【売上増減のワケって何?】売上に寄与する要因を探ってみた

日々、売上の管理をしていて頭を悩ませることが多いですよね。
 
・今月は売上が悪かったよな
・何が原因だったんだろう
 
売上の増減は数字を見れば明白ですが、売上の増減に寄与する環境はさまざまな要因が考えられます。前と変わらない営業を続けているのに、なぜこんなにも売上が変わってくるのでしょう。
 
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当社は全国各地にある、約600店舗ほどの飲食店の管理をしています。具体的な数字は公にできませんが、各店舗の売上高を管理しているので、さまざまな情報を得ることができます。そこで売上高が顕著な5エリアにしぼり、売上が変移した要因を探ってみたいと思います。
  

仮説1:人口の推移と売上の関係

 
飲食店の売上に寄与する情報として、住民基本台帳に記載されている、都内の世帯数と町丁別及び年齢別の人口を調べてみました。東京都の人口の増減が、売上の増減にも繋がるのでしょうか。なお、今回の飲食店の売上データは、都内で売上高の高い、渋谷、新宿、品川、池袋、東京の主要5エリアに絞り調べました。
 
f:id:tentsu_media:20170922114045p:plain出典:住民基本台帳による東京都の世帯と人口トップページより 2014年~2017年
売上集計期間:2015.1-2017.7 データ数:10,757件の内、主要エリア3,757件を集計
 
売上データと人口を基準に、増減を%(パーセンテージ)でも見てみましょう。
 
年度 渋谷エリア 新宿エリア 品川エリア 豊島エリア 千代田エリア 人口(東京都)
2015年前年対比 95.71% 138.60% 133.98% 99.58% 103.62% 100.77%
2016年前年対比 97.93% 115.70% 99.18% 97.43% 140.21% 101.08%
2017年前年対比 101.54% 84.18% 106.07% 109.15% 111.09% 100.82%

 
年度によって多少の増減はあるものの東京都の人口増加に伴い、売上も増加しているように見受けられます。特に千代田区の2016年の売上の伸び率は顕著でした。
 
新宿区、品川区に関しては、最も人口が少なかった年の売上が良いという結果が出ました。この2つのエリアに関しては人口の影響を受けにくいのかもしれません。いずれもターミナル駅なので、人口の影響よりも、訪日外国人の増加を受けての結果かもしれません。
 

仮説2:降水量と売上の関係

 
次に月間降雨量と売上の推移で比較してみましょう。下の図では2014年~2017年の1月時点の降雨量と、売上をグラフで比較しました。果たして相関関係はあるのでしょうか。
 
f:id:tentsu_media:20170919094834p:plain出典:気象庁|過去の気象データ検索を基に店舗流通ネット株式会社作成
売上集計期間:2015.1-2017.7 データ数:10,757件の内、主要エリア3,757件を集計 
 
駅ごとに比較してみましょう。
 

渋谷駅・・・降雨量が多い2015年と2016年の場合、売上の減少が多いように見えます。逆に、降雨量の少ない2014年は売上も上がっています。このことから、渋谷駅は降雨量や天気が売上に影響を与える可能性があると仮定できます。
 
新宿駅・・・新宿駅は降雨量が多いときほど、売上が高いようです。当社の物件は、駅から比較的近い立地に店舗を構えているのが要因かもしれません。当たり前ですが、雨天時はアクセスのいい立地の売上が上がるようです。
 
品川駅・・・品川駅の売上は、天気の影響はほぼ無く、右肩上がりで推移しています。品川駅周辺を除く立地にはあまり飲食店が多くないので、この数字が出ているのかもしれません。品川駅エリアにおける売上高の増減には、他の要因が考えられそうです。
 
池袋駅・・・池袋も品川駅同様、降雨量と売上に相関関係が無いようです。駅周辺の繁華街としての一面と、住宅地の一面を兼ね備える立地だからこそかもしれません。池袋駅周辺は、店舗利用者の勤務地や住宅地など、人口の影響を多く受けている印象があります。
 
東京駅・・・東京駅に関しても、降雨量と売上の相関関係は見られません。東京駅周辺は地下道も充実しており、目的地まで雨にあまり濡れずにたどり着けることが起因しているかもしれません。
 

 
■降雨量のデータを見て分かったこと
地域によっては、降雨量が売上に影響を与える可能性は拭えません。しかし、必ずしも雨量に比例して、売上が増減されるワケではありませんでした。
 

検証を重ねて売上増減のワケを探ってみましょう

 
今回は売上のデータから、各官公庁が提供しているデータと照らし合わせて、売上に寄与する要因を探ってみました。業態によっては居酒屋は雨の日でも入りやすいが、ファーストフードは入りにくい。など、さまざまなケースが考えられると思います。
 
社員教育や販促活動など、どうしても店舗の努力が売り上げに影響を与えるように思います。しかし、今回のような天気や人口の推移に限らず、外的要因に目を向けることで、見えてくることがあるかもしれません。
 
こういった感覚は既にお持ちの方も多いと思います。しかし、データをみると必ず感覚どおりにことが運ぶケースばかりではありませんでした。自身の仮説の検証を行い、納得感を得ながら店舗開発を行うためにも、出店立地の選定の際は、地域の特性なども併せて探ってみてはいかがでしょうか。
 

マウンテンゴリラの様にやさしく

 
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