【完全再現】あの漫画『ミスター味っ子』の料理は本当においしいのか?【パイナップルチキンカレー】

こんにちは、ポンコツシステム屋さんです。
昨今、○度めかの料理マンガブームがやってきているようですが、20世紀の料理マンガと言えばそのほとんどがバトル形式のものばかりでした。「よりおいしい料理を作った方が勝ち!」という非常にシンプルな世界観です。

ただし、おいしさを表現しようとしても、“マンガ”という視覚的メディアではそうそう味覚に訴えられないため、表現の工夫や理論武装が必要です。例えば、より奇抜な材料や派手な調理方法で見た目を重視したり…稀少な天然素材を使い、費用をかけたりだとか。
 
そんな中、独創的なアイデアと工夫により「おいしそう」と思わせることに成功している作品が、これから紹介する「ミスター味っ子」です。


独創的なアイデアと工夫!「ミスター味っ子」の魅力

このマンガは講談社刊、週刊少年マガジンに1986年~89年まで連載されました。(最近の若者は知らないかもなぁ。)物語は、亡き父親から大衆食堂を受け継いだ少年料理人「味吉陽一(あじよしよういち)」くんがいろいろな料理対決、コンテストを通じ料理人としての腕を磨いていくといった内容です。

ミスター味っ子(2) (週刊少年マガジンコミックス)

ミスター味っ子(2) (週刊少年マガジンコミックス)

※このリンクは、店通の記事としてはアフィリエイトを設定しておりません。

対決するレパートリーも、カツ丼、スパゲッティ、ラーメン、ハンバーグなど読者のガキンチョ共でも料理のイメージができる、庶民的な内容です。

これぞ完全再現!オリジナリティあふれる「チキンカレー」

今回は、第2巻の4話「チキンカレー対決」からストーリーの紹介と料理の再現を行います。
 
飲食ビルを建築するために、大家から食堂の立ち退きを求められた陽一くん。売り言葉と買い言葉で、大家お抱えの少年料理人、堺一馬(さかいかずま)とのカレー対決で、立ち退きの決着をつけることになります。対戦相手が36種類の秘伝スパイスを使った本格カレーを作るのに対し、陽一くんは次の創意工夫で立ち向かいます。

 
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鶏肉の旨味を求め、通常の鶏肉ではなく軍鶏(シャモ)を使います。(対戦者の一馬も使った)
都内では家庭用としてはなかなか手に入りにくい食材です。運がいいことに、近所の小売り卸業者から仕入れることができました。骨付きはさすがに難しく正肉で代用しました。
※マンガでは“老軍鶏(シャモ)”を使用していますが、今回は“若軍鶏(シャモ)”を使用します。【完全再現】ではないよ!ってツッコミは、この際ご容赦願います。。。

 
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36種類の秘伝スパイスの辛さに対抗するために陽一くんが取った手法は、「マスタード(西洋辛子)」を使い、後に引かない辛さを作り出すこと。カレーにマスタード、聞いただけでどんな味になるのかワクワクしてきます。

 
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辛さをもっと際立たせるため、甘みのある野菜を隠し味として使います。ナス、トマト、リンゴになんと“カボチャ”も使います。また、ライスには、すりおろしたにんじんとバターを加え、「にんじんライス」にすることでさらに甘みを増していきます。

 
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36種類の秘伝スパイスがもつコクに負けないもの、それはインスタントコーヒーが持つ苦み、渋みでした。カレーの隠し味に“コーヒー”を使うことは、自分が知る限りこれが最初です。

 
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軍鶏は肉質がかたく、いくら煮込んでも筋張った食感が残ります。肉をやわらかくするには…と悩んだ挙げ句、あるひらめきによりパイナップルを使うことを思いつきます。その使い方は非常に大胆なものでした。


【マンガ飯】パイナップルチキンカレーを作ります

さて、マンガの通りカレーを作ります。
作品ではストーリーの関係上、材料と手順がざっくり説明されているだけで、分量がいまいち判断がつきません。おおよその量と、以下にレシピを掲載します。

パイナップルチキンカレー

《材料》

  • 軍鶏(シャモ)正肉2枚(500g程度)
  • ニンニク1かけ
  • タマネギ2個半
  • にんじん2本(そのうち1/2本はライス用)
  • ナス1本
  • トマト1個
  • リンゴ1/4個
  • カボチャ1/16個
  • パイナップル2ヶ
  • 唐辛子3~4本
  • ローリエ1~2枚
  •  
  • 500cc
  • コンソメ1個
  • インスタントコーヒー1杯分(2g)
  • バター40g
  •  
  • 2合
  •  
  • 適量
  • サラダオイル適量
  • カレー粉20g お好みで調整
  • 小麦粉15g
  • マスタード(西洋からし)お好み
  • チリパウダーお好み
  • ホワイトペッパーお好み

《作り方》

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  1. タマネギをスライスし、サラダオイルを引いた鍋に入れ飴色になるまで炒めます。
  2.  

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  3. 煮込み用に切ったにんじん、トマト、リンゴ、つぶしたニンニクを入れ、さらに炒めます。
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  5. 別に用意したフライパンにサラダオイルを引き、焼色が付くまで軍鶏(シャモ)に火を入れます。
  6.  
  7. 軍鶏(シャモ)に十分火が通ったら鍋に移します。さらにコンソメスープを注ぎ強火で沸騰させます。沸騰したら中~弱火にします。。
  8.  
  9. 塩を適宜投入します。スープが蒸発することも考慮し少し薄口で止めます。唐辛子、ローリエ、インスタントコーヒーの粉を入れ1時間ほど煮込みます。ナスは1cm角に切っておきルーを入れる直前に入れます。
  10.  
  11. にんじんライスを作ります。2合の米にすり下ろしたにんじん1/2本、バターを1かけ(5g)入れて炊きます。炊きあがったライスはよく混ぜ、色を均一にします。
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  13. カレールーを作ります。バター35gを弱火で溶かし小麦粉とカレー粉の半分程度を入れ、焦げ茶色になるまで弱火で煎ります。色が付いたら火を止め残りのカレー粉を入れます。
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  15. 鍋にルーを入れます。熱した水と油を混ぜ合わせるので注意してください。ルーとスープが均一になってきたら塩とマスタード、チリパウダー、ホワイトペッパーで味を整えてください。
  16.  
  17. パイナップルを縦2つに割ります。フルーツ用ナイフを使い中身をくり抜きます。(マンガでは贅沢にも捨ててしまいますが、当家ではデザートとしておいしくいただきました)
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  19. 出来上がったカレーソースをパイナップルの器に盛り付けます。アルミホイルで蓋をし、200℃のオーブンで20分ほど焼き上げます。
  20.   f:id:tentsu_media:20170815154844j:plain

・・・

・・・・・

・・・・・・・・・できました!!!
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「これがオレのパイナップルカレーさ!!!」 (cv 高山みなみ)



いざ、試食。
 
試食してみましょう。
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にんじんライスは、マンガほど色は付きません。
まず野菜の甘みとパイナップルの酸味があふれ、老舗のカレー店に近い感じです。マスタードの辛みは思ったよりありません。辛いものが好きな方は、一味唐辛子や辛味スパイスなどを追加してもいいかもしれません。自分で作っておいてなんですが、普通においしいです。



さいごに

30年前の作品ということもあり、今の時代もっとおいしい作り方があるよ、とかすでに定番(お好み焼きのベースに山芋を使う等)となった調理法もあります。商品開発に行き詰まった時は、『ミスター味っ子』の味吉陽一くんの独創的なアイデアからヒントを探してみてください。息抜き代わりに読み返してみるのもありでしょう。電子書籍になっているので気軽に手に取れます。
 
反応が良ければまたマンガ飯か何か作るかもしれません。(イカめしドライカレーとか)
では、また。


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もの作りつながりとして、前回は「自家製だるま」を作りました。よろしければ、こちらもご覧下さい。
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ポンコツシステム屋さん


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