『出店ペース』、飛ばしすぎにはご注意を!

日本フードサービス協会(JF)より、2017年9月外食産業市場動向調査が公開されました。それによると、同月の総合売り上げは前年同月比でプラス3.3%とし、全体では客単価や客数が増加傾向という結果。
 
データをみると微増ではありますが、外食産業全体は好調なようです。しかし、好調な業界の現状と打って変わり、個人消費の落ち込みなどの影響を受け、撤退を余儀なくされた企業も多くあります。なかには好調に思える飲食企業が倒産するケースもありました。
 
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そこで、今回のテーマは「出店ペース」について。このキーワードを聞くと、ついつい飛ばしすぎる印象があります。それはいったいなぜでしょうか??
 
・「出店ペース」はそのまま会社の勢いを表すと思い込む
・「出店ペース」の早い会社は好業績であると思い込む
・「出店ペース」の早い会社は高報酬であると思い込む
  
あくまで想像の域を出ませんが、これらは長年の業界事例を間近に見ていて感じることです。確かに「出店ペース」が早いのは悪いことではありませんが、「バランス」を考慮しない出店は危険への第一歩でもあります。
  

経営に重要な5つのバランス感覚を養おう

 
ではここでいう「バランス」とはなんでしょうか。以下の5つのバランスが重要だと考えます。
 
1.顧客ターゲットのブレはないか
2.競合店舗との差別化ができているか
3.既存各店舗の業績が資金調達に見合う損益状態かどうか
4.会社全体の資金繰り(キャッシュフロー)に余裕はあるか
5.増店に耐えうる組織・人財育成が追いついているか
 
上記のポイントは相互に影響し合っており、どれかひとつでもバランスを崩すと全体に悪影響を与えてしまいます。年内に倒産した大手飲食企業の原因を探ると、積極的な店舗拡大が裏目となり、資金繰りが窮する結果をもたらすことも。
 
まさしく、会社全体のキャッシュフローや損益状況の把握をおざなりにしていたからでしょう。もちろん原因はこれに限ったことではありませんが、これらの倒産理由はどの飲食企業にも共通しています。
ではどうすればよいのでしょうか?
 

全体最適の視点が経営を成り立たせる

 

言うは易く行うは難しですが、組織のリーダーが中心となり、「全体最適」の視点でバランスを良く見て決断できる人財を育成していく方法です。各リーダーが「個人最適」や「部分最適」にこだわっていると、組織規模が大きくなればなるほど被害も大きくなり、建て直しも難しくなります
 
創業者や経営者も万能ではありません。組織拡大には「全体最適」の視点が欠かせないのです。
 
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常日頃から相互理解を深めるための土壌ができていなければ、何が「全体最適」かも分かりません。情報共有、理念・ビジョンの共有、組織全体の風通し、このようなことを意識した環境を普段から整えておくことが結局は近道です。そして、「全体最適」を理解した人財を組織内に一人でも多く増やすということです。
 
我々は「出店ペース」に留意しながら、店舗を軸としたサービスの分野で貢献していくことを目指しています。時には振り返ってペースダウンをしながら、バランスを整えることを優先するようなアドバイスも今後は求められてくるでしょう。ビルオーナーやテナントオーナーと一体になり、長く社会を豊かにする店舗を1店舗でも増やしていくことが我々の社会貢献にも繋がっていきます。
 
出店ペース」、飛ばしすぎにはご注意を!
 

マスカラス


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