、それが今後の開業準備で決定する、立地、業態、メニュー、価格、サービス、あらゆる事項の指標になるからです。コンセプトのズレは、経営者の意思とは関係なく、消費者に予期せぬ印象を与える可能性がありますので、このコンセプト設計を丁寧にすることが重要です。
  

目的と手段はわけて考える

コンセプトとはいわば顧客が飲食店に求めるもの(サービス)です。顧客が価値を感じ、対価を支払うものとは何か。それが、お店のコンセプトになります。
 
分かりやすく例を挙げましょう。例えば「食事をするだけで、手間無く健康になれるお店」とコンセプトを決めた場合。その価値に魅力を感じた消費者が、お金を払いたくなるような手段を考えます。
 
くどいようですが、ここで消費者がこの飲食店に対して感じる価値とは、“気軽さや健康”を叶えてくれる飲食店です。
 
この場合、一杯で必須栄養素を摂取できるメニューの提供かもしれませんし、正しい姿勢を保てる椅子が設置してあるなど、サービス上の工夫かもしれません。いずれも、コンセプトを達成するための手段と考えると、これがメニューである必要も、椅子である必要もありません。何が消費者にとってお金を払いたくなるかを考えましょう。
 

コンセプトが決まったらより具体的に

コンセプトが決まると、それに付随したお店の形が見えてきます。誰に、どこで、なにを、いくらで、どのように。これらを意識して、コンセプトの構成する要素をひとつひとつ具体的にしました。
 
www.tenpo.biz顧客のイメージがわかない方は、この記事も参考にどうぞ!
 

例)コンセプト:「食事をするだけで、手間無く健康になれるお店」
 
だれに(顧客):健康を意識し始めた単身の中高年層に
どこで(立地):住宅地が多い駅近隣で
なにを(商品):手軽に必須栄養素がとれる
いくらで(価格):毎日食べられる価格帯で(500円~700円)
どのように(サービス):接客の質ではなく、注文してからすぐに提供する
 
上記のほかにも、どのような接客にするか、提供する時間はいつにするのかなど、コンセプトを達成するために必要な項目を埋めていきましょう。
 

コンセプトに無理がないかを確認しよう!

 
具体的な内容が決まったところで、コンセプトとの整合性を確かめる必要があります。先ほど具体的にした内容を例に、下記の項目が達成できているか確認していきましょう。
 
・それは実施可能なものか
・そのためにやらなければいけないことは何か
・やりたいことはできているか
 
例えば、気軽に立ち寄れる価格帯を実現したいとしましたが、その価格帯で提供できるかどうかを見極める必要があります。安定した価格で仕入れられるか、コストを下げたオペレーションができるかなどもそうです。
 
“健康は一日にしてならず”という言葉があるように、週に一度、月に一度という利用頻度では、その効果を実感してもらうまでに時間がかかります。そのため、毎日通えるような価格帯ではないと、消費者がお店の魅力がわかるまでに離れてしまいます。価格帯のコンセプトは“やらなければいけないこと”かもしれませんし、通いやすい場所が消費者にとって価値を感じるかもしれません。
 
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やらなければいけないこととは、果たして価格なのか、立地なのか。顧客が価値を感じるサービスを提供し続けるためには、やりたいことと、やらなければいけないことのバランスをコントロールできるかが重要です。コンセプトとのズレを減らすために、具体化した手段の取捨選択をする必要もあります。
 
営業中の店舗は、コンセプトや手段の見直しをしてみるのもいいでしょう。当初のコンセプトと現状の環境で変化があるかもしれません。実施できうる手段を選択し、コンセプトとの整合性を高めていくことで、あなたの思いが消費者に届くお店に近づくでしょう。
 

 

店通編集部

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