「うちの店は大丈夫」それ本当ですか? 閉店を経験したオーナーの【退店レジュメ vol.10】-常連さまとの縁-

皆様、こんにちは。今回は少し寄り道話をしようと思います。ロコズキッチン「常連さまとの縁」についてです。お時間あってご興味ありましたら読んでみてください。
 
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f:id:tentsu_media:20151214132054j:plain「5年間のロコズキッチンを語るには、外せないお客様のお話です」

f:id:tentsu_media:20160520164924j:plain「飲食店って、業態やお店の中のことだけではなく、色んな調査と研究が必要だなぁと、あらためて感じています。」

f:id:tentsu_media:20151214132054j:plain「そうですね。来てくださるお客様の趣向とお店のサービスが合致していないといけませんから」

f:id:tentsu_media:20160520164924j:plain「お客様と一緒にお店を作っていくようなイメージを受けました」

f:id:tentsu_media:20151214132054j:plain「合ってると思いますよ!店舗の運営は、お店側の気持ちだけでは成り立たないことが多いです。」

f:id:tentsu_media:20160520164924j:plain「そう考えると、お客様との他愛ない会話や関係づくりも、飲食店経営にとって大切なことなのかもしれませんね」

 
 
 
 
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オープンしたての10月頃にさかのぼります。10月とはいえ、まだ暖かく気持ちの良い季節でした。外に設置したテラス席の効果もあってかお客様が絶えず、夫婦2人で毎日クタクタになるまで働いていました。
 
物件を決める前にしっかり立地調査を行っていたのに、お客様の客数・年齢層・趣向・単価・滞在時間…当初想定していたものとは違いました。大手チェーンが時間やお金を掛けて店舗開発、立地診断をするならそこそこ予測がつくのかもしれません。
 
しかし、店舗は駅近一等地以外はオープンしてみないと分からないというのが、私の経験に基づいた持論です。
 
自分の考えとは違う方向に物事が進んだとしても受け入れるしかないですし、変えるしかない。そんな試行錯誤の繰り返しをしながら、5年間の店舗経営を続けてきました。
 

物件が繋いでくれた『縁』

オープンからつまずき続きのロコズにも、オープンから閉店まで多くの常連さんに支えられて5年間やってこれました。その中でも印象深い常連さんは、やはりロコズの隣り、立教大学の皆さんです。
 
第一号のお客様なっちゃん(うちの店は大丈夫? 閉店したオーナーの【退店レジュメ vol.05】 - 店通 -店舗流通ネットメディア-)から始まり、多くの学生・教授・職員・立教大学の関係者の皆さんがロコズに来てくださいました。今日はその中でも一番印象に残っているお客様を紹介させてください。
 

それが立教大学経済学部の坂本教授率いる通称「坂ゼミ」です!
 
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実は、このご縁は「物件」が繋いでくれたものでした。ロコズは居抜きでの出店。前の業態は居酒屋です。「坂ゼミ」の坂本教授は、大学から近いこの居酒屋を、行事がある度に利用をしていたそうです。
 
その居酒屋が引っ越しし、やがてロコズが入居しました。いつも使っている居酒屋から変わってしまい、驚かれたと思いますが、事情を話すと「せっかくのご縁だから引き続きお願いします。」と言ってくださいました!
 
それから坂ゼミの皆さんにはいろいろな場面で利用していただき、閉店する最後の最後まで本当にお世話になりました!
 
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学生は元より教授も元気!和気あいあいとした空気。浅野が体育会系だったので、体育会系が多いこのゼミの学生と気が合い、本当に大好きでした。そんな最高に楽しく元気な教授と学生たちに、私自身、何度も元気をもらってきました。
 
飲んでいると脱いじゃう子や、少林寺拳法やりだす平松君はご愛嬌。楽しい雰囲気を守りたかったので、ロコズの店内にカーテンを設置し、「これは危ない」と思ったらカーテンを閉めて、外から中が見えないように工夫をしていました(笑)
 
もちろんそれだけではありません。時に熱く語り合い、時に悩みを打ち明け、涙あり笑あり…。いろんなドラマがありました。私も学生と一緒になって、考え悩んだこともありました。
 
坂ゼミの皆さんと楽しい思い出を作ることができたのも、入居前の居酒屋が『良い居場所』を提供してくれていたからこそでしょう。その関係を場所を通じて繋ぐことができて、本当に感謝しています。
 
以前、居抜きのメリット・デメリットについてお話させていただく機会がありました。当時を振り返ると、こういった人と人との繋がりも、併せて引き継げるのも居抜きのメリットだと感じています。
 
ロコズキッチンがあった場所は西池袋3丁目。そこは「味の十番街」と呼ばれている商店街で、今でもカフェやごはん屋・居酒屋・個性ある飲食店がたくさんあります。誰かにとってはホームのような場所として、それぞれのお店が『良い居場所』を提供しています。もしお近くに行きましたら、立ち寄ってみてください!
 
 

浅野

 
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